【FRB議長が利上げの加速示唆】S&P500は下落。米2年債利回りは5%を超える。米国株投資家はどうすれば?【WW+78.81%】

投資まとめ

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【3月7日 米国株式市場】

ダウ    32,856 ₋1.72%
S&P500     3,986 ‐1.53%
ナスダック 11,530 ₋1.25%

パウエル議長が議会証言にて、インフレ圧力が高いままであれば、より金利を引き上げる可能性があると警告。株式市場は下落しました。

ラッセル2000は1,878。‐1.11%と小型株も下げました。

VXUS(全世界株式除く米)も‐1.71%と下落しました。

米10年債利回りは3.967%。0.006とほぼ横ばい。

VIX指数は19.62。+1.01と上昇しました。

FRBの政策により敏感に反応する米2年債利回りは5.014%に上昇。5%を超え2007年来の高水準となりました。

【為替・コモディティー】

ドル円  137.13 +0.90%
NY原油  77.40 ‐3.80%
NY金   1,825 ‐1.21%

ドル円は137円台前半。原油と金は下げました。

ビットコインは21,988ドル。‐1.88%と下げました。

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【S&P500マップ】
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【セクター】

生活必需品 ‐0.97%
通信    ‐1.15%
情報技術  ‐1.26%
資本財   ‐1.27%
一般消費財 ‐1.37%
ヘルスケア ‐1.62%
公益    ‐1.66%
エネルギー ‐1.75%
素材    ‐1.99%
不動産   ‐2.51%
金融    ‐2.54%

全11セクターが下落。

特に、素材、金融、不動産が大きく下げました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズ、スタイルが下落。

特にバリュー株や中型株が大きく下げました。

【個別株】

〇WWインターナショナル<WW>+78.81%

体重管理プログラムを提供するWWは、同業のテレヘルスのプラットフォーム「シーケンス」を1.06億ドルで買収すると発表。株価は急伸しました。

〇スレッドアップ<TDUP>+53.09%

アパレルのリセール用オンラインマーケットプレイスを運営するスレッドアップは決算を受けて急伸しました。

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【パウエル議長の議会証言】

7日、FRBのパウエル議長は上院銀行委員会で行った証言で、

〇最近発表された堅調な経済指標を受け、金利を従来の想定以上に引き上げる必要がある公算が大きいこと

〇入手される「情報全体」がインフレ抑制に向けより厳しい措置が必要であることを示唆すれば、より大幅な措置を講じる用意があること

〇次回のFOMCで発表される金利見通し(プロット)で、FRBのメンバーが示すターミナルレート(最終的な利上げ地点)が引き上げられるかもしれないこと。

などを表明しました

【金融市場の動き】

パウエル議長の議会証言を受け、短期金利先物市場では、3月21~22日のFOMCで0.50%ポイントの利上げが決定されるとの観測が高まりました。

CMEグループのフェドウオッチによると、3月のFOMCで0.50%ポイント引き上げられる確率が66%となりました。

パウエル議長の証言前は、市場が織り込む0.50%の利上げ確率は約30%で、0.25%ポイントの利上げ予想が約70%でした。

また、FF金利が6月までに5.25~5.50%に上昇するとの見通しも強まりました。市場ではFF金利は9月に5.6%でピークに達するとみられています。

【その他、パウエル議長の発言。(補足)】

その他、パウエル議長の発言で重要な部分を一部抜粋して紹介します。

〇インフレについて昨年のピークから鈍化しているとしながらも、2%に回帰させるプロセスには時間がかかり、スムーズな道のりとはならないだろうと指摘。

〇失業率は1969年以来の低水準である3.4%にとどまり、賃金上昇圧力は強く、FRBの政策効果の大半が経済に波及していない可能性を指摘。

〇物価安定の回復に向け、物価上昇が続くサービス部門のインフレ鈍化を確認する必要があり、労働市場の状況が一部軟化する可能性が非常に高い

〇ただ議長はその後の質疑応答で「インフレ率低下を目的とした利上げで意図的に失業率を上げようとはしていない」と言明。

〇労働市場はリセッションが近いことを示唆しておらず、大量の失業を伴うことなく2%へのインフレ回帰は可能。

〇ただし、物価安定と雇用の最大化というFRBの2つの使命はある時点で対立する可能性がある。物価安定は非常に遠い

FRBが2%のインフレ目標の変更を検討することはないと断言。

参考 ロイター「パウエル米FRB議長の議会証言要旨

有識者の見解「ロイター

【個人的な感想】

今日のパウエル議長の発言は、それまでの0.50、0.75ポイントという利上げペースから、先月0.25ポイントに減速したばかりであったため、急転直下となりました。

ただ、個人的には変に0.25%やそれまでに決めたことに拘ったりせず、現実に即して柔軟に対応する姿勢が好感を持てます。

あと、やはりパウエル議長は市場との対話が上手いと思います。FOMCで急に利上げを加速させるよりも、こうやって早め早めにジャブを打つことにより、市場の混乱を最小限に抑えることができますから。

もちろん、FRBやパウエル議長は決して完ぺきではありませんし、たびたび間違えますが、検討したり柔軟性を残す部分と、断固としてやり通すべきポイントは守るという点のバランスの良さ。

自身の誤りを認め次の意思決定に活かす点、重要な決断をしっかりと行うという点など。どこかの国の政治家にも見習ってほしいものです(笑)

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【まとめ】

パウエル証言の直前までほぼ横ばいの水準にあった株価は、議会証言直後に下落。

利上げの加速の懸念が株式市場を押し下げました。

ここ最近は、インフレとFRBの方向性に関する変化が、市場の急激な動きにつながっています。

1月には、インフレが冷え込みFRBが金利を緩和してくれるという期待が膨らみ株価が上昇、債券利回りが緩和された。しかし、2月は強いデータが相次いで発表され、その期待は裏切られ、再び株価は下落し、債券利回りは急上昇しました。

そして今日、インフレが懸念されていたよりも根強く、FRBは当初の想定よりも高い金利引き上げを余儀なくされるのではないかという懸念が高まりました。

金利の上昇はインフレを抑制する可能性がある一方で、経済も減速させるため、景気後退が起こるリスクも高めます。また、株式やその他の投資商品の価格にも影響を与えます。

バーデンス・キャピタル・アドバイザーズのメーガン・ホーンマン最高投資責任者(CIO)は、「市場が現実的な期待に立ち戻ったと指摘。

ウォール街は今年初めに浸透した、2023年後半に金利を引き下げる可能性があるという希望をほとんど捨て、また、FRBが最終的にどの程度まで金利を引き上げ、その後一時停止するかという予想も上方修正しました。

金曜日には、雇用統計が発表されます。その中で最も注目されるのは、労働者の賃金がどの程度上昇しているかという点です。FRBが懸念しているのは、賃金の上昇が強すぎると、インフレ率の上昇圧力が強まるという点です。

そして来週14日には同月の米消費者物価指数(CPI)が発表。3月21日・22日にはFOMCが控えています。

それぞれの結果次第では株価や債券り回りがまた大きく動くかもしれません。初心者の方や不安な方は事前にしっかりと心構えだけしておくことが大切です。

また、経済指標の発表や3月のFOMCが終ったとしても、私たちの投資も、米国のインフレもまだまだ続きます。

少なくとも今後数カ月ウォール街は、インフレとFRBの政策、経済や企業利益の鈍化とにらめっこすることになるでしょう。

ここ数日や数週間で投資の成果がすべて決まるという方以外は、特に長期投資家の方は、今日の下落も所詮は長い投資人生の何万分の1の一通過点だということを忘れずに、目先のことにやきもきせず、気長に投資を続けていくことが大切です。

どうせ、普通の日本の一個人投資家に、米国株式市場やS&P500、米国のインフレ率をコントロールすることはできません。

それよりも、自身が確実にコントロールできること、今日やれることをしっかりと行うことが大切だと私は思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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