【テスラ‐9.7%】大型グロース株の下落や経済指標がS&P500とNasdaqを押し下げる

投資まとめ

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【4月20日 米国株式市場】

ダウ    33,786 ‐0.33% 
S&P500     4,129 ₋0.60%
ナスダック 12,059 ‐0.80%

米国株式市場はテスラやAT&Tの決算や

米国経済の鈍化を示唆する経済指標を受けて下落しました。

ラッセル2000は‐1.88%と下落。

VXUS(全世界株式除く米)は‐0.01とほぼ横ばいで終えました。

米10年債利回りは3.536%。‐0.066と低下。

VIX指数は17.17。+0.71と上昇しました。

恐怖指数として知られるVIX指数は7日ぶりに上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  134.25 ‐0.33%
NY原油  77.29 ‐2.36%
NY金   2,003 +0.42%

ドル円は134円台前半。

原油価格が続落。これを受けてエネルギー株が下げました。

ビットコインは28,264ドル。‐1.88%と下落しました。

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【S&P500マップ】
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テスラは値下げを繰り返す中、決算でアナリストの予想を下回る利益を報告し9.7%下落しました。

マスク氏が、利益率を犠牲にしてもEV需要を喚起するために値下げを続ける方針を示唆したことも売りに繋がりました(個人的にはマスク氏の戦略もよくわかります。が、投資家がテスラに期待していたストーリーは違ったようです)

キーコープ‐2.7%やザイオンズ・バンコープ‐4.9%など、予想より弱い売上や利益を報告した銀行も下落しました。先月のSVB破綻を受けて、中小規模の銀行には特に厳しい視線が送られています。

【セクター】

生活必需品 +0.06%
公益    ‐0.05%
素材    ‐0.07%
資本財   ‐0.18%
金融    ‐0.32%
ヘルスヘア ‐0.43%
情報技術  ‐0.76%
通信    ‐0.77%
エネルギー ‐0.89%
不動産   ‐1.19%
一般消費財 ‐1.48%

生活必需品を除く10セクターが下落。

テスラの‐9.7%の下落を受けて一般消費財が大きく下げました。

住宅ローン金利が上昇したことを受けて、3月の中古住宅販売数が減速したとの報道を受けて不動産セクターも下落。

ただ、中後住宅価格は今年初めの底値からは回復して来ています。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが下落。

特に大型バリュー株や大中型グロース株が下げました。

【個別株】

AT&T ₋10.41%

AT&Tは、利益は予想を上回ったものの、売上がアナリストの予想をわずかに下回り、₋10.4%下落しました。アナリストはキャッシュフローが一部の予想より弱かったことも指摘。

配当株としても人気のAT&Tの株価は過去20年で最悪下落となり、1983年後半以来2番目に悪い日となりました。

ただ、悪い決算が続いているかと言うとそういうわけでもなく、

予想を上回る決算を発表したラム・リサーチは、半導体製造業界のサプライヤーとして7.2%上昇し、S&P500を支えました、

スチールダイナミクスは4.9%、住宅メーカーのD.R.ホートンは5.6%、カジノ運営のラスベガス・サンズは3.7%、鉄鋼メーカーのニューコアは5.5%、いずれも最新四半期の利益が予想を上回ったことを発表しました。

ラスベガスサンズのカジノと同様、顧客に体験を提供するよう企業のいくつかはは最近、強い需要を報告しています。

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【FRB関係者の発言】

クリーブランド連銀のメスター総裁は講演で、インフレ抑制のため、あと1回の利上げを支持する考えを示唆しました(ブルームバーグ)。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、銀行セクターに関しては安定してきたとしつつ、家計や企業の与信確保が難しくなる可能性があることを指摘しています。

ローガン・ダラス連銀総裁は「インフレ率は非常に高くなっている」「インフレを引き起こすさらなる持続的な要因に注目」と発言。

ボウマンFRB理事は「FRBはインフレ率の低下に焦点を当てている。インフレの低下は経済にとって不可欠」と指摘しました。

【経済指標】

〇新規失業保険申請件数
結果 24.5万人 予想 24.0万人 前回 23.9万人

〇フィラデルフィア連銀製造業景気指数
結果 ‐31.3 予想 ‐19.2 前回 ‐23.2

〇3月 中古住宅販売件数 3月(前月比)
結果 ‐2.4% 予想 ‐1.8% 前回 +14.5%

新規失業保険申請件数が増加。継続受給者数(8日終了週)も186.5万人と、2021年11月以来の水準となり、労働市場は堅調ながらも若干の軟化が示唆されました。

3月の中古住宅販売件数は予想以上に減少しました。

フィラデルフィア連銀製造業指数は予想を下回り、₋31.3に低下。

全体としては米国の景気後退への懸念を拡大させる内容となりました。

これを受けてより安全な米国債券が上昇しました。

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【まとめ】

影響力の大きいテスラや大型グロース株の下落でマイナスで終えた米国株式市場。

引き続き、決算を消化しつつ、インフレや景気後退、FRBの政策に備える形が続いています。

ここで、マイクロソフトやアップル、アルファベット、アマゾンのような影響力の大きい企業が良い決算を発表すればまた上昇するでしょうし、その逆も然りです。

日々の動きや市場のコロコロ変わる雰囲気に一喜一憂しないようにしましょう。

ネットフリックス、テスラ、AT&Tと大きくダメだった企業の決算が目立ちますが、

全体としてみると、大多数の企業がこれまで予想を上回る利益を発表しています。これは、このシーズンの予想が元々かなり低かったことが大きな要因でしょう。

アナリストは、2020年にパンデミックが経済に打撃を与えて以来、S&P500の1株当たり利益が最も大きく落ち込むと予測していました。

ただ、インフレが高止まりし、金利が1年前よりはるかに高くなり、経済の一部が減速しているため、利益は圧迫されつつある状況もみてとれます。

高インフレ、高金利という環境がいつ終わるのか。それを終わらせるためにFRBは、米国経済と企業ににどの程度の犠牲を強いることになるのか。米国の投資家達は様々な予想を示しています。

さて、今年年後半に向けて景気後退が懸念されていますが、景気後退についての心構えは昨晩、一つ前の記事で書いた通りです。

投資初心者は『景気後退とどう向き合えばよいか?』

市場が良い時には株式投資の怖さやデメリットが目に入らなくなるのと同様に、市場が悪い時は、株式の長所が目に入らなくなる方が大勢います。

でも、実際はリスクは常にあるものですし、リスクの中にリターンの源泉があるわけですから。いい時も悪い時もそれらを忘れないようにしましょう。

株式投資家は引き受けたリスクに対し、長期的には十分に報わるほどの、報酬を得ることができました。

未来はどうなるかわかりませんが、だからこそ、許容できる範囲で、

景気後退やベアマーケットの中でも長期的な視点を失うことなく、投資を続ける事が大切だと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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