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【市場から数日離れていると】
昨今の市場状況や今後の景気後退を予測し、
市場から離脱したり、現金化をするよう促す声も多くあります。
そのような意見に耳を傾けるのもよいのですが、
市場から出る前に思い出して欲しいことがいくつかあります。
【1928年~2021年までのデータ】
1928年から2021年まで、
米国株式市場の取引日数は約23,300日ありました。
これらのうち、最も株式市場が上昇した
最高の取引日ベスト30日間のリターンが、
米国株式市場の市場のリターンの約半分を占めていました。
参考)1928年~2021年末までの米国株式市場のリターン(年率)
全期間 6.2%
ベスト10日を除いた場合 5.0%
ベスト20日を除いた場合 4.1%
ベスト30日を除いた場合 3.3%
また、動くことでコストがかかります。
ほんの数日間の急上昇日を逃すことで、
あるいは市場から出入りを繰り返すコストで、
長期的な投資リターンを自らの手で押し下げてしまう可能性があります。
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【最悪の日を回避することを狙うのは】
また、数学的には当たり前のことですが、
最悪の取引日(ワーストリターンの日)を回避する事でも、大きくリターンが改善します。
ただ、例えば、過去記事でより詳しく紹介した通り、
最悪の取引日は、最高の取引日のすぐ近くにある場合が多いことが過去の研究でわかっています。
(米国株式市場の株価は完全にランダムではなく、ボラティリティーは継続する傾向がある)
最高の日を逃さないことは、
市場に居続ければ良いだけなので誰でも容易に行えるのに対し、
最悪の日ベスト○○日だけピンポイントで市場から出て、
すぐその翌日にピンポイントで戻ってくることは容易ではありません。
また、基本的には、市場から出入りを繰り返す戦略の方がコストがかかります。
ヘッジをするのも同様にコストがかかります。
コストを正当化しつつ、出るタイミングと戻るタイミング、2つを当てる難しさは、
コストをできるだけかけずに、ただ黙って市場に居続ける戦略の難しさと比較すると、
天と地ほどの差があると言ってもいいでしょう。
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【まとめ】
タイミングを計ることではなく長く続けることだと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
S&P500指数のリターンの約半分は、ベスト30日間によって生み出された(1928~2021年)【長期投資の基本】