オルカン、Tracersに対抗し信託報酬の引き下げを行わない!三菱UFJ国際投信の英断!ナイス【eMAXIS Slim オールカントリー(全世界)】

投資まとめ

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【三菱UFJ国際投信 信託報酬引き下げず】

「eMAXIS Slim オールカントリー(全世界)」を運用する三菱UFJ国際投信は、ITmediaの取材に対し「Tracersオールカントリーに追随した信託報酬の引き下げは行わない」とコメントしたと報じられました。

eMAXIS Slim”オルカン“、Tracers対抗の信託報酬引き下げは行わず 「公正な比較対象とならない」
「Tracersオールカントリーに追随した信託報酬の引き下げは行わない」。競合投資信託である「eMAXIS Slim オールカントリー(全世界)」を運用する三菱UFJ国際投信は、ITmediaの取材に対し、こうコメントした。

三菱UFJ国際投信

「弊社ファンドでは、指数の標章使用料は信託報酬率に含めており、信託報酬水準が公正な比較対象とならないため、現時点では追随しない方針」

とのこと。

【信託報酬の算出の仕方が異なる】

昨日お伝えした通り、eMAXIS Slimオールカントリーは指数使用料を信託報酬に含めているのに、Tracersオールカントリーは信託報酬に含めていない(その他コストの方に計上)しているなど

そもそも両社で信託報酬の算出の仕方に差異があり、単純に信託報酬で公正な比較ができないという問題があります。

個人的には、こういう小技や小細工、マーケティングに頼らず、真っ向勝負して欲しかったなと思います。

自身があるなら、なぜ、トレカンは、オルカンと同じ条件で、わかりやすく戦わなかったのでしょう?

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【実質コストで判断しよう】

そもそも、信託報酬だけにつられて判断してはいけません。

コストに限ってみても、投資家が実際に払うのは、実質コストなわけですから、実質コストで比較するべきです。

(問題はそれがわかりにくいことです(笑))

実質的な運用コストは、信託報酬だけではなく、隠れコストなどと呼ばれる「その他手数料」も含む、投資家が実際に払うことになるコストです。

そして、Tracersオールカントリーはまだそれがわかりません。

基本的に、運用初期や資金が少ない時は実質コストが高くなる傾向もあります。

もし、信託報酬につられて投資をした人が、運用を開始した後、蓋を開けてみたら実質コストがオルカンより高かったというのであれば目も当てられません。

似たようなことが楽天VTIや楽天VTでありました。

【様子を見よう】

まだ、実質コストがわからないことに加えて、ちゃんと乖離なく運用できるか、資金はあつまるのかなどいろいろな問題があります。

もし、低コストを優先して、赤字覚悟で運用して、途中で償還となったら、目も当てられません。

トレカンはその低い信託報酬故に、資金を大きく集めないと黒字化しないとの試算もあります。

【Tracers1択ってマ?】

運用開始前で、まだ何もわからないのに、Tracers1択というのはいささか気が早すぎるでしょう。

ホワイトアウトの中、どちらが正しい道なのかわからないのに、フルスロットルでアクセルを踏むのは大事故の元です。

吹雪がやみ、どちらの道が正しいかわかってから進むのが、八甲田山を望む、八戸の投資家の鉄則。

何十年と投資するであろう長期投資の対象をそんな簡単に決断していいの?とも思います。

信託報酬も大事ですが、目先の釣り針についた餌だけではなく、

そのファンドがちゃんと運用されているか。自身が投資をやめるその時までちゃんと存続する可能性が高いか。

よく考えて投資をすることが大切です。

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【まとめ】

個人的な予想ですが、三菱UFJがこうも早く、このコメントを出したのは、

個人投資家の皆さん、信託報酬だけを見て判断しないでください。とのメッセージがあると思います。

本音は「こんな小手先のテクニックとマーケティングに騙されないで」という所でしょう。

また、実質コストに触れ、そこで対抗するコメントしたということは、

信託報酬よりも重要な指標である、実質コストでトレカンに後れを取った場合は、その時こそ、こちらも引き下げて対抗するという意志表明だと思います。

というか、もうこう言った以上はこの言葉通り対抗するしかありません(そうしないと信頼を失いますから)

この一言で勝負ありとするのは、気が早いですが、ある程度の信頼感とトレカンに対する圧力を感じます。

最後にトレカンについて少し判断ポイントを整理しましょう。

①ちゃんと運用できているか。乖離率など

②資金流入など安心して長期投資できる対象なのか

③トレカンの実質コストがオルカンの実質コストを下回るか。その時、三菱UFJが対抗するのか。

ここら辺がわかるまでは様子見が吉です。

ちゃんと運用されていて、三菱UFJが対抗値下げできなかったら、ようやく投資を考えるくらいで遅くありません。

もちろん、日興も本気で、MSCIジャパン指数のマザーファンドを新規設定するくらいにガチで挑んできています(なおこれにもコストがかかる模様)。

願わくは両社が健全かつ生産的な競争をして、二つのファンドがより低コストで良いものとなることです。

そして、私たちは勝った方に投資をすればよいだけです。

現時点では、オルカンやVTという上記の3条件を満たす、低コストの類似商品がある以上、焦って、不確実なリスクをとる必要は一つもありません。

賢明な投資家の方であれば、流行やマーケティングやインフルエンサーに惑わされず、どんと1年くらい様子をみてゆっくり判断しましょう。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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