【オルカン・S&P500】米国&世界の株式市場は少数の銘柄の銘柄のリターンによって牽引されてきた

投資まとめ

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【ベッセムバインダー教授の研究】

米アリゾナ州立大学のヘンドリック・ベッセムバインダー教授の研究によると、

1990年から2018年までの28年間、世界の40か国で取引された上場株式約6万2000銘柄のうち、

約60%が1カ月物の米国短期債のリターンを下回っていたことわかりました。

また、米短期債を上回るリターンは約上位1.3%(811銘柄)によって説明できるとしています。

それ以外の約38%も米短期債を上回るリターンを生み出しているのですが、

結局のところ、株式市場で形成される富はごく一部の銘柄によって牽引されています。

ベッセムバインダー教授は、

「歴史的に見て、パフォーマンスがトップクラスの幾つかの銘柄が市場全体への大きな影響力を持つというのが、米国と世界中の標準となっている」

「これが標準であり、将来もそうだと思う」と主張しています。

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【少数の銘柄への集中投資】

この研究の結果を聞いて、皆様はどう感じましたでしょうか?

私のように「811 / 62,000という1.3%を狙うのは厳しい」

「10銘柄程度に分散投資してPFを組んだとしも、その10銘柄とも98.7%の方に入ってしまえばベンチマークを下回る結果になる可能性がある」と考えた方もいるでしょうし、

「その60%の銘柄は避け、勝ち組の1.3%を見つけよう」と思った方もいるでしょう。

事実、この研究を持ち出して、勝ち組銘柄への集中投資や、勝ち組銘柄を選ぶ(ことができると主張する)アクティブファンドへの投資を主張する記事があります。

トウシるにもありましたね

【ベッセムバインダー教授の主張】

しかし、ベッセムバインダー教授の自身の主張はこうです。

ベッセムバインダー教授は、前回の研究にて、1926~2015年の90年間の米国の株式と債券パフォーマンスを調査し、

米国の株式、2万6000銘柄のうち58%が上場期間において米短期債(Tビル)のパフォーマンスを下回っていたことがわかりました。

1926-2015年の米国株の平均月次リターンは+1.13%。同期間のTビルの+0.38%を上回りました。

しかし、個別にみると、月次リターンがプラスだった銘柄は半数未満にとどまりました。
同期間に米国株が生み出した富は31兆8000億ドルですが、

これを創出したのは全株式の4%未満にすぎない約1000銘柄

しかも、うち86銘柄がリターンの半分をたたき出したそうです。


未来はどうなるかわかりません。26000社のうちの上位86社を選べますか?

ベッセムバインダー教授の調査結果について、

分散投資の重要性を裏付けるとともに、多くのアクティブ運用型ポートフォリオがしばしばベンチマークを下回る成績しか挙げられない理由を示している」と述べています。

参考)https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-02-02/OKQ4BR6KLVR501

大きなリターンをもたらす銘柄は、非常に限られており、負けないためには、それらごく少数の銘柄を適切な比率でPF組み入れる必要があります。

ただ、それは非常に難しいことだったりもします。

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【参考①】

2019年までの15年間でベンチマークを下回った米アクティブファンドの割合。

途中で消えたものも含むと7~8のファンドがベンチマークを上回ることに失敗しています。

プロでも銘柄選択やタイミングを間違えます。

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【参考②】

モーニングスターのレイティング5つ星ファンドでも、全体としてはベンチマークを下回っています。

良いファンドを選ぶのはプロでも難しいことがわかります。

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もちろん、必ずしもすべてのファンドがベンチマークを上回ることを目的としているわけではないのですが、

個人的には、ファンド選択のリスクをとってそれならば、より分散効果が期待でき、かつベンチマーク並みのリターンを、低コストで得られるインデックスファンドでいいかなとも思います。

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【まとめ・感想】

銘柄を選ぶ能力やスキル、運などを持ち合わせている方は、

ほんの1.3%や86/26000銘柄を探し出す道に挑戦するのも良いと思います。

そういうことができる方もいます。

ただ、私は残念ながらごく普通の人間で、そういったスキルを持ち合わせていません。

むしろその少数銘柄を取り逃す=ベンチマークを下回るリスクの方が高いと思っています。

また、過去素晴らしい成績を残した人やファンドが、将来も素晴らしい成績を残し続けることができるとは限りません。

モーニングスターより遥かに無知な私にどれが本物か見分ける能力はありません。

【私の結論】

①ごく少数の市場を牽引する勝ち組銘柄を逃さず、乗っかり引っ張ってもらえること。

②分散効果によりPFのボラティリティを減らせること。(また銘柄選択リスクを回避できること)

③低コストでそれができること。

④スキルや手間がかからないこと。

などから、私は、少数の銘柄が市場を牽引しているとしても、パッシブ運用のインデックスファンドに投資を続けていきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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