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【2月28日 米国株式市場】
ダウ 33,892 -0.49%
S&P500 4,373 -0.24%
ナスダック 13,751 +0.41%
ラッセル2000は+0.35%と上昇。
VXUS(全世界株式除く米)は‐1.28%と下げました。
米10年債利回りは1.832%。‐0.152%と低下。
VIX指数は29.95。+2.36と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 114.95 -0.53%
NY原油 95.54 +4.31%
NY金 1,910 +1.27%
エネルギー産出国であるロシアからの供給がどうなるかが懸念される中、石油価格は4%以上上昇。世界中の既にインフレに苦しんでいる家計への圧力も懸念されています。
安全資産である金も上昇しました。
ビットコインは41,881ドル。+11.04%と10%以上上昇。
ロシアに対する制裁発動を受け、同地域全体で銀行業務が不安定となっていることから、支払いの代替手段として暗号資産に群がる可能性があるという観測も背景にあるそうです。
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【S&P500マップ】
エネルギーや防衛関連株が上昇。ロッキードマーティンは+6.6となりました。
一方、航空株や銀行株は下げています。
テスラはドイツの工場建設について、承認プロセスの最終段階にあると発表。7%以上上昇しました。ガソリン価格の上昇から電気自動者へ消費者の目が行くのではとの期待もあります。
一方、ロシアの資産への懸念からシティグループ他、米大手銀株が下げました。
【セクター】
エネルギー +2.57%
資本財 +0.70%
一般消費財 +0.60%
公益 +0.43%
通信 ‐0.00%
情報技術 ‐0.16%
ヘルスケア ‐0.75%
素材 ‐1.18%
生活必需品 ‐1.31%
金融 ‐1.45%
不動産 ‐1.78%
11セクター中4セクターが上昇。
特にエネルギーが大きく上昇しました。
素材、生活必需品、金融、不動産は1%以上下げ、S&P500指数の足を引っ張りました。
【スタイルボックス】
債券利回りの下落を受け、グロース株や小型株が上昇しました。
【個別株】
〇ヤンデックス(YNDX)やオゾン(OZON)などNY市場に上場しているロシア企業の株式の取引が中断されました。
〇EPAMシステムズ(EPAM)‐45.63%
ウクライナ情勢を理由に第1四半期と2022年のガイダンスを撤回したことで、売られました。
〇リニューアブル・エナジー(REGI) +40.38%
シェブロンが同社を買収すると発表しました。
〇ファースト・ホライゾン(FHN)28.66%
カナダのトロント・ドミニオン銀行が同社を買収することで合意しました。
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【ウクライナ情勢を受けて】
更にロシアの6300億ドルにおよぶ外貨準備の運用も制限したことなどを受け、市場は再びリスク回避の雰囲気を強めています。
今年に入り、様々な資産価格が大きく上下しています。
投資判断のミスの大部分が感情によって引き起こされると昔からよく言われています。
市場が不安定な時こそ、自分の感情をコントロールし、それぞれの戦略において、やるべきことを冷静に行うことが大切です。
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【まとめ・感想】
地政学的リスクは通常短命で終わることが多いのですが、現在はそれに加えて、インフレと利上げが米国市場には控えています。
大きな事件があるとそこにばかり注目が集まりが、市場を動かす要因やリスクはそれ一つではないということを忘れないようにしましょう。
FRBのパウエル議長は、今週議会で証言する予定です。そこで利上げについての道筋のヒントを出すかどうかにも注目が集まっています。
繰り返しになりますが、特に長期投資家の方は、短期的な市場の混乱や、株価の上下に振り回されないよう気をつけましょう。
S&P500種指数は先週‐5.4%から+0.8%まで切り、2008年9月以降で最大の週間反発率となりました。
もし、下落中に安値売りしてしまっていれば、この反発は得ることができませんでした。
今年に入ってから、日中ベースでも、過去15年間で最大級の反発劇が続いています。
いろいろな投資戦略があり、こういったボラティリティを狙っていくという考え方もあると思います。
一方で、私のような長期投資家の方は、ミスターマーケットのささやきからは距離を置き、
ボラティリティや日々のニュースに惑わされることなく、適切な資産配分を維持し、市場に居続け、リスクプレミアムを集めることが大切だと思います。
ウクライナ情勢はいつ良い方向にむかうかわかりませんが、利上げは数か月から数年に渡って続くと思われます。
市場のボラティリティと仲良く付き合える範囲で、これからも投資を続けていきましょう。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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