金融庁「資産運用業の高度化に向けて」個人投資家の投資環境改善は進むのか?【ひどい投信や仕組債に気をつけろ】

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「資産運用の新時代到来~変わる金融サービス」

YOUTUBEの金融庁チャンネルにて

2022年6月30日に開催された、資産運用討論会

「資産運用の新時代到来~変わる金融サービス 資産運用業の高度化に向けて」

の動画が公開されていたので紹介します。

動画では、内閣府副大臣の黄川田仁志氏が、

資産所得倍増プランや資産運用業の高度化などについて、講演を行っています。

【資産所得倍増プランについて】

まず、動画の序盤では

「資産所得倍増プラン」について語られています。

低金利の環境の中、我が国の個人金融資産2000兆円のうち、

その半分以上が預金・現金で保有されている。

投資による資産所得倍増を目指して、

NISAの抜本的拡充やiDeCo制度の改革、

国民の預貯金を資産運用に誘導する新たな仕組みの創設など、

政策を総動員し、貯蓄から投資のシフトを抜本的に薦める。

本年度末に総合的な資産所得倍増プランを策定する。

とのこと。期待ですね。

【好循環を回すためには】
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また、インベスメントチェーン(投資の連鎖)を回し、

資金の好循環を実現するため、

国民の家計から投資、企業へと橋渡しするためには

「資産運用業の高度化」が重要であると

内閣府副大臣黄川田仁志氏は述べています。

また、資産運用会社が、中長期的に良好な運用成果を上げることを通じて

顧客の信頼支持を獲得したうえで、収益基盤を確立していくためには、

顧客利益を最優先に考えた組織的な態勢整備と取り組みを進めていくべきある。

とし、運用会社の「経営体制」「商品組成、提供、管理」の改善の必要性を述べています。

ものすごく意訳すると、

回転売買や変な商品で顧客から手数料を稼ぎ、

お金を巻き上げるビジネスモデルをやめ、

「顧客本位の業務運営を徹底しろ」

というメッセージのように聞こえます。

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【こんな商品に注意せよ】

この動画で、個人投資家が特に知っておくべき内容が2つあります。

まずは、動画9分くらいから。

商品組成・提供・管理(プロダクトガバナンス)のところです。

ここでは、大手運用会社のほとんどで、

顧客利益を最優先した目線でファンド管理が行われていないという多数の事例が判明。

例)ポートフォリオの70%をパッシブ運用、残り30%をアクティブ運用するファンドが、他社のポートフォリオ100%のアクティブファンド並みのコストを設定。結果コスト控除後の超過リターンでマイナスとなっているにもかかわらず、社内で問題視されず、見直しの行われていない

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画像が見づらい方はクリックして頂けると拡大できます。

顧客が負担するコストに見合ったリターンが実現できているのか

真に顧客利益を最優先したものとなっているか、

実効性に課題があるとしています。

ここ数年、金融庁も状況改善に乗り出しており、

その姿勢は伝わってきて、十分評価できますが、

現状まだまだひどい商品がたくさんあるのも事実。

投資初心者の方やこれから投資を始める方は十分に注意が必要ですし。

投資信託のうちの9割がいらないとも揶揄される中、

各運用会社が今後どのような姿勢と行動を見せるのか。

注目していきたいと思います。

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【仕組債には手を出すな】

もう一点は非常にシンプル。動画18分30秒くらいから。

仕組債についての説明です。

仕組債のうち、一定の販売規模を占めるEB債(他社株転換可能債)のリターンの分布をみると、頻度は少ないものの、損失率の裾野が広い。

他の資産クラスの長期的なリスク・リターンに比べると、EB債のリターンはリスクに見合うほど高いとは言えない。

商品特性上株式との相関が強い一方で、リスク・リターンは劣後する。株式に変えてEB債を購入する意義はほとんどないと考える。

と厳しい意見が述べられています。
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画像が見づらい方はクリックして頂けると拡大できます。

「EB債については非常に中途半端」

「高リスク高リターンというわけでもないし、リターンが少ないからといって安定しているかと言えばそうでもない」

「顧客に対して情報提供が必要だし、我々としては、言い過ぎかもしれないが、株式に変えてEB債を購入する意義はほとんどないと考える」

といった感じで、強く仕組債(EB債)について注意を促していました。

【投資の大原則として】

よくわからないものへの投資はしない。

非効率な運用はしない。

コストに気を付ける。

人に薦められたものは気を付ける。

といったものがあります。

金融庁の取り組みや、各運用会社の改善を期待するとともに、

私達個人投資家自身が知恵をつけ、自分の大切な資金を守りながら、

間違った運用をしないよう努力することが大切だと思います。

最後となりますが、今後も微力ながら、金融庁の活動等を応援していきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
金融庁「資産運用業の高度化に向けて」個人投資家の投資環境改善は進むのか?【ひどい投信や仕組債に気をつけろ】

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