【米国株の長期的な期待リターンは更に改善?】バンガードの最新のアウトルックを紹介します。

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【バンガードの最新のレポート】

米バンガードの2022年11月の最新のアウトルックが公開されたので紹介します。

Market perspectives

このレポートは、FOMC前の10月27日に公開されたもので、

2022年10月19日時点のバンガードのグローバル経済およびマーケットチームの見解をまとめたものです。

【アセットクラスの見通し】
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2022年9月30日時点での主要な資産クラスの今後10年間の年換算名目リターン予測は上記の通りです。

リターンの結果の分布の50パーセントタイルから株式は±1%、債券は±0.5%レンジとなっています。
米国株式のサブアセットクラスを含む2022年9月30日時点の完全予測は12月のレポートで公開予定。※この確率的シュミレーションは、2022年9月末時点の市場状況に依存するものです。時間の経過とともに変化していく場合があります。※さまざまな投資結果の可能性に関する予測またはその他の情報は、本質的に架空のものであり、実際の投資結果を反映しておらず、将来の結果を保証するものではありません。※コストは考慮されていません。

※The projections or other information generated by the Vanguard Capital Markets Model® regarding the likelihood of various investment outcomes are hypothetical in nature, do not reflect actual investment results, and are not guarantees of future results. Distribution of return outcomes from the VCMM are derived from 10,000 simulations for each modeled asset class. Simulations are as of September 30, 2022. Results from the model may vary with each use and over time. For more information, see the Notes section.

【株式】
         
米国株        4.7~6.7% 17.6%(リスク) 
全世界株式(除く米) 7.5~9.5% 19.1%
先進国株式      7.2~9.2% 17.3%
新興国株式      7.0~9.0% 27.1%

昨年まで、割高感からか今後10年間の期待リターンの低下が予想されていた米国株は、だいぶ過去の平均に近いリターンに戻ってきました。

米バンガードのPF運用責任者兼チーフエコノミスト、ロジャー・アリアガ・ディアス氏は「割安ではないが公正価格に近付いた」と表現しています。

引き続き、米国以外の株式市場の期待リターンの方が高くなっていますね。

地域別では先進国(米除く)の方がやや高く、新興国市場はリスクも相当に高くなっています。

【債券】

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米総合債券 4.1~5.1% 6.0%(リスク)
米国債   3.7~4.7% 6.2%
国際債券(除く米・ドルヘッジ有) 4.0~5.0% 4.6%

債券の期待リターンもだいぶ魅力的なものになってきましたね。

ロジャー・アリアガ・ディアス氏は「通常、景気後退の始まりには、債券価格の上昇と利回りの低下が起こります。これは長期債の方が顕著です」とし、

今年見られた、米国株式と米国債券のリターンの異常な正の相関は低下する可能性があり、2つの資産クラスが同時に下落する、下降スパイラルが終わる可能性があります。

よって「株式と債券」に分散するバランスのとれたポートフォリオは決して時代遅れではありません。債券は、また株式のバッファー(緩衝材)としての役割を再開することになるでしょう。としています。

【前回との比較】

前回までのレポートでは、2022年6月末の数値を使ったモンテカルロシミュレーションの結果が公開されいましたが、

6月末の数字をベースにしたものよりも、その後の資産価格の低下を受けてか、株式と債券ともに、期待リターンとリスクがそれぞれ上昇しています。

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https://etfsp500.com/archives/31824571.html

【要旨】

〇バンガードはFRBが2023年第一四半期までに、FFレートを4.5%に引き上げると考えています。

〇第2四半期のコアインフレ率が予想を上回っていたため、米国の年末のインフレ予測を引き上げました。

〇米経済は今後数四半期で1.8%成長すると予想されますが、ユーロ圏は年末までに景気応対に陥る可能性があります。

〇インフレ率は引き続き高い。

〇投資家はFRBがインフレ率を抑え、「安定した世界に戻すことに成功した」と、市場が確信するまで、ショックに備える必要があります。

〇米労働市場は堅調。

その他、各国についての解説は元のレポートをご覧ください。

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【ロジャー・アリアガ・ディアス氏の見解】

株価の回復までには時間がかかる可能性も?

ロジャー・アリアガ・ディアス氏は、

「2009年初頭や最近の2020年3月のように、株価が急落したのと同じくらい、急激に回復するV字型のリバウンドを期待している人は、がっかりするかもしれませんが、

ある意味では、株式が過大評価され、その後の暴落によって市場のフェアバリューが長期平均に近づいた1999~2000年の市場状況に近づいています。ドットコム バブルが崩壊した後、最終的にリターンは正常化しましたが、市場のV字型の反発はありませんでした」
と指摘します。一方で、

「株式の予測を行うのは債券より困難ですが、中期的には慎重に楽観する余地があります。FRBの利上げサイクルが始まった当初、米国株式市場は過大評価されていました。」

2021年末のS&P500指数のシラーPERは、当社が推定するS&P500の公正価値を30%以上上回っていました。しかし、今年の下落によって、長期平均に近い水準となりました」と指摘しています。

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【まとめ】

上記は米国人に向けた米国人視点のレポートと予測であることに注意が必要です。

為替などの影響と合わせて、日本人視点で考えることが大切です。

また、このレポート発表後ののFOMCや経済指標の発表を受けて、状況がやや変化している可能性がありますのでご注意ください

米国株式市場のバリュエーションを見ると、個人的には、昨年よりも投資をしたいという気持ちが少し高まりました(為替の影響で少しですが(笑))

ただ、まあ、そういう個人的な感情に振り回されることなく、資産配分と合理的な計画を維持しつつ、市場や金利、FRBの政策がどうであれ、いつもどおり投資を続けていきたいと思います。

余談ですが、ロジャー・アリアガ・ディアス氏は『底値がどこかはまだ分かりませんが、今逃げ出した投資家はリバウンドを逃すことになります』と指摘しています。

いろいろな投資戦略があると思いますが、

幅広く市場全体に投資するようなインデックスファンドに長期投資をする投資家の方やバリュー投資家の方にとっては、ピンチはチャンスとなり得ます。

困難な時こそ、規律と合理的な計画、つまり航路を守り、自分の出来ることに注力しながら、いつもどおりの投資を続けていきましょう。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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