タカ派のFOMC議事要旨を受けてS&P500とNasdaqは下落。ドル円146円台、米国債利回り4.25%に。投資家はどうすれば?

投資まとめ

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【8月16日 米国株式市場】

ダウ    34,765 ‐0.52%
S&P500     4,404 ‐0.76%
ナスダック 13,474 ‐1.15%

米国株式市場は下落。

発表されたFOMC議事要旨がタカ派の内容だったため、株式市場は終盤にかけて下げを拡大。

米国債利回りの上昇がハイテク株やNasdaqを圧迫しました。

ラッセル2000は‐1.28%と小型株も下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐0.78%と下落しました。

米10年債利回りは4.258%。+0.037と上昇。

VIX指数は16.78。+0.32と上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  146.33 +0.52%
NY原油  79.26 ‐2.14%
NY金   1,891 ‐0.58%

円は146円台まで下落。昨年9月に為替介入を実施した水準を超える円安となりました。

原油は続落。中国経済の停滞から需要が減少するとの見方から3週間ぶりの安値となりました。

ビットコインは28,862ドル。‐1.04%と下落しました。

コインベース・グローバルは、米国の個人投資家向けに暗号通貨「先物」取引を提供する承認を得たと発表。株価は3%上昇しました。

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【S&P500マップ】
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【セクター】

公益    +0.46%
金融    ‐0.21%
生活必需品 ‐0.28%
資本財   ‐0.55%
素材    ‐0.66%
ヘルスケア ‐0.78%
情報技術  ‐0.88%
エネルギー ‐0.90%
不動産   ‐1.20%
通信    ‐1.20%
一般消費財 ‐1.27%

公益を除く10セクターが下落。

特にグロース系のセクターや原油価格の下落を受けてエネルギーセクターが下落しました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが下落。

特に小型株が下げました。

【個別株】

ターゲット +3.01%

市場が下げる中、小売り大手ターゲットが決算を発表。EPSが予想を上回った他、在庫も減となり、良い決算となりました。

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【FOMC議事要旨】

FRBが発表した7月のFOMCの議事要旨によると、追加利上げの必要性を巡りFRB当局者の意見が分かれていたことが分りました。

大部分の政策当局者はインフレとの戦いを引き続き優先するとした一方、一部の当局者は過度な利上げによる経済へのリスクを指摘したとのこと。

要旨には「大部分の参加者はインフレには大きな上振れリスクがあり、さらなる金融引き締めが必要となる可能性があると引き続き見ている」との記述もあり、このようなタカ派な姿勢が市場の楽観を後退させました。

FEDウォッチは大きな変化はなし。

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FRB高官は全体として不確実性が依然高く今後の政策金利の決定は「ディスインフレの過程がどの程度続いているのかを明確にする」ために「今後数カ月」の間に発表される「総合」的なデータ次第であるとの認識で一致

⇒また今後数か月経済指標との戦いが続きそうです。

FRBのスタッフによる分析および政策当局者の見解の双方とも、インフレ低下が続くとの確信が一部にある中で雇用の伸びと経済成長が持続し、潜在的な「ソフトランディング」が形成されつつあるとの見方が示された

⇒FRBのスタッフは年後半にリセッションに陥るとの予測を取り下げ。インフレ率は年末から来年にかけて低下し、FRBの目標に徐々に戻ると引き続き見込む。

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【まとめ】

高い金利がもたらす経済への影響も意識しつつも、インフレとの戦いはまだ終わっていないとした今回のFOMC議事要旨は、FRBの役割を考えればごく真っ当なもので、内容も普通でしたが、

利上げやインフレとの戦いに目途がつき、利下げはいつかと期待していた市場にとって、

慎重かつ今後の不確実性を指摘する議事要旨は耳が痛い内容となりました。

議事要旨を受けて、為替、米国債利回り、株式市場、各市場で調整が見られました。

個人的には特に気にしていません。

アトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDPナウ」は、住宅着工件数と鉱工業生産を受け、第3・四半期の米国内総生産(GDP)伸び率見通しは年率5.8%となりました。
労働市場や消費も底堅く、年初くらいには、年後半の深刻な景気後退が予想されていた米国経済ですが、今のところ堅調さを維持しています。

過去記事に詳しく書きましたが、米国債に関しては、日本人視点では為替の影響もあるので、安易に利回りだけ見て飛びつかないことをお勧めします。

為替(と数か月後FRBが利下げに転じたら)をよく考えるように。

ヘッジ資産を勧める記事やSNSも最近よく見ますが、実際の効果、期待できる効果とコストをよく考えて投資判断しましょう。

私は特にそこらへんには手を出さず、今まで通り、インデックス投資を続けていきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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