【S&P500とNasdaqは下落。中国株⤴】米製造業は4カ月連続の縮小。インフレは根強い?債券利回りの上昇がグロース株を押し下げる【小売業は警戒】

投資まとめ

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【3月1日 米国株式市場】

ダウ    32,661 +0.02%
S&P500     3,951 ₋0.47%
ナスダック 11,379 ₋0.66%

米主要株価指数はまちまち。

ダウはほぼ横ばい。S&P500とNasdaqは下げました。

ラッセル2000は+0.076%と小型株もほぼ横ばいで終えました。

米ISM製造業景気指数でインフレの高止まりが示唆されたことや、

FRB関係者のタカ派の発言が株式市場の重しとなりました。

〇VXUS(全世界株式除く米)は+1.02%と大きく上昇。

昨年末にコロナウイルス対策が解除された中国の製造業が力強い回復を見せたことを受け、香港のハンセン指数が4.2%上昇したことが寄与しました。

〇米10年債利回りは3.99%。+0.074と上昇。 

米国債利回りは製造業統計の発表直後に上昇。FRBの政策により敏感に反応する2年債利回りは一時4.904%と2007年以来の高水準をつけました。

また、10年債も一時4.006%まで上昇し、11月以来の4%台をつけました。

〇VIX指数は20.58。‐0.12とやや低下しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  136.18 +0.04%
NY原油  77.73 +0.88%
NY金   1,840 +0.61%

ドル円は136円台前半。原油と金は上昇しました。

ビットコインは23,556ドル。+1.82%と上昇しました。

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【S&P500マップ】

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【セクター】

エネルギー +1.93%
素材    +0.69%
資本財   +0.38%
ヘルスケア ‐0.18%
金融    ‐0.38%
通信    ‐0.61%
生活必需品 ‐0.76%
情報技術  ‐0.82%
一般消費財 ‐1.29%
不動産   ‐1.49%
公益    ‐1.72%

全11セクター中3セクターが上昇。

エネルギーは原油高を受けて大きく上昇。

一般消費財、不動産、公益などは1%以上下げました。

【スタイルボックス】

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サイズとスタイル別にみると、

中小型コアを除くカテゴリーが下落。

特に債券利回りの上昇を受け、大型グロース株が下げました。

【個別株】

〇ノババックス<NVAX> ‐25.92%
ワクチンで有名なノババックスが決算を発表。来年も事業を継続できるかどうかかなり疑わしいと警告。株価は急落しました。同社は昨年6億5790万ドルの純損失を計上しています。

〇ロウズ  ‐5.56%

決算を受け下落。第1四半期の既存店売上高について減収を見込んでいます。

〇ロス・ストアーズ +0.12%

決算を発表、利益と売上高は予想を上回りましたが、予想を下回る今期の見通しも発表。

CEOのバーバラ・レントラー氏は、経済と世界の不確実性を考慮し、保守的になりたい。高インフレが低・中所得者層を直撃している。としています。

複数の米大手小売企業が、高インフレまたはその他の要因などによって、米国の家計が直面している課題を考慮し、来期以降の見通しを引き下げています。

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【米ISM製造業景気指数】

結果47.7 予想48.0 1月47.7

ISMが発表した2月の製造業総合指数は47.7と、予想を下回り、前月から横ばい。

拡大と縮小の分岐点となる「50」を4カ月連続で下回りました。拡大を報告したのは14業種中、輸送機器や電気機器など4業種のみ。

新規受注は47.0と前回の42.5から予想外に伸びましたが、堅調と思われていた雇用指数が49.1と50以下に再び低下(ただし同指数は振れが大きく、雇用統計の製造業雇用者数の適切な目安と見なされていない)

投入価格指数は51.3と44.5から上昇。インフレの頑強さを改めて示唆することになりました。

なお、市場の一部ではこのところの需要減を反映し、3月に発表される米経済指標は2月ほどは強くないとの見方も出ています。

【FRB関係者の発言は分かれる】

ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、

FRBがインフレ指標として注目するPCE価格指数が1月に前年比で5.4%上昇し、伸びが加速したことを受け、自身の利上げ見通しを上方修正する必要がある可能性を指摘。

新たな金利予見通しはまだ決めていないとしつつも、昨年12月に想定していた5.4%を超えて利上げを続ける方向に傾いていると述べました。

アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、

FRBは必ずしも予想以上に金利を引き上げる必要はない。5.00~5.25%のレンジに引き上げ、2024年を通じてその水準を維持する必要がある。という見解を示しました。

なお、今年のボスティック総裁はFOMCでの投票権を持っていません。

両者の意見は、金利を一段と制約的な水準に引き上げるべきか、辛抱強く高水準の金利を長期間維持するべきかで分かれる形となりました。

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【まとめ】

債券利回りの上昇を受け、米国株式市場、特にグロース株が苦戦。

米金利先物市場では、現在4.50%~4.75%のFF金利を6月までに少なくとも5.25%に引き上げるとの見方が広がっています。

また、米ISM製造業景気指数を受けて、FRBが9月までFF金利を2001年以来の高水準である、5.50~5.75%に引き上げるのではという観測が強まりました。

金利上昇はインフレを抑制しますが、借入コストが高くなるため、景気を悪化させ、後々の景気後退のリスクも高くします。また、株式やその他の投資商品の価格も下落させます。

実際のところ、今後の経済指標を見ないと今後どうなるかはわかりません。

経済指標と予想とのギャップを狙って、ポートフォリオを動かすというやり方もありますが、

バンガードの研究では、予想をかなり正確にあてつつ、ある程度大きくポートフォリオを動かしても、そこまで長期的なリターンは改善されないということがわかっています。

過去記事参照「https://etfsp500.com/archives/32570893.html

もし、あなたが20年、30年先を見据えて、長期投資をしているのであれば、

今日の、あるいは今後1年のFRBや日銀の政策が、その結果に与える影響は、おそらくほとんどありません。もし、あったとしてもそこまで大きくはありません。

むしろ、変に右往左往して追加コストをかけたり、判断をあやまって自らの手でリターンを押し下げる事の方が怖かったりもします。

投資家の最大の敵は自分自身とも言います。

長期投資家の方は長期的な視点を維持し、あまり目先のことで一喜一憂することなく、規律を守り、少しの合理性を頼りに、気長に楽しく、投資を続けていきましょう。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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