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【SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)・爆誕】
2022年3月22日に、SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)が設定されます。
ブラックロック社のETF・IVV(S&P500に連動)とAGG(米国債券)に50:50で投資をするバランスファンドです。
コストは、ETFの経費率0.035%程度+信託報酬0.058%。実質コストの目安は0.0978~0.0988%程度とSBI・V・シリーズ並みの低コスト。
為替ヘッジはなし。
より詳しい詳細は有価証券届出書(内国投資信託受益証券)をご覧ください。
ファンドそのものは低コストで良いファンドで、「米国株(S&P500)と米国債券に50:50で投資をしたい」という方にとっては、良いファンドだと思います。
なぜ、SBI・Vシリーズに合わせて、VOO+BNDにしなかたのかという疑問もありますが、(バンガードの日本撤退の影響でしょうか)、IVVとAGGもよいETFなので全然問題はないと思います。
ただ、AGG(連動する指数が対象外)が邪魔して、つみたてNISAの対象のファンドにならない可能性があるのかなとも思います。
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【米国債券・50%(為替ヘッジなし)が鍵】
でも、このファンドの肝は、「米国株(S&P500)と米国債券に50:50で投資をしたい」
もっというと、米国債券・50%(為替ヘッジなし)の部分だと思います。
ここ必要がなければ、ただの「S&P500インデックスファンド」や、「S&P500」に組み合わせて「現金」や「日本国債券」でいいわけですから。
日本人が現在の環境で「米国債券に50%投資する(ヘッジなし)」ことについて、よく考えることが大切だと思います。
①為替ヘッジの有無
外国債券のリスクの多くの部分を為替リスクが占めていたりもします。
過去記事。http://etfsp500.com/archives/29891581.html
個人的には、外国株式はヘッジありでもなしでもよい。コストを考えればナシ派なのですが、
外国債券に関しては、ヘッジした方がリスクを抑えることができることができるうえ、よりS&P500との分散効果を期待できるのではと思ったりもします。
それもあってか、どちらかといえば、全世界の株式と全世界の債券(ヘッジあり)に投資ができる、楽天バンガードバランスファンドの方が好きなのですが、あまり人気がないようです(笑)。
余談ですが、リーマンショック時などは為替の影響等もあり、日本国内債券以外の資産クラスは(米国債も含め)マイナスとなりました。
②外国債券不要論
経済評論家の山崎元氏を始め、そもそも日本の個人投資家には海外債券が不要だという意見があります。「なぜ個人のポートフォリオに外国債券が不要なのか?」
この菟道りんたろうの記事などもおもしろいかもしれません。水瀬ケンイチさんは外国債券なし、国内債券のみ投資をしており、この話題を度々ブログに書いています。
個人的には為替ヘッジつきなら外国債券に投資をしても良いのかなと思うものの、コストを考えると・・・という感じです。実は勉強不足で明確に結論はだせていません。
どなたか良い論文等あったら教えてください(笑)。
③米国債券の環境
過去のヒストリカルリターンだけではなく、現在および将来の米国債券をとりまく状況を考えることも大切だと思います。
ちなみに、余談ですが、AGGについて考える時は、同ETFの連動する指数である「ブルームバーグ・バークレイズ 米国総合指数 」のドル建てではなく『円建て』の方のリスクやリターンを参考にするとよいと思います。
個人的には、金利上昇によって債券価格は下がるものの、それによって長期的な債券リターンは改善されるのではと思っています。
米国人視点ならこれで終わっていいのですが、日本人視点で考えると、難しい所ですよね(笑)
④リバランスの便利さを勧める方もいるが。
このファンドの資産配分はS&P500と米国債50:50。手間なく自動的にリバランスをしてくれるので、その状態を保つというのがウリの一つだけれども、
既に、このファンド以外の何かしらの投資対象投資をしている方、
例えば、米国株やS&P500ファンドに投資をしている方で、米国株と債券50:50なり〇対〇で運用したい方などは、結局は自分の手で、自身の『資産全体』で理想の配分となるようにと調整しなくてはいけません。
このファンド一つで運用を簡潔する方でなければ、資産配分を整えたりする手間からは逃げられませんので(笑)
「リバランスが便利」というような宣伝文句を課題に評価しないようにしましょう。
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【まとめ】
いろいろ書きましたが、「S&P500と米国債券にヘッジなしで50:50で投資したい」というような方、必要な方には良いファンドだと思います。
結局のところ「米国債券・50%(為替ヘッジなし)」をどうとらえるかが、このファンドの肝だと思います。
現金や日本国債でいいのではないか。必要だとしてもこのファンドを通じずに、例えば、「S&P500ファンド」+「米国債ETFやファンド」でもいいのではないか。
そっちの方が実はかえって資産全体で考えた時、資産配分を整えやすいのではないか。とも思います。
そもそも米国だけで良いのか?結局、他の資産や地域のファンドと組み合わせるなら、別にこのファンドでなくても・・・
など、いろいろな感想が思い浮かびました。
正直、どのくらいの需要があるかはわかりません。刺さる人、必要な人にとっては刺さると思います。
需要があって人気がでればいいのですが、楽天バンガードバランスファンドのように、実はいいファンドなのに、不人気ファンドとなる可能性もあると思います。
ただ、万人に勧められるかというと、安易におすすめしたり、OKとするよりは、
まずは一旦立ち止まって、日本人やあなたの資産運用にとって「米国債券」の意義を考えようというとことから、話をスタートした方がいいファンドなんじゃないかなと思いました。
『結論』
私は投資しません。必要な人、求めていた人は投資をしても全然OKだと思います。
迷っている方は、「米国債券の扱い」をよく考えましょう。
一言でいうと、SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)には、こんな感想を持ちました。
あと、これはこのファンドが悪いということではなく、他の海外ETFに投資をするだけのファンド(楽天バンガードやSBI・Vシリーズ)がそうだったように、運用初期は実質コストが高めになり、その後、落ち着くといった傾向があります。
セオリー通り、設定されてすぐのファンドに飛びつかずに、しばらくコストや運用がちゃんとできているのかなど、一旦様子見するのもありだと思います。
とはいえ、個人投資家にとって低コストで利用できるファンドが増え、選択肢が広がったことは良いことだと思います。
私の意見に左右されることなく、周りの意見に左右されることなく、自分にとって良いファンドを選択していきましょう。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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