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【終わりの始まり】
米バンガードのグローバルチーフエコノミスト、ジョー・デイビス氏が
「A welcome end to a low-rate era(低金利時代の終わりを歓迎する)」という
おもしろいタイトルのレポートを公開していたので紹介します。
【ジョーデイビス氏の見解】
バンガードは、何カ月も前から、インフレを抑えるためにFRBのFF金利引き上げについて市場が過小評価していることを強調してきました。
以前紹介したこの「レポート」でも、FRBがインフレをコントロールしながら、経済成長を支えるという微妙なバランスについて論じていました。
今回もデイビス氏は「インフレは魔法のように下がらない」と述べ、FRBは課題を抱えており、FF金利を最終的には3%まで引き上げる必要があるとしています。
一方で、「金利の上昇は労働市場の力強さと経済成長を冷え込ませるが、止めることはできないとも考えている」としています。
また、最近始まった金融政策の正常化は、アセットリターンの正常化をもたらし、大型グロース株のバリュエーション上昇に過度に依存していた金融市場にバランスを取り戻すだろう。とも記されています。
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【金利でレジームシフト】
ただ、金利の上昇が株式市場にもたらすものはデメリットだけではありません。
マイナス~0金利時代の終焉を歓迎するとしています。
低金利の恩恵を受けてきた米国株、特に大型株やグロース株は、ファンダメンタルズに見合わないバリュエーションに達し、現在、逆風にさらされています。
しかし、他の株式市場セグメント、
例えば小型株、バリュー株、米国以外の先進国市場などは、経済がまだ成長している中で、公平に評価されているように思われます。
また、金利上昇により既存債券の価値は低下しますが、新規債券のクーポンはより高く、より健全な金利で支払われることになります。
FRBは今後数年間、インフレ率を目標水準に戻すために必要なハードワークを行うものと思われます。
もし、それが成功すれば、
COVID-19が残したものは持続的なインフレ率の上昇ではなく、
むしろ、マイナスの実質金利の時代の終わりであり、
歓迎するものとなるでしょう。
利上げによる不安的な相場を乗り切った後に待っているのは、
ここ数年の高バリュエーション、低い期待リターン、低金利、低インフレといった環境ではなく、
適切なバリュエーションと期待リターン、正常な金利とインフレという、長期投資家にとってより魅力的な市場環境かもしれません。
もちろん、今後どうなるかわかりませんから、自身の許容できるリスクの範囲内で投資をすることが大切なのですが、
10年、20年というスパンで投資、資産形成をしている方は、
目先の経済指標やFRBの動き、株価などに振り回されたり、近視眼的になることなく、
長期的な視点を維持しつつ、規律ある投資を続けることが大切だと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【終わりの始まり?】米バンガードのチーフエコノミスト、ジョー・デイビス氏のレポートを紹介します。【低金利時代の終焉を歓迎する】