私がS&P500均等加重ETF「RSP」ではなく「VOO」に投資をする理由【時価総額加重と均等加重について】

投資まとめ
■□━━ 急げ、ドメインは早い者勝ち! ━━□■
     ■お名前.com

00

「RSP」S&P500に均等加重するETF

今回は、

なぜ、私が時価総額加重の「VOO」に投資をしたのか。

なぜS&P500均等加重の「RSP」に投資をしなかったのか。

について話していきたいと思います。

「時価総額加重」と「均等加重」について、何かしらの参考にして頂ければ幸いです。

VOOやSPYなど、伝統的なS&P500インデックスファンドは時価総額によって加重されています。

他にS&P500企業に投資する手段として、インベスコS&P500イコールウェイトETF(RSP)というETFがあります。

こちらは、一言でいうとS&P500銘柄に0.2%つづ均等に加重するETFです。(実際は結構ブレます)

前提として

①投資リターンの大部分を決めるのは資産配分です。

結局はどちらも米国株式市場に資産を配分することになります。

両方とも米国株式市場との相関が非常に高いので、そこまで大きくは変わりません。

②コスト差があります。

RSPの経費率は0.2%。VOOは0.03%。

以下のシュミレーションと投資家が「実際に」手にするリターンには少し差が出ます。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

時価総額加重と均等加重について

まず、時価総額加重と均等加重の違いについて簡単に説明します。

これは、つみたて次郎氏のブログに、

わかりやすいまとめがありましたので引用させて頂きました。

〇時価総額加重

・時価総額を基準に構成比率を決定する
・リバランス等の調整が最小限で済む
・時価総額の小さい企業の比率は低くなる
・割高に評価された株式も多く組み込む
・浮動株調整の影響を受ける

〇均等加重

・すべての銘柄の比率を同じにする
・時価総額の小さい企業の比率が高くなる
・企業分割・合併時の挙動が不安定
・浮動株の影響を受けない

更に詳しく知りたい方は下のリンクを参照ください。

【指数】時価総額加重・均等加重・配当加重について


(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

RSPの設定来のリターンには要注意

RSPとVOOなどを比較する時に、少し注意すべきことがあります。

RSPが設定されたのは2003年です。

シーゲル教授の「株式投資 第4版」などにも記載されていますが、2000~2006年は、ITバブルにより大型株が暴落したことに加え、米中~小型株のリターンが急騰した時期でもあります。

切り抜いたり、比較する期間には注意が必要です。

詳しくは以前の記事

〇『S&P500VS「中型・小型株』や

2014年6月10日 の「ウォール・ストリート・ジャーナル 

〇『均等加重ETFに注意―過去10年の好調は中型株が原動力

なども参考にしてみて下さい。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

2010年~2020年3月末までの比較
00

ポートフォリオ① RSP 均等配分
ポートフォリオ② SPY 時価総額加重 

まずは、リーマンショック以降、

直近10年のリターンを比較してみました。

ご覧の通り、チャートが比較的似ていることがわかります。

数字で比較するとRSPの方がStdev(標準偏差)が高く、シャープレシオが低い事がわかります。

00

2004年~2020年3月末までの比較
00
00

こちらも先程と同様、

RSPの方がStdev(標準偏差)が高く、シャープレシオが低くなっています。
また、コロナウィルスの下落の影響もあり、

上下ともCAGR(年平均成長率)はSPYの方が高くなっています。

2004年から2019年末時点での比較

00

上昇相場ピークの2019年末で区切った場合、

①RSPのほうがリターンは高くなりました。

しかし、やはりボラティリティも高く、シャープレシオはSPYの方が上回っています。

とまあ、3つの期間で見てみましたが、

結局のところ期間依存の部分があり、

投資を開始した日と終えた日の株価でどちらのリターンがよかったかは変わります。

ただ、ボラティリティーが高くなりがちなサイズの小さい企業や(といってもS&P500企業なので大企業なのですが)株価の低いダメ企業にウェイトを割く分、リスクが高くなりがちな印象があります(その一方でバリュー効果は狙える)

やはり500銘柄に均等配分というスタイルが故にリバランスなどの運用コストが高くなりがちなのが個人的には

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

結論

このように「RSP」と「SPYやVOO」を比較した場合、

RSPはコスト差を正当化できるほどの

「リスク調整後のリターン」を投資家にもたらさないのではと私は考えています。

また、切り取り期間によってどちらが有利化は変わるでしょう。

均等加重が悪いとまではいいません。

時期によっては時価総額加重を上回る事もあるでしょう。

時価総額加重も万能ではありません。

将来に絶対はありません。

しかし、私はそれぞれの長所や短所を踏まえ総合的に考えた上で、

伝統的な時価総額加重のインデックスファンド(VOOやVTIなど)の方を好み選択しました。

一番の理由はコスト差ですかね。

逆説的ですが・・・

もし「明らかに」均等加重の方が優れていたら、

各運用会社は競うようにそちらを採用し、投資家もそれを買うはずです。

しかし、少なくとも現状では、そこまでの状況には至っておりません。
ETFの資産額などをみると未だ時価総額加重型の方が上位に並んでいます。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

私の言う事を信じるな。

過去のデータやコスト、私個人の意見だけでは信憑性が足りないと思います。

そこで、バンガードの意見・分析を最後に紹介したいと思います。

バンガードは、

インデックスは原資産の時価総額構成に応じて構築されるべきだと考えています。

均等加重について。バンガードの意見。

均等加重については、

「少数のファクターに重点を置く、ルールに基づいた投資戦略」という表現が最も適しており、

バンガードはアクティブ運用とみなすべきだと考えます。

継続的に小型株またはバリュー株もしくはその両方へと偏る傾向見られます。

と述べています。

(個人的にはそれらをわかった上で均等加重を選択するなら良いと思います)

時価総額加重型の方がベターだと思います。

「私が信じるバンガードを信じろ」とまではいいませんが(笑)

少なくとも、バンガードは、長年の研究と分析に基づき、

基本的には「時価総額加重のインデックスファンドを個人投資家に勧めている」

ということは覚えておいて損はないと思います。

私個人としても、VOO(時価総額加重型)を選択し、実際に投資を続けています。

RSPよりも、コスト、運用実績、資産規模、運用会社など総合的に信頼もできると思います。

繰り返しになりますが、将来はわかりません。

均等加重型の方がよい結果となる可能性はあります。

ただ、特に初心者方や迷っている方は、

よほど特別な理由がない限りは時価総額加重方がベターだと個人的には思います。

長くなりましたが、どこか一か所でも、何かしら投資の参考になれば幸いです。

↓もしよろしければ応援クリックお願いします。すごく励みになります↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


米国株ランキング

Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
私がS&P500均等加重ETF「RSP」ではなく「VOO」に投資をする理由【時価総額加重と均等加重について】

タイトルとURLをコピーしました