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【5月4日 米国株式市場】
ダウ 34,061 +2.81%
S&P500 4,300 +2.99%
ナスダック 12,964 +3.19%
米主要株価3指数は上昇。
FOMCやその後のパウエル議長の発言を受け、
積極的な利上げへの懸念が後退し、株価は反発しました。
ラッセル2000は+2.69%と小型株も上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+1.44%と上昇しました。
米10年債利回りは2.942%。₋0.016と小幅に低下。
VIX指数は25.2。‐3.83と大きく低下しました。
VIX指数はパウエル氏の発言後約11%下落し、今年最大の下落幅の一つとなりました。
【為替・コモディティー】
ドル円 129.13 -0.75%
NY原油 107.74 +5.20%
NY金 1,882 +0.73%
ドル円は129円台に。原油と金は上昇。
原油価格は、EUがロシア産原油の輸入を向こう6カ月間で段階的に禁止する提案を行ったことに反応し、大きく上昇しました。
ビットコインは39,834ドル。+5.60%と上昇しました。
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【S&P500マップ】
ほとんどの銘柄が上昇しました。
【セクター】
エネルギー +4.11%
通信 +3.68%
情報技術 +3.51%
素材 +3.25%
金融 +3.02%
資本財 +2.87%
一般消費財 +2.85%
公益 +2.22%
ヘルスケア +2.20%
生活必需品 +2.16%
不動産 +1.09%
全11セクターが大きく上昇。
原油価格の上昇をうけエネルギーセクターが+4%
FOMCの結果および声明やパウエル議長の発言を受けて、大きく急激なFF金利引き上げへの懸念が後退。
金利上昇の懸念によって売られていた情報技術や通信といった成長セクターが買い戻されました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが2%上昇しました。
【決算は好調】
米国企業の決算は好調で、昨日までにS&P500企業の329社が発表を終え、うち80%以上が予想を上回る純利益を計上しています。
【個別株】
〇スターバックス(SBUX) +9.83%
決算を受けて株価が上昇しました。詳しくは昨日の記事をご覧ください。
〇エアビーアンドビー(ABNB)+7.71%
旅行サイト運営のABNBは決算を発表。予想を上回るガイダンスを発表し株価が上昇しました。
〇ライベント(LTHM)+30.25%
リチウム電池の等イベントは決算で、予想を上回る通期のガイダンスを発表。株価は大きく上昇しました。
〇CSV(CSV)+4.26%
決算受け上昇。通期の1株利益の見通しを上方修正しました。
〇リフト(LYFT)‐29.91%
決算を受け下落。需要は回復したものの、ドライバーへのインセンティブ強化の方針を発表。利益の圧迫が警戒されています。
同業のウーバー(UBER)も₋4.6%と下げました。
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【FOMCについて】
FRBは3~4日に開いたFOMCで、FF金利の誘導目標を0.50%ポイント引き上げ、0.75~1.00%としました。一度に0.5%ポイントの大幅利上げを決定するのは22年ぶりとなります。
ロイターが有識者の見解をまとめています。「FRB 0.50%利上げ:識者はこうみる」
【FOMC声明】
FOMC声明で、FRBは第1・四半期のGDPは減少したものの、家計消費と企業の固定投資は引き続き堅調との認識を表明。雇用増も堅調だったとした。
物価状況については、インフレが高止まりしていると指摘。声明にインフレリスクを緊密に注視していくという文言が登場しました。
FOMC声明全文「https://jp.reuters.com/article/fed-idJPKCN2MQ1PP」
【パウエル議長の発言】
パウエル議長はFOMC後の会見で、今後のFOMCで0.75%の利上げは積極的に検討しないと述べました。0.5の追加利上げは今後数回の会合で検討すべきというのが大方の見方だと指摘。
「インフレはずいぶんと高過ぎる。それがもたらしている困難をわれわれは理解しており、インフレを押し下げるべく迅速に行動している」と説明
「景気後退なしに安定取り戻せる可能性は十分高い」との指摘も市場には心強いものとなりました。
【イエレン氏もソフトランディングの可能性を肯定】
まだ、FOMCとは別にWSJのイベントにて、イエレン米財務長官も
「(米経済は)今後1年は底堅い成長が見られると考えている」とし、「ソフトランディングは可能」との考えを示しました。
【米ISM非製造業指数 予想以上に低下】
4月の非製造業景気指数は57.1に低下。予想は58.5。前月は58.3でした。
また、仕入れ価格は3月の83.8から84.6に上がり過去最高となりました。中国のロックダウンの影響やウクライナ情勢による供給制約の影響が出た可能性があります。
40年ぶりの高インフレと長引く人材難が、サービスセクターを圧迫していることも示唆されました。
企業は値上げによりコストを消費者に転嫁しようとするかもしれません。
同指数は50が拡大、縮小の節目となり、米国の経済活動の3分の2超を占めるサービス業の拡大を示しています。
ただ、先日発表されたISM製造業景気指数とともに、予想以上に低下しており、経済成長の鈍化の懸念も示唆するものとなりました。
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【感想】
ここ数日記事に書いてきたように、
0.5%ずつ普通に利上げが行われるだけで、株式市場が上昇するという可能性もあると思います。
【Nasdaq反発】グロース株に押し目買い。FOMCを控えるなかS&P500投資家はどうすれば?【油断禁物】 : バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ【5月2日 米国株式市場】ダウ 33,061 +0.26%S&P500 4,155 +0.57%ナスダック 12,536 +1.63% 米主要株価3指数は上昇。特に、ここ数日大きく下げていたグロース株が反発。IT・ハイテクが買い戻され、Nasdaqは1.6%上昇しました。ラッセル2000は+1.01%...
ここら辺は、流石市場との対話に定評のあるパウエル議長だなと思います。
とはいえ、インフレはまだ解決していませんし、来月再来月とFOMCは続きますから、過度に喜んだり、油断しないことが大切だと思います。
2.5%の金利は、一般的には米経済を加速も減速もさせないほぼ中立の水準と捉えられていますが、
パウエル議長は今後必要があれば(≒インフレが収まらなければ)、金利を抑制的な(=より高い)水準にする必要があると判断することは確実にあり得るとし、「より高い金利が必要になった場合は、躊躇せずに利上げを実施する」とも言明しています。
インフレを抑えるという視点では心強い限りです。一方で、FF金利の最終地点が2.75%や3%となると、Nasdaqや小型成長企業に投資をしている方にとっては大きな逆風となります。
余程、高い成長を見せなければ、去年のような割高な水準の株価を正当化するのはより難しくなっていくでしょう。
【最後に、長期投資家の皆様へ】
今後どうなるかはわかりませんが、米国株式市場は、長期的には規律を持って投資をする投資家、自分に合う合理的な資産配分を維持する投資家に報いてくれました。
先行きや株価を予想して動く戦略は上手くいく時もあれば、いかない時もある戦略です。ただ、コストは確実にかかります。
一部のずば抜けたスキルや運のある人を除く、ほとんどの人が、長期的にはコスト控除後のリスクリターンでベンチマークを下回るという過去の多くの研究の結果があります。
長期投資家の方は、これら基本を踏まえたうえで、自身の判断が正当化できるかを考えることが大切です。
短期投資であればまた別ですが、長期投資をするのであれば、少なくとも、直近の株価や市場の雰囲気、日々コロコロ変わる予想に振り回されて、長期的な視点に基づいた合理的計画を簡単に放棄しないようにしましょう。
私は先週までの下落と同様、今日の当たり前に普通に起こる可能性の一つとして、予想しえた反発にも、一喜一憂することなく、これまでどおり、規律ある投資を続けていきたいと思います。
いつもありがとうございます。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【米国株式市場は反発】S&P500・Nasdaq+3%、利上げ懸念後退【LTHM +30.25%】