【S&P500・Nasdaqは反落】米労働市場の堅調さが逆に懸念に。米年末商戦オンライン支出額は過去最高【明日の雇用統計はどうなる?】

投資まとめ

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【1月5日 米国株式市場】

ダウ    32,929 ‐1.02%
S&P500     3,807    ‐1.17%
ナスダック 10,305 ‐1.47%

米国株式市場は大きく反落。

米雇用指標が、米労働市場の底堅さを示したことが嫌気されました。

ラッセル2000は‐1.09%と小型株も下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐0.87と下げました。

米10年債利回りは3.720%。+0.011と小幅に上昇。

VIX指数は22.51。+0.50と上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  133.31 +0.52%
NY原油  73.80 +1.32%
NY金   1,849 ‐0.17%

ドル円は133円台前半にまで戻しました。

原油は反発。これを受け、エネルギーセクターが上昇しました。

ビットコインは16,836ドル。‐0.05%と小幅に下げました。

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【S&P500マップ】
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【セクター】

エネルギー +1.99%
通信    ‐0.55%
金融    ‐0.92%
一般消費財 ‐0.95%
生活必需品 ‐0.99%
ヘルスケア ‐1.03%
資本財   ‐1.09%
素材    ‐1.60%
情報技術  ‐1.96%
公益    ‐2.22%
不動産   ‐2.89%

エネルギーを除く10セクターが下落。

特に、情報技術、素材、公益、不動産が大きく下げました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが下落。

特にグロース株が下げました。

【個別株】

〇アマゾン<AMZN>₋2.37%

従業員1.8万人強をレイオフすると発表。削減数は事前に想定されていた水準をかなり上回る規模。

〇ウォルグリーン<WBA> ‐6.13%

決算を発表。通期の1株利益の見通しを据え置いたことや、オピオイド危機に関連する訴訟の和解金が65億ドルになること。それが売上の伸びの見通しを相殺していることなどから株が売られました。

〇ダナハー<DHR> ‐4.18%

アナリストが、株価に警戒すべき理由が蓄積され始めていると指摘。投資判断を中立に引き下げました。

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【新規失業保険申請件数】

〇新規失業保険申請件数(12/31までの週)

結果 20.4万件 予想 22.5万件 前回 22.3万件

〇米失業保険継続受給者数(12/24までの週)

結果 169.4万人 予想 172.8万人 前回 171.8万件

両方とも予想、及び前回の数値を下回り、件数は非常に低い水準にとどまっています。

また、米労働省が4日に発表した11月の求人件数は1045.8万件。

失業者1人当たりの求人件数は1.74件と労働需要が旺盛であることが示されました。

【米ADP民間雇用報告】

ADPが発表した全米雇用報告によると、

民間部門雇用者数は12月に23.5万人増加。

市場予想の15万人増。11月の12.7万人増を上回り、

なお労働需要が堅調なことが示されました。

【FRB関係者の発言】

 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、これまで高進していたインフレが2023年にようやく減速する可能性があるという認識を示しました。

また「22年秋に比べ、ソフトランディング(軟着陸)の確率が高まった」と言及。米経済の予想外の耐性はFRBが対策を講じ、高インフレを抑制する取り組みの余地を与えるため、良いことだとしています。「ロイター

アトランタ地区連銀のボスティック総裁は5日、インフレは米経済が現在直面している最大の逆風であり、FRBが掲げる2%の物価目標まで引き下げることに引き続き決意している。と述べました。2月のFOMCへの言及はありませんでした。「ロイター

【年末商戦、オンライン支出額は過去最高】

アドビ・アナリティクスのデータによると、2022年の年末商戦の米消費者によるオンライン支出額が前年比3.5%増の2117億ドルと、事前予想の2097億ドルを上回り、過去最高に達しました。

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インサイダー・インテリジェンスによると、アマゾンが引き続きオンライン小売最大手で、Eコマースの総売上高の約38%を占しめており、次点のウォルマートが約6%のシェアとなっています。

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【まとめ】

昨日の反発も束の間。今日はエネルギーセクターを覗いてほぼ全面安となった米国株式市場。

米国の労働市場の底堅さを示す指標が嫌気されました。

他のインフレ指標はピークの兆候も見せ始めていますが、労働市場が底堅い場合、インフレが思ったほど鈍化せずに、FRBの引き締め政策も長期化する可能性が高まります。

また、堅調な労働市場は、FRBが積極的な政策を続ける根拠となります。

現状、これまで発表された経済指標を見ると、景気後退への懸念があるにもかかわらず、

米国の労働需要は供給を大きく上回り、賃金も上昇圧力が続き、消費者は消費余力があることも見受けられます。また、解雇率も低く、求人倍率も高い水準です。

この労働市場の強さなどが、過去の景気後退と大きく異なる点ですね。

米国のインフレは鈍化の兆しを見せているものの、米労働市場や消費は底堅く推移しています。

とはいえ、FRBの政策が実体経済に効き始めるまでに時差がありますから、今何かを決めつけるよりは、FRBメンバー同様、今後の推移を見守っていくのがよいと思います。

今夜は12月の米雇用統計が発表されます。非農業部門雇用者数20万人増、民間部門雇用者数は18.3万人増が見込まれています。失業率も3.7%と歴史的な低水準となる予想です

今後、控えている決算シーズンの結果や2月のFOMC、今後のFRBの政策の見通しとそれを裏付ける経済指標の発表やFRBメンバーの発言などで、

市場の雰囲気や株価は大きく変わる可能性があります。

また、中国やウクライナなどまだ世界は多くの不確実性を有しています。

デイトレーダー等はまた別ですが、このような相場では特に、

インデックス投資家の方はもちろん、アクティブ投資家の方も、

目先の株価の上下や市場の雰囲気に一喜一憂せず、また何かを決めつけすぎずに、楽観も悲観もせず、現実的かつ冷静に投資を続ける事が大切だと思います。

最後に、余談ですが、バフェットの相棒、チャーリーマンガーが99歳の誕生日を迎えたそうです。

読者の皆様も是非、健康に気をつけ、自身の体を大切にしつつ、楽しく、末永く投資を続けていきましょう。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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