【S&P500は下落。更に半年以内に10%下げる?】CPIを無事通過もFOMC議事録が懸念を広げる。FRBは景気後退を予測【Nasdaqは7営業日中6日下落】

投資まとめ

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【4月12日 米国株式市場】

ダウ    33,646  ₋0.11%
S&P500     4,091 ₋0.41%
ナスダック 11,929 ₋0.85%

米国株式市場は下落。

CPIの発表を受けて上昇して始まりましたが、FOMCの議事録を受けて下落。マイナスで終えました。

Nasdaqは直近7営業日中6営業日で下落しています。

ラッセル2000は‐0.72%と小型株も下落。

VXUS(全世界株式除く米)は+0.27%と上昇しました。

米10年債利回りは3.400%。‐0.034と低下。

VIX指数は19.09。‐0.01とほぼ横ばいで終えました。

【為替・コモディティー】

ドル円  133.04 ₋0.06%
NY原油  83.26 +2.12% 
NY金   2,017 +0.64%

ドル円は133円台前半。

CPIを受けて原油は+2%と大きく上昇。金も上昇しました。

ビットコインは29,948ドル。‐0.92%と下落しています。

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【S&P500マップ】
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【セクター】

資本財   +0.33%
エネルギー +0.12%
素材    +0.07%
ヘルスヘア +0.02%
公益    ‐0.11%
金融    ‐0.20%
不動産   ‐0.29%
生活必需品 ‐0.45%
情報技術  ‐0.61%
通信    ‐0.90%
一般消費財 ‐1.54%

11セクター中4セクターのみ小幅に上昇。

情報技術、通信、一般消費財といったグロース系のセクターが大きく下げました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが下落。

大型株ではグロース株が、中小型株ではバリュー株がやや大きく下落しました。

【個別株】

ウォーレン・バフェット氏は「銀行破綻は終わっていない」とした上で、「銀行経営陣の愚かな決定によって米国の全市民が不必要なパニックに陥るべきではない」と語りました。バフェット氏は、向こう1年に預金者が資金を失わないことに賭けてもよいと発言。

ただ、問題のある銀行株への投資はバリュー投資とは言えない、政府が預金を保護しても、株主は全てを失う可能性が高いと指摘しました。

当たり前ですが、お金を失ってもという覚悟のある人以外は、そういう銘柄に手を出してギャンブルしない方がよいでしょう。

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【米3月の消費者物価指数(CPI)】
 
CPI
前年比 結果+5.0% 予想+5.2% 前回+6.0%
前月比 結果+0.1% 予想+0.2% 前回+0.4%

コアCPI 
前年比 結果+5.6% 予想+5.6% 前回+5.5%
前月比 結果+0.4% 予想+0.4% 前回+0.5%

CPIは予想より下振れしたものの。より重要なコアは予想と一致。6カ月ぶりに伸びが加速しました。

CPIの伸びが減速したことを受け、FRBが5月に利上げを決定した後は引き締めを停止するとの観測が高まり株価が上昇しました。

ゴールドマン・サックスはCPIを受け、FRBが6月に利上げを行うとの予想を撤回。これまでの5月と6月の連続2回ではなく、5月の0.25%の利上げのみとしています。

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ただ、その後、FOMC議事録の公開を受けて失速。米国株式市場はマイナスで終えました。

【FOMC議事要旨が公開】

3月のFOMCの議事要旨が公開。

米銀2行の経営破綻で広範な金融ストレスが引き起こされないと明確になるまで利上げを一時停止することが検討されたものの、最終的にはインフレ対応を優先すると結論付けたことが分かりました。

インフレ率はFRB長期目標である2%を大きく上回っているとの見方が示され、インフレに関する最近のデータで、長期的に2%に戻すのに十分なペースでインフレ圧力が緩和する兆候はほとんど見られていないとの見解で一致したとのこと。

議事要旨には、参加者はインフレ率が依然として非常に高過ぎること、労働市場が依然タイト過ぎることを認識し、結果として追加的な引き締めが適切になるかもしれないと予想した。と記されています。

また、銀行セクターのストレスの影響を評価するFRBのスタッフは、年後半から「穏やかなリセッション」を想定。その後、2024~2025年に回復するとしています。

【S&P500は半年内に10%下落へ】

ウェルズ・ファーゴの株式戦略責任者、クリス・ハーベイ氏は、向こう3カ月から半年でS&P500種指数は10%の調整を強いられると予想

これによりS&P500は3700近辺まで下落し、昨年11月以来の水準に近づくとの見通しを示しました。

〇積極的な金融政策、銀行危機によって引き起こされる潜在的な資本と流動性の問題
〇支出を維持するためにクレジットに一層依存する消費者に応じた経済情勢の悪化

によって株価の下落が生じるとのこと。

ウェルズファーゴは今年後半の景気後退を予想しています。ただ、クリスハーベイ氏は年末のS&P500指数を4200と予想しています。

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【まとめ】

CPIを受けて上昇した米国株式市場でしたが、その後下落に転じマイナスで終えました。

引き続き、インフレ指標やFRBの政策とのにらめっこが続いています。

また銀行破綻による流動性の低下や景気後退が引き続き懸念されています。

もし、クリス・ハーベイ氏の言う通り、下落が起きてその後回復するのであれば、今後絶好の買い場がくるかもしれません。

ただ、実際に予想が当たるかどうかわからないので、いつもどおり、入金力を増やす努力をしつつ、許容できるリスクの範囲内で投資を続けるのが良いと思われます。

入金力を高めるという当たり前だけど強力な戦略は、たとえ予想が当たっても、外れても、皆様の資産形成を確実に成功させる必殺の武器になります。

さて、CPIを通過したと胸をなでおろす間もなく、決算シーズンが開始されます。特に大手銀行の決算では、各社が銀行破綻の問題や景気後退など、今後の見通しについてどのようなコメントをするかに注目が集まっています。

また、市場の雰囲気が大きく変わるかもしれませんが、ミスターマーケットに振り回されて、イチイチ一喜一憂したり、動じないよう今のうちから心構えしておくとよいでしょう。

毎日株価が上下するのも、リスクや懸念があるのもいつもどおりのことです。私達も、いつもどおり冷静な投資を続けていきましょう。


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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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