【S&P500とNasdaqは6月以来の大幅下落】パウエル議長の講演を受けて、投資家はどうすればよいか?【ダウは全銘柄下落】

投資まとめ

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【8月26日 米国株式市場】

ダウ      32,283 -3.03%
S&P500       4,057 -3.37%  
ナスダック   12,141 -3.94%

ジャクソンホールでのパウエル議長の講演を受け、米主要株価指数は下落。

ダウは全銘柄がマイナス。

NasdaqとS&P500は6月23日以来の大きな下げとなりました。

ラッセル2000は‐3.30%と小型株も下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐2.28%と下げました。

米10年債利回りは3.030%。10年債は+0.006とほぼ横ばいも、

より直近の政策に敏感な2年債利回りは3.38%に上昇しました。

VIX指数は25.56。+3.78と大きく上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円    137.52 +0.75%
NY原油  92.97 +0.49%
NY金   1,737 ₋1.14%

ドル円は137.5円台。

原油は反発。週間でも上昇して終えました。

ビットコインは20,592ドル。一時上昇したものの最終的には‐4.49%と下落して終えました。

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【S&P500マップ】
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ダウ銘柄はすべてマイナス。S&P500もほぼすべての銘柄が下落。特にグロース株が大きく下落しNasdaqはより大きく下げました。

【セクター】

エネルギー ‐1.03%
公益    ‐1.54%
生活必需品 ‐2.48%
不動産   ‐2.53%
ヘルスケア ‐2.80%
金融    ‐3.03%
素材    ‐3.14%
資本財   ‐3.51%
通信    ‐3.87%
一般消費財 ‐3.88%
情報技術  ‐4.28%

全11セクターが下落。

エネルギーと公益はが1%台の下落にとどまりましたが、

情報技術、一般消費財、通信などのグロース系のセクターは3.5%以上下落しました。


【スタイルボックス】

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全てのサイズ、スタイルが下落。

特にグロース株が大きく下げました。

【経済指標】

〇PCEデフレーター

前年比6.3% 予想6.4% 前回6.8%

〇PCE コア

前月比0.1% 予想0.3% 前回0.6%

前年比4.6% 予想4.8% 前回4.8%

〇PCEは前回、予想よりも鈍化。インフレが緩和されつつあることが示唆されました。

〇変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCEも6月の0.6%から縮小し、2021年2月以来最も低い伸びとなりました。

〇米国自動車協会によると、1ガロン当たりの平均ガソリン価格は6月半ばに5ドルを超えて過去最高を記録しましたが、7月最終週には約4.27ドルまで低下しています。

〇7月米個人所得

結果0.2% 予想0.6% 前回0.6%

〇7月の個人支出

結果0.1% 予想0.4% 前回1.1%

個人支出は0.1%と市場予想を下回りました。

〇トランタ地区連銀のボスティック総裁は26日発表の経済指標がインフレ鈍化を示したことで、9月のFOMCで「0.5%の利上げに傾いている」と述べています(ロイター)。

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【パウエル議長の講演】

26日、パウエル議長はジャクソンホール会議で講演。

犠牲を払ってもインフレを潰す姿勢を示しつつ、市場で台頭しつつある、「早期利下げ予想」をけん制しました。

「インフレを低下させるために、トレンドを下回る成長が一定期間持続する必要がある公算が大きい」

「労働市況も軟化する可能性が非常に高い。金利上昇や成長鈍化、労働市場の軟化はインフレを低下させるが、家計や企業に痛みをもたらすだろう」

「残念ながらインフレ抑制にはこうしたコストが伴う」

「物価安定の回復失敗はより大きな痛みを意味する」

「痛みが増大しても、FRBが早期に緩和にシフトすることを想定すべきではない」とし、市場で台頭しつつある来年の利下げ予想をけん制した。

ロイター https://jp.reuters.com/article/usa-fed-jacksonhole-powell-idJPKBN2PW17I

多少、労働市場や消費や企業利益の鈍化、景気後退が起きても、まずはインフレをしっかりと潰すという姿勢が伺えました。

〇利上げの最終地点への言及は避け、金利は必要に応じ上昇すると留めました。

〇9月のFOMCの利上げ幅は、これまでどおり「入手されるデータ全体と見通しの動向次第」とし、明言を避けました
〇直近の米インフレ指標が鈍化していることについては、「単月の改善はインフレが低下していると確信するにはほど遠い」と指摘。

〇労働市場は基調的な勢いを示しているが、求人数が失業者数をはるかに上回るなどバランスが明らかに崩れている。

また、「歴史は時期尚早な政策緩和に警鐘を鳴らしている」と指摘するなど、早期利下げやインフレの鈍化。ロフトランディングを期待していた投資家は冷や水を浴びせられる形となりました。

元々、FRBと市場の間には今後のFF金利の見通しにはギャップがありました。

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https://www.zerohedge.com/markets/what-fed-sees-what-market-sees-are-very-differentより引用

株式市場や金融市場は先を織り込むものとはいえ、やや先を楽観的に織り込みすぎたようで、

今日のパウエル議長や、ここ数日の他のFRBメンバーの発言を受け、それが修正された形となったといえるでしょう。

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【まとめと感想】

パウエル議長の講演後、各資産価格は上下に動いた後、下落。

株式市場は1日の下落率としては6月23日以来の下げを見せ、主要株価指数は100日移動平均線を割り込みました。でもその程度です。

来月のFOMCでの利上げについて、0.75%の利上げ見通しが約6割と強まりました。

今日は下落して終えた米国株式市場ですが、今後どうなるかはわかりません。

今後発表される経済指標や9月のFOMCの結果次第ではまた動くでしょう。

ただ、9月のFOMCを通過したとしても、FRBが利上げの最終到達地点がどこなのか。いつインフレの鈍化を認めるのか。景気や企業利益はどの程度鈍化するのか。

米国のプロや機関投資家、当のFRBメンバーですら異なる意見・見解を持つくらい、まだまだ懸念や不確実性が高い状態が続きます。

(本来であれば常にですが特に)今後、数カ月は経済指標やFRBメンバーの発言、企業のガイダンスなどで、株式市場が急に上下したり、空気感が急変したり、不安定な相場になる可能があります

長期投資家の方は、それにイチイチ振り回されることなく、長期的な視点と資産配分を維持することが大切だと思います。

米国株式市場の急上昇日は、いつくるかわからないものの、大きく下落した日の近くに起こる事が多く、

また、そのほんの数日を取り逃すと、長期的なリターンはすごく悪化するということがわかってます。

というわけで、米国株に長期投資をしている方は、右往左往せず、いつもどおり、自身の取れるリスクの範囲内で、しっかりと市場に居続ける事が大切だと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【S&P500とNasdaqは6月以来の大幅下落】パウエル議長の講演を受けて、投資家はどうすればよいか?【ダウは全銘柄下落】

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