【Nasdaq、グロース株が下落】S&P500は60%以上の銘柄が上昇もビックテックに引きずられる【今後についての基礎知識】

投資まとめ

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【12月16日 米国株式市場】

ダウ    35,896   ‐0.09%
S&P500     4,668 -0.88%
ナスダック 15,180 -2.47%

ナスダックが2%以上下落。

FOMCの結果を受け、金利上昇への懸念から、

セオリー通り、バリュエーションの高い大型ハイテク株やグロース株、小型株などが売られました。

ラッセル2000は-1.95%と売られました。

VXUS(全世界株式除く米)は+0.13%と小幅に上昇しています。

米10年債利回りは1.428%。‐0.035と低下。

VIX指数は20.49。+1.20と上昇しました。

バリュー株はS&P500指数を下支え。

バンガードグロースETF(VUG)が-2.26%だったのに対し、

バンガードバリューETF(VTV)は+0.73%と上昇しています。

【為替・コモディティー】

ドル円   113.69
NY原油      72.05 +1.67%
NY金    1,797 +1.98%

原油価格と金は上昇。エネルギー株の上昇につながりました。

ビットコインは48,135。-1.53%と低下しました。

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【S&P500マップ】

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S&P500指数の60%の銘柄が上昇するも、大型ハイテク株の下落が指数を押し下げました。

これまで、市場を牽引してきた エヌビディア、アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、テスラが軒並み下落。航空株なども売られました。
一方で、銀行株や、エネルギー、ヘルスケアが上昇し、S&P500を下支えしました。


【セクター】

金融     +1.21%
素材     +1.04%
エネルギー  +0.66%
ヘルスケア  +0.58%
生活必需品  +0.55%
公益     +0.48%
不動産    +0.41%
資本財    +0.05%
通信サービス ‐0.57%
一般消費財  ‐2.23%
情報技術   ‐2.86%

11セクター中3セクターが下落。

今後予想される金利の上昇を受けて、高バリュエーションの株が売られました。

【スタイルボックス】

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大型バリュー株が上昇。グロース株や小型株が売られました。

高いバリュエーションの株、財務的に弱い株、利益がまだでていない株、遠い将来の利益を期待されていた株などは、

以前から話しているように、今後、今までのような追い風ではなく、逆風にさらされる中で、成長を求められることになります。

【個別株】

〇AT&T(T) +6.95%

アナリストが判断を「買い」に引き上げ。ワーナーメディアとディスカバリーの合併手続き完了などの材料を評価

〇アドビ(ADBE) ‐10.19%

決算を受け、株価が下落。第1Q及び22年の通期のガイダンスが弱かったことが嫌気。

オクタ、クラウドストライクなど他のSaaS銘柄にも懸念が広がり売られました。

〇アファーム(AFRM) ‐10.58%

消費者金融保護局がBNPLの調査に乗り出したため売られました。前々から懸念されていたリスクの一つですね。

マルケタ(MQ)も-7.84%と売られました。 

〇アンタレス(ATRS)
〇アサーティオ(ASRT)

アサーティオがアンタレスが所有する「Otrexup」事業を4400万ドルで買収合意した。

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【米製造業PMI】

米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は57.8。予想は58.5。11月は58.3でした。

予想、前月より低下し、2020年12月以来、1年ぶりの低水準となりました。

ただ、工場の労働力や原材料の供給制約は緩和の兆しが見られます。

https://jp.reuters.com/article/usa-economy-pmi-idJPKBN2IV21R

【米失業保険申請件数】

新規失業保険申請件数

結果 20.6万件 予想:20.0万件 前回18.8万件

予想をやや上回りましたが、2020年3月の水準を下回っており、4週間移動平行線でも減少傾向が見られます。

前週分 失業保険継続受給者数
結果 184.5万人 予想 193.6万人 前回 199.9万人

こちらはコロナ禍前の水準に戻っていませんが、やはり緩やかな減少が続いています。


【その他】

昨日、お伝えしましたが、市場の一部からは、FRBは来年3回利上げの可能性を示唆したが、それは実現しないのではとの声も出ています。

直近のマクロデータからはFRBのタカ派シフトは理に適っていますが、今後、インフレ圧力は緩和する可能性が高く、財政支援も縮小する。

すると経済成長の勢いも鈍化が予想され、3回の利上げは実現できないという意見です。

これは今後の経済やインフレの状況、経済指標によっても変わりますから、まだわかりませんが、もしそうなれば、グロース株への圧力は予想よりは低くなるかもしれません。

ただ、一般的なセオリーでいえば、インフレ⤴金利⤴という局面では、グロース株よりバリュー株がアウトパフォームする可能性が高いと思われます。

〇イングランド銀行は、主要国の中央銀行として初めて、インフレ対策として利上げに踏み切りました。欧州中央銀行はまだ景気刺激策を縮小する計画だが、急には行わないとのこと。

 〇バイデン米大統領は、連邦政府の債務上限を2兆5000億ドル引き上げ約31兆4000億ドルとする法案に署名した。これにより、米国のデフォルトが回避されました。

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【まとめ・感想】

今日は、S&P500構成銘柄の60%以上が上昇しましたが、大手ハイテク株などが軒並み下落し、他の銘柄の上昇を相殺しました。

大手テクノロジー企業はこれまでの低金利の環境の恩恵も大きく受け成長してきました。それゆえバリュエーションも高くなっています。

アナリストによると、多くの投資家が2022年までの金利上昇を織り込んでいるため、このセクターは引き続き下落する可能性がある。とのことです。

また、グロース企業にかかわらす、インフレの持続は、いずれは支出の後退を促す可能性があります。消費意欲の減退が米国の経済成長や企業の利益の足かせとなる可能性があります。

以前から話している通り、個別株投資は、「企業の成長」と「バリュエーション」、その両方を見る必要があると個人的には思っています。

「バリュー投資家は成長を過小評価し、グロース投資家はバリュエーションを過小評価しがちである」という私の作った格言もあるとおり(笑)

どちらか一方を過小評価、過大評価してはいけません。

今後のことでいえば、バリュー投資は結局のところ買値がものを言いますので、グロース投資中心の方が、バリュー株へ行くときには高値で飛びつかないように注意するといいかと思います。

この両者の投資手法や考え方、戦略の違いなども理解することが大切だと思います。

私自身は元々VOO等を通じて、バリュー株にもグロース株にもそれぞれ分散投資していますから、特に何もせず、

サイクルやスタイル、セクター間の変化に、低コストかつ労なくただ乗りして、今後もいい感じに力を抜きつつ、気長に投資を続けていきたいと思います。

いつもありがとうございます。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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