【FOMC⇒S&P500は大きく下落】FRBは0.25%の利上げを決定。パウエル議長やイエレン氏の発言に市場は嫌気【今後の展開はどうなる?】

投資まとめ

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【3月22日 米国株式市場】

ダウ    32,030 ‐1.63%
S&P500     3,936 ‐1.65%
ナスダック 11,669 ‐1.60%

米国株式市場は下落。

FRBは予想通り3月のFOMCで0.25%利上げを実施。

発表後、上昇に転じる場面もありましたが、今後のドットプロットやパウエル議長の会見で従来どおりのタカ派姿勢も垣間見えたことや、

イエレン米財務長官が議会証言で「預金保険の広範な引き上げは検討してない」と発言したことなどを受けて、銀行株を中心に下げを拡大しました。

ラッセル2000は‐2.83%と小型株は大きく下落。

VXUS(全世界株式除く米)は‐0.26%と小幅に下げました。

米10年債利回りは3.451%。‐0.155と低下。

VIX指数は22.26。+0.88と上昇。

【為替・コモディティー】

ドル円  131.33 ‐0.88%
NY原油     69.92 +0.36%
NY金   1,969 +1.62%

ドル円は131円前半。

原油と金は上昇しました。

ビットコインは27,447ドル。‐2.67%と大きく下げました。

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【S&P500マップ】
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【セクター】

情報技術  ‐0.92%
生活必需品 ‐0.98%
ヘルスケア ‐1.50%
通信    ‐1.63%
素材    ‐1.76%
資本財   ‐1.91%
公益    ‐1.98%
一般消費財 ‐2.20%
エネルギー ‐2.11%
金融    ‐2.37%
不動産   ‐3.63%

全11セクターが下落。

特に一般消費財、エネルギー、金融、不動産などが大きく下げました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが下落。

中小型株が大きく下落しました。

【個別株】

〇ゲームストップ<GME> +35.24%

EPSが予想外の黒字となるなど好調な決算を発表。ミーム株の代表格として知られる同社ですが、相変わらず大きな反応を見せました。

〇クリスピー・クリーム<DNUT>+6.25%

ドーナツのクリスピー・クリームが上昇。アナリストが投資判断を買いに、目標株価を20ドルに引き上げました。

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【FOMC】

FRBは3月21~22日のFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ4.75~5.00%とすることを全会一致で決定。

予想通りだったことや「声明文」を受け、株価は一時上昇しましたが、その後のパウエル議長の発言等を受けて下落に転じました。

【FRBの声明文】

声明文全文⇒「ロイター

〇支出と生産の緩やかな伸びを示している。雇用の伸びはここ数カ月間で上向き、堅調なペースで進んでいる。失業率は低いまま。インフレ率は引き続き高止まりしている。

米国の金融システムは健全で強固だ。最近の展開により家計や企業の信用状況が引き締まり、経済活動、雇用、インフレの重しになる可能性がある。

〇徐々にインフレ率を2%に戻すのに十分な制限的な金融政策姿勢を達成するために、幾分の追加的な金融政策引き締めが適切になるかもしれないと予想する。

〇インフレ率を2%の目標に戻すことに強く取り組む。

声明文では2022年3月16日から声明に含めていた「継続的な利上げが適切」との表現が削除され、変わりに「幾分のか追加的な金融引き締めが適切」に修正されるなど、ハト派の印象となり、株価が上昇。

米銀行の経営破綻を受けて、利上げが近く一旦停止される可能性があることを示唆するものと思われました。

【パウエル議長会見】

しかし、パウエル議長が、その後会見で、「会合参加者は利下げを想定していない」「利下げは我々のベースケースにはない」「インフレ鈍化の兆しが見られるまで利上げを継続する用意がある」

などと語ったことで株式市場は右往左往した後下落に転じました。

パウエル議長の会見要旨「ロイター

〇FOMC参加者の大部分、成長に下方リスクとの見解

〇最近のインフレ指標の強さは圧力の高止まりを示唆。インフレ引き下げにはまだ長い道のり、その道筋は一様でない

〇インフレ抑制には、トレンドを下回る成長率の一定期間維持と雇用市場の減速が必要

〇FRBはバランスシートの大幅な縮小を継続中

〇銀行システムは健全で安定的、かつ安全

〇シリコンバレー銀行(SVB)の経営は基本的なレベルで大きく失敗した

【ドットプロット】
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FRB当局者の2023年末の政策金利の予想中央値は5.1%と12月時から変わらず。

見通しは様々で18人のうち7人が追加利上げが適切と考えている一方、1人が居え置きを予想した。

予想中央値では政策金利は24年末に4.3%に低下する見込み。

ただ4人が5.1%を超える水準を想定する一方、4人は4%未満になると指摘するなど見解は大きく分かれました。

FRBメンバーでも今後について意見が結構ばらついています。

なお、パウエル議長は、銀行にストレスがかかる前はターミナルレート(政策金利の最終到達点)の引き上げが必要と想定していたと発言していました。

【イエレン米財務長官の証言】

イエレン米財務長官は議会証言にて、シリコンバレー銀行など米中堅銀行2行の破綻に絡み、「保険対象外の預金を保護することは考えていない」と証言。

KBW銀行株指数を構成する銀行株22銘柄は全て下落。米国株式市場も下げを加速させました。

最近経営破綻した米銀のトップは責任を負うべきだとの見解も示しました(ブルームバーグ

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【市場の反応】

これらを受けて、金融市場は、FF金利の予想曲線を全体的に右に寄せました。

「昨日」

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「今日」
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【まとめ・感想】

まあ、皆様も既にお分かりのように、この予想もまた経済指標やFRBメンバーの予想外の発言があれば、当然変わるのであまり気にしないようにしましょう。

印象としては、FRBは「インフレ率は引き続き高止まりしている」と述べている通り、普通に今まで通りやるべきことをやっているにすぎず、

金融市場が(インフレとの闘いが終っていないのに)勝手に早期利上げ停止や利下げを期待したり、それが裏切られたと、駄々をこねて暴れているようだけのようにもに見えます。

私達も自身の勝手な予想や希望的な観測を、真実と思い込んで、市場や株価に押し付けないように注意しましょう。

自分はそう考えていても世の中には違う考えの人もたくさんいるわけです。実際FRBメンバーですら、今後の見通しにばらつきがあります。

今後について予想する際は、パウエル議長が述べていたように労働市場の状況、インフレ圧力、金融と世界の動向を含む幅広い情報を考慮する必要があります。

しかし、私にとってそれは複雑すぎることなので、市場タイミングや先行きをあえて予想せずに、今月もいつもどおり入金して、いつもどおりインデックスを続けたいと思います。

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FOMCもWBCも、人生を楽しみながらやっていきましょう。

 

Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【FOMC⇒S&P500は大きく下落】FRBは0.25%の利上げを決定。パウエル議長やイエレン氏の発言に市場は嫌気【今後の展開はどうなる?】

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