【質問への回答】60代半ば。90%米国で運用している方から相談を頂きました。【VEAはどうか?】

投資まとめ

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【質問へのお返事】

現在90%を米国で運用しているFさん(60代半ば)から質問を頂きました。

年齢や健康的に失敗が厳しいこと。

バンガードの米国株の予測のリターンが低いことなどから、

VEA(先進国除く米ETF)はどうか?とのこと。

新興国は国の制度に疑問があるので資産を投じたくないようです。

【先進国への分散はあり】

はい。まず、結論として、そういうお考えでしたらVEAで良いと思います。

全く問題ありませんし、賢明な判断だと思います。

もちろん、「全世界の株式に時価総額加重で投資」というのが一つの基本だと思いますが、

過去記事等で、何度か紹介しましたが、どちらもあまり差はありませんので、先進国の株式への分散投資という考え方はありだと思います。

参考「http://etfsp500.com/archives/28118287.html

私の友人・知人にも、「新興国に投資をするのが嫌だ」という方や、「先進国」に投資をしている方はたくさんいますし、それは全然ありといいますか、良い選択肢の一つだと思います。

あと、補足ですが、例のバンガードの予測の少し怖いところは、「名目(インフレ調整前)&ドルベース、コスト控除前」のリターンという事です。

実質リターンはより低いものとなる可能性がありますし、為替によってはより厳しくなる可能性もあります。

さて、そのうえで、ここからいくつか個人的な考えを話していきたいと思います。

役に立つところは参考に。役に立たなさそうなところはスルーして聞いていただければ幸いです。

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【10年の停滞に備えるということ】

短期的な予想は割と良い数字を出している所はあるものの、

バンガードの他にも、GMOやブラックロックなど多くの運用会社が7~10年程の長期的な米国株式のリターンの低迷を予想しています。

もちろん、あくまで予想ですので、今後どうなるかわかりませんが、米国株式市場といえど、暴落したり、10年くらい停滞することはしょっちゅうあります。

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70年代、80年代、ITバブル後などは、当時リターンの高かった日本、欧州、新興国など米国以外の地域に分散投資をする事で、米国株式市場の低迷している時期をある程度カバーすることができました。

現在、日本や欧州の方がバリュエーションがまだマシな事や「分散効果」などの面から

虎の子の資産をリスクに晒しリターンを得つつ守りたい。という質問者様が米国一本から先進国に分散するというのは良い選択肢だと思います。

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【市場が思うようにいかない時にも備えて下さい】

ただ、世の中なかなかうまくいかないもので、

時期によっては、米国だけの方が良い結果となった時期もありますし、

株式市場全部ダメという時もありました。

おそらく質問者様が最も警戒し、考えなくてはいけないのはこのケースです。

世界の株式市場は「私の都合」や「質問者様の人生計画」などに、優しく寄り添って動いてくれるわけではなく、個人個人の都合などお構いなしに、暴騰したり、暴落したりします。

ですから、もし米国株式株式市場や先進国株式市場など、リスク資産全体がイマイチな10年になったとしてもある程度何とかやっていく計画を立てることが大切だと思います。

株式の将来のリターンは私達にコントロールすることはできません。

自分自身のコントロールできる所を調整して、しっかりと人生や資産計画を設計することが大切です。

【低リターンを補うために、リスクを負い過ぎないように】

注意してほしいのは、高リターンを狙って過度にリスクを取り過ぎることです。

高いリスクを取っても、高いリターンを得られるとは限りません。

結果は、上手くいくときもあれば、いかない時もあります。

低リターン補うため、当初の計画よりも高いリスクをとり、より高リターンを狙ったあげく失敗し、結局損をするというようなことでは、元も子もありません。

ですので、最初のVEAではないのですが、分散してリスクを抑えつつ、リターンの改善を狙うというのは良いと思います。

繰り返しになりますが、低リターンを補うために、過度にリスクを負い過ぎないように注意してください。

ある意味では、「足るを知る」ことも大切かもしれません。

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【最後に】

これは、明日ブログの記事に書こうと思っていたのですが、気休め程度に聞いてください。

バンガードのグローバルチーフエコノミスト、ジョー・デイビス氏は、「(米国株式市場の)次の10年は「失われた10年」ではなく、低成長の10年となる」とコメントしていました。

そういう意味では、1930年代や70年代、2000年代よりは全然マシだともいえます。

年齢や体調のこともありますから、最悪のケースを良く考えそこに対して、どうするかを良く考える事が大切だと思います。

予想より上振れして、投資が上手く行く分には全然困りませんが、下振れする可能性もあるわけですから。

難しいとは思いますが、楽観的でも、悲観的でもなく、出来る範囲で現実的な対応をしていくことが大切だと思います。

長くなりましたが、Fさんの投資の成功と今後の人生が上手く行くことを心より願っています。

私は昨年から新興国を含むVXUSに投資をしていますが、やっていることは実際ほぼ一緒です(笑)。

お互いこれからも頑張っていきましょう。

いつもありがとうございます。

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画像はバンガードより引用

Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【質問への回答】60代半ば。90%米国で運用している方から相談を頂きました。【VEAはどうか?】

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