バンガードの創設者、ジャック・ボーグル氏が2007年に執筆した未発表の記事が先日発見されました。
本日はその内容を簡単にまとめつつ紹介します。
ボーグル氏は未発表の記事でも、一貫して以前と変わらぬ主張をしています。
投資で成功するために必要な常識
投資で成功するために必要なことは、高度な知識や複雑さではなく「常識」です。
全ての投資家は、全体として見れば、株式市場全体と同じリターンを得ることになります。
ですが、これは経費が引かれる前の話であり、信託報酬・売買手数料・税金などの経費を指し引くと、経費の分だけ市場リターンを下回ることになります。
4つの秘訣
投資は複雑なものである必要はありません。
同記事に著していたボーグル氏の「投資を始めるにあたって4つのシンプルな秘訣」を紹介します。
① 経費に注目する
経費を最低限に抑える事は、長期的に見て収益を上げるための最も確実な方法。販売手数料や経費率に気をつける。
② 広く分散させる
どのセクター・投資スタイル・地域が伸び、後れをとるか、株式市場や未来の事は誰にもわからない。
この不確実性を踏まえた上で最も理にかなった戦略は、出来るだけ広く分散をして、米国(グローバルな)企業から、配当金の再投資を含めた、複利の配当利回りや長期的な利益成長の恩恵を受けることだ。これが究極の勝者のゲームとなる。
③ 慎重に配分する
株式と債券の組み合わせといった資産配分こそ長期的なパフォーマンスに最も大きな影響を与える。
保守的になり過ぎることも、積極的になり過ぎることにもリスクがある。
④ 振り回されない
投資家はじっとしていられない。最高値であるとき飛びつき、低値にあるとき嫌気がさして手放す。
ポートフォリオに悪影響を及ぼす大半はじっとしていられないことによるものだ。
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具体的な戦略
〇バンガード・トータルストックマーケット・インデックスファンド(VTSAX)
〇バンガード・トータル債券市場インデックスファンド(VBTLX)
「この二つのファンドを使うのが4つのルールを実践するのに手っ取り早い手段だ」とボーグル氏は言います。
「定期的に資金を追加して長期的に投資をすれば、これらのファンドは市場がどうあれ相応のリターンを与えてくれる」
この二つを長期保有することよりも優れた戦略があるかもしれません。ですが、これより劣る戦略も数え切れないほどあることは確かです。
私達が日本人という事
日本の投資家がこの具体例を再現するにはETFの「VTI」と「BND」を使うのが簡単かと思います。
ただ、私達は日本人ですので、米国人が米国に投資をするのと違い為替リスク等があります。
外国の債券に関して疑問がある方や、米国のみではなくより広い地域に分散がしたい方は、4つの秘訣から外れない限りは各々柔軟に対応してもいいと私は思います。
大切なのは「4つの秘訣を守って、長期間投資をすること」だと私は考えます。
10年前に書かれたメッセージから思う事
この新たに見つかった記事に書かれている内容やアドバイスは、
それ以前に執筆されたものや、近年の発言と、ほとんど何も変わりません。
日本では、昭和・平成・令和と時代は移り変わっていきました。
しかし、ボーグル氏が唱える「投資の常識」はずっと変わりません。
私はこの常識とボーグル氏の教えを今後も一途に実践し続けていこうと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
「投資を始めるにあたって4つのシンプルな秘訣」バンガードの創始者ボーグル氏が残した「未発表のメッセージ」