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【国際分散投資】
米モーニングスターに、「国際分散は必要ですか?」という記事があったので紹介します。
https://www.morningstar.com/articles/1085861/is-international-diversification-necessary
国際的なエクスポージャーを追加することは、ポートフォリオの分散の最初のステップの一つです。
ミニマリストの投資家でさえ、米国株式や米国債の補完として、ポートフォリオの一部を非米国株式に割り当てるのが普通です。
海外株式は、現地の市場環境、為替、異なるセクターや産業へのエクスポージャー、政治的・経済的要因など、
米国と異なる様々な要因に影響される可能性があり、米国株式市場と異なるパフォーマンス示すことが多い。
と、CFAのAmy C. Arnott氏は述べています。
※この記事のデータは米国人視点のものということに注意してご覧ください。
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【高まる相関】
一方で、過去数年間は国際分散投資のメリットはそれほど明白ではありませんでした
2021年全体で、モーニングスターUSマーケットインデックスのリターンは25.8%でしたが、モーニングスターグローバルマーケット除くUSインデックスは約8.9%の上昇にとどまりました。
先進国と比較して、新興国が振るわず、モーニングスター先進国市場除くUSインデックスは年間で12.2%上昇しましたが、モーニングスター新興市場インデックスは‐0.3%となりました。
また、リターンだけではなく、各国の市場の相関も高まっています。
個人的にはここは面白いなあと感じました。
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【長期的な傾向】
米国市場と国際市場の相関は、低下した時期もあります。
例えば、米ドルが下落傾向にあった2004年~2008年頃にも低下しています。
今後、ドル安がさらに長期化した場合、米国市場と国際市場の相関は再び低下する可能性があるとAmy C. Arnott氏は指摘します。
米国株と非米国株の相関は、1970年代に0.12。1980年代に0.29。1990年代に0.54でした。
しかし、その後国際相関は大きく上昇したため、今後、かつての低い水準に戻るかどうかは不明です。
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【まとめ】
世界の株式市場の相関の高まりは、国際分散がまだ価値があるかどうかについて疑問を提起するかもしれません。
ますますグローバル化する経済において、地理的な境界は以前ほど明確ではありません。
ほとんどの大企業は、少なくとも収益の一部を米国以外の市場から得ており、
※投資家も国境を越えて、株式やファンドへの投資機会を、容易に見つけることができるようになったため、米国株と米国以外の株式区別は以前ほど重要ではなくなってきています
それでも、国際株式が常に米国市場と歩調を合わせて動くという保証はありません。
また、相関性が高まったとしても、国際株には、特に通貨エクスポージャーに関連する分散効果があります。
ドル安局面では、国際分散投資の重要性が高まる可能性がある。とAmy C. Arnott氏は述べています。
【個人的な感想】
この点(※)は日本の投資家にも似たようなことが言えますね。
日本の個人投資家ですら、海外の株式や海外株式に投資をするファンドへ容易に投資ができる時代となりました。
もし私がアクティブ投資をしていて、良い企業や投資機会を見つければ、それが日本だろうが米国だろうが関係なく投資をしたと思います(笑)。
さて、少し話はそれましたが、いかがでしたでしょうか。もし興味のある方は原文も是非読んでみてください。
近年は相関が高まったと指摘される米国株と米国以外の地域の株式ですが、
①相関関係は変化する
②完全相関でなければ多少はリスクを抑える効果が期待できる。
③簡単に他の地域に投資ができるようになった。
④国際分散投資のためのコストは下がりつつある。
⑤米国株よりもバリュエーションが魅力的な地域もある。
など、まあいろいろ理由はありますが、
全世界の株式市場に時価総額加重で幅広く分散投資をするのがまずは基本だと思います。
そのうえで、何かしら特別な考えや意図があれば、ウェイトを調整したり、
あるいは「先進国」や「米国」などに絞るのも、まあありだと思います。
未来はどうなるかわかりませんが、米国株に集中投資をする方も、国際分散投資をする方も、
20~30年後くらいにはどちらもたっぷりと株式市場の恩恵に預かり、資産を増やし、より幸せな人生を送っているといいなと思います。
いろいろな考えがあるとは思いますが、それぞれ自身の許容できる範囲内で適切に分散しながら、ともに投資を続けていきましょう。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【国際分散は必要か?】米国株(S&P500)オンリー?全世界株式?米モーニングスターの記事を紹介します。