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【12月4日 米国株式市場】
ダウ 34,580 ー0.17%
S&P500 4,538 ー0.84%
ナスダック 15,085 ー1.92%
米主要株価3指数は下落。
特にナスダックが大きく下げました。
小型株のラッセル2000はー2.13%と市場よりも大きく下落。
VXUS(全世界株式除く米)もー0.72%と下げました。
米10年債利回りは1.358%。ー0.091と低下。
VIX指数は30.67。+2.72と上昇しました。
米国債利回りは最終的に下げましたが、途中何度か上下し、方向を変えました。
雇用統計がFRBの金利政策にどのような影響を与えるのかなど、米国の債券投資家の判断にも迷いが感じられる1日でした。
【為替・コモディティー】
ドル円 112.83
NY原油 66.41 ー0.14%
NY金 1,782 +1.22%
原油価格は小幅に下落。
ビットコインは53,896ドル。ー4.57%と売られました。
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【S&P500マップ】
S&P500は序盤上昇するも、午後の取引で下落。
S&P500構成銘柄の約70%が下落しました。
GAFAM、Nvidia、Teslaなど銘柄が株価指数を押し下げました。
【セクター】
生活必需品 +1.4%
公益 +1.0%
ヘルスケア +0.3%
資本財 ー0.0%
素材 ー0.2%
不動産 ー0.4%
通信 ー0.5%
エネルギー ー0.8%
金融 ー1.5%
情報技術 ー1.7%
一般消費者 ー1.8%
11セクター中3セクターが上昇。
原油価格の低下やオミクロン株による消費の懸念がエネルギー株を、
債券利回りの低下が金融セクターを押し下げました。
また利上げの懸念からIT・ハイテク株への調整売りが強まり全体相場を圧迫しました。
【スタイルボックス】
大型バリュー株がプラスも、その他のカテゴリーは下落。
以前から話していたように、インフレおよび金利上昇局面を迎え、
特にバリュエーションが割高になっているIT・ハイテクなどのグロース株や小型株が売られました。
急成長株に投資している方は、成長が鈍化した瞬間、今までより厳しくズバっと売られる事もあるので注意していきましょう。
【個別株】
〇ドキュサイン(DOCU) ー42.22%
決算を発表。売上高、EPSは予想を上回ったものの、ビリングや第4四半期の見通しが弱かったことから売られました。
〇ディディ(DIDI) ー22.18%
米上場廃止の準備を開始し、香港上場に備えた作業に着手すると報道がありました。
〇マーベル・テクノロジー(MRVL) +17.68%
売上、EPS、ガイダンス、共に予想を上回る良い決算を発表しました。
〇ジロー(ZG)+10.53%
不動産情報サイトのZGは7.5億ドルの自社株買いプログラムを発表しました。
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【雇用統計】
非農業部門雇用者数 21万人増(予想 55.0万人増)
失業率 4.2% (予想 4.6%)
平均時給 4.8%増(予想 5.0%増)
非農業部門雇用者数は予想を下回りましたが、
失業率が大幅に低下し、FRBの正常化スタンスに影響を与えるものではないと見られています。
米雇用統計後にブラード・セントルイス連銀総裁の「4.2%の失業率はFRBの支援解除に向けた良い事例」との発言もありました。
インフレ指標の一環として、平均賃金の動向にも注目が集まっています。
今回の雇用統計は、発表直後には、株価や債券利回りに動揺も見られましたが、15日のFOMCに向けて、今週のパウエル議長の議会証言を踏襲し補強する数字だったと受け止められているようです。
【米ISM非製造業指数】
結果 69.1 予想 65.0 10月 66.7
11月の米ISM非製造業指数は予想を上回り過去最高を記録しました。
指数は50が景気拡大・縮小の節目。
サービス業は米経済の3分の2超を占めています。
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-services-idJPL4N2SO3E2
【その他】
〇IMFがオミクロン株や米インフレ・利上げに見解を発表。
「https://jp.reuters.com/article/imf-inflation-idJPL4N2SO3BU」
米利上げで、新興国や発展途上国などを中心に問題が発生する可能性も指摘。
〇オミクロン株関連で悪いニュース
「https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-safrica-variant-idJPKBN2IH2K1」
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【まとめ・感想】
「オミクロンに加えて、テーパリングの加速が早期利上げを意味するかどうかを見極めるため。また、投資家はFRBがミスを犯すのではないかと心配しているため、このようなボラティリティーが見られるのは当然のことだ」と述べています。
米国の投資家は手探りで、小さな手がかりが垂れ流されるたびに市場を行ったり来たりしています。
現在のワクチンがオミクロン株に有効かどうか、オミクロン株のために人々が町やビジネスから遠ざかるかどうか、すでに高いインフレ率がこのウイルスのために悪化するかどうか、などはまだ決定されていません。
あまり騒いだり、右往左往せず慎重に推移を見守る事が大切です。
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【市場の変化を受け入れて対応しよう】
市場にはサイクルがあります。もしくはレジーム(一期間)があります。
しかし、サイクルは変化し、レジームはシフトします。
ずっと同じ状態ではありません。
ですので、長期間常に市場を上回り続けるアクティブファンドは少なく、多くのマネージャーは苦労しています。
各々の主観や考え、PF、得意な戦略等があると思いますが、市場はそんなのお構いなしに変化していきます。
インフレ、テーパリング、利上げを経て、コロナショックからの回復・金融緩和によるボーナスゲームが終わり、「いつもの市場」に戻ろうとしています。
このことをしっかりと意識して、油断していた方はフンドシを引き締め直して、今後の投資に取り組んでいきましょう。
市場とはそんなもんだと変化を受け入れ、過去ではなく現実的に対して対応することが大切です。
バックミラーばかりを見て、過去数か月~1.2年の成功体験にひきずられ過ぎないよう注意しましょう。
いろいろな戦略がありますが、私自身はサイクルの変化やレジームシフトに対して、タイミングを計ったり、特段戦術的な対応はせず、
いつもどおり規律ある投資を貫き、今まで通り分散投資によってこの変化にも対応していきたいと思います。
いつもありがとうございます。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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