アクティブ投資か?インデックス投資か?超おもしろいレポートを紹介します。

投資まとめ

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【S&Pダウジョーンズのレポート】

今回はS&Pダウジョーンズのレポート

アクティブ・マネージャーの難問を紹介します。

https://www.spglobal.com/spdji/jp/documents/research/research-the-active-managers-conundrum-jp.pdf

インデックス投資家の方にも、アクティブ投資をする方にとってもおもしろいレポートだと思います。

序文

市場ボラティリティが平均を下回ることは通常、リターンが平均を上回ることと関連しています。したがって、選択肢が与えられるのであれば、ほとんど投資家は高いボラティリティよりも低いボラティリティを選好すると思われます。

しかし、アクティブ・マネージャーにとって、選択肢はそれほど明確ではありません:市場ボラティリティが低いということは、相関や分散が低いことと関連しており、この両方により、アクティブ運用を正当化することが難しくなります。

アクティブ・ポートフォリオは通常、それらのベンチマークよりもボラティリティが高くなります。ボラティリティがどのくらい高いかは相関にもよります。アクティブ・マネージャーは銘柄集中に伴う暗黙のコストを支払っており、このコストは相関が低下する際に上昇します。

低い分散により、アクティブ・マネージャーは付加価値を生み出すことが難しくなり、アクティブ・マネージャーが生み出す追加リターンは減少します。

こうした視点により、絶対リターンの創出と相対リターンの創出の目標における対立が浮き彫りとなります。


【真剣にアクティブ投資へ取り組みたい方へ】

特に、投資初心者の方で、インデックス投資に慣れてきてアクティブ投資をやってみたくなった方や、

あるいは、アクティブ投資を薦める広告や、インフルエンサー、証券会社や運用会社の意見が気になった方に是非読んでみて欲しい内容となっています。

基礎知識がないと少し読みにくいかもしれませんが、一読の価値はあると思いますし、

逆に、難しいと感じた方はまずは基本から勉強するよいきっかけになればとも思います。


「参考」初心者の方が金融理論を掴むためのお勧め書籍

ファイナンス理論全史――儲けの法則と相場の本質

金融理論の発展の歴史の流れと基本、概要が学べる(数式なし、読み物としてもおもしろい、簡単)

金融の基本

金利や為替、債券など幅広く金融の基本が学べ、日々のニュース等への理解も深まる(数式ほぼなし。ファイナンス理論全史よりはやや真面目)

ファイナンス理論入門 プライシング・ポートフォリオ・リスク管理

ファイナンス理論の触り、基本的な部分を文系の人でもわかりやすく解説。(数式あり、慣れるのにちょうどいい)

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【本題へ】

さて、ここで本題に戻りましょう。

分散投資のメリットや集中投資のコストが変動する。

実は過去記事でも、部分部分のデータを引用して紹介していたのですが、

せっかくおもしろいレポートなので、全部読んで欲しいという思いと、

最近の風潮として、インデックス投資が不調になりそうな時期は、アクティブ投資が良い。

といった記事が増えてきたので、改めて紹介しました。


【どうせアクティブ投資をするのであれば】

こういうレポートやここまでの記事を読むと、

アクティブ投資を否定していると思われる方もいるかもしれません。

でも、決してそうではなく、

どちらかと言えば、

どうせアクティブ投資をするのであれば、真剣にやって儲けて欲しい。

安易に流されてやって、よくある失敗をしないで欲しい。

ちゃんと知識や歴史を知って入れば、普通に避けられるであろう、見えている地雷を勢いよく踏みぬかないで欲しい。

そういう気持ちで書いています。

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私個人はもう7年ちょっとパッシブ運用のインデックス投資を行っていますし、

バンガードやボーグルが好きなインデックス投資家をやってますが、

それ以前は個別株投資を数年やっていて、

割とアクティブ投資や投機的(ギャンブル)な投資も嫌いというわけではないので、

アクティブ投資を悪く言ったり、否定するつもりは一切ありません。

アクティブ投資家の友人の方も多くいますし、そういう方々と話すもの楽しく感じます。

ただ、個人的には、やはり真剣に取り組めば取り組むほど、

時間や労力や人生のリソースが株式投資に持っていかれたり、

運の力といいますか、不確実性とか、そういうものを身をもって体感したり、

わからない情報の扱い方に悩んだり、

その難しさを身をもって体験してきましたから、

(レバナスや配当戦略も含めて)どうせアクティブな投資をやるのであれば、そこら辺の変な広告や宣伝、煽り文句、的を得ないインデックス投資批判に惑わされて安易にやるのではなく、

しっかりと勉強し、ある程度の覚悟を持って、自身の許容できるリスクの範囲内で行うことが大切だと思います。

片手間や隙間時間に適当にやって、コスト控除後のリターンで市場に簡単に勝てるのであれば、プロのアクティブ投資家はあんなに苦労しません。

なぜ、大抵のアクティブ戦略がパッシブ運用のインデックスファンドに長期的には勝てないのかをよく学んだうえで、じゃあどうすれば勝てる(可能性がある)のかをよく考えることが大切だと思います。

今回紹介したレポートはそのヒントの一つになり得るのかなとも思います。

あと、趣味やおもしろさを求めてアクティブ投資をするという気持ちはわかります。確かにおもしろい。良い趣味になり得ますし、知的好奇心も満たせます。

一方で、投資におもしろさは必要ない。効率よく資産を増やせればそれでいい、人生のおもしろさは投資以外で見つければいいし、他にいくらでもある。という意見もすごくわかります。

私は100・0ではなく、両者の気持ちが混ざっているというのが素直な気持ちですが、若い頃は前者の方が、今は後者の方の気持ちがより強くなってきています。

もし、今の私のように、株式投資に時間や労力を割きたくないとか、

頑張りたくないとか、投資や情報を追うのに疲れてきたとか、

人生全体のリソースを効率よく配分したいとか(株式市場に低コストと分散で効率よく時間をかけずにアプローチしつつ、その空いた時間や体力を収入増に回すなど)

そもそも金融や株式投資がよくわからない方、勉強する気がない方であれば、

ほぼ間違いなくインデックス投資をお勧めします。

話がだいぶそれてきましたが、是非レポート読んでみてください。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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