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【景気回復を待つな】
今後、本格的な不況や景気後退が起きるかどうかはわかりません。
またそのタイミングを計ることもできません。
ただ、2期連続で米国のGDPが縮小しているなか、
新しい資金を投じることを躊躇してしまう米国株投資家の方もいるかもしれません。
「景気が回復したり、景気後退が終わるのを待ってから、追加投資をした方がよいのでは?」
と考える方もいるでしょう。
しかし、S&P500に投資をするのであれば、こればあまりいいアイディアとは言えません。
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【歴史を振り替えてみれば】
過去は未来の保証にはなりませんが、
歴史的にみれば、過去6回の景気後退時には、
NBER(全米経済研究所)が景気後退の終結を宣言するまでの間に、
S&P500は最安値から平均61%上昇しています。
※補足 全米経済研究所(National Bureau of Economic Research)
アメリカで最大の経済学の研究組織で、アメリカ人のノーベル経済学賞受賞者35人中20人が本研究所の関係者であり、また過去の米国大統領経済諮問委員会委員長の内12人がこの研究所の関係者です。
現在も全米中の大学で教鞭をとる1000人を超える教授陣が本研究所の研究員であり、研究者です。
2020年、コロナショック時、NBERは米国が景気後退入りした2020年3月から、16か月後の2021年7月19日に景気後退の終了を宣言しましたが、それまでにS&P500は94%上昇しました。
リーマンショック時、NBERは株価が底をつけた2009年6月から15か月後の2010年9月20日に景気後退の終了を宣言しましたが、その間、S&P500は74%上昇しました。
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【ポイント】
株式市場は未来の情報を織り込むとよく言われますが、
S&P500は、実際に米国経済が不況を抜けたり、NBERが景気後退の終了を宣言するより、数カ月も前に底を付けることが多く、
経済指標やNBERを見て、景気後退の終了を確認してから投資をしようとすると、この下落からの反発局面(急上昇となる場合が多い)や上昇局面を取り逃してしまう可能性があります。
いつ株価が底を付けるかはわかりませんし、いつ景気後退が終了するかも、後になって振り返ってみないとわかりません。
不況を抜けたり、景気後退の終了を待ってから投資をするのは、一見賢明な判断のようにお思えますが、実はそこまで良いアイディアではなく、
上手くいかなければ、かえって自らの手でリターンを押し下げることに繋がってしまう、ただ、普通に投資タイミングを計っているに過ぎない戦略の一つだと思います。(そして過去それでは遅すぎるケースがほとんどでした)
正確にタイミングを計れる方は別ですが、
S&P500などの指数や大型優良企業に長期投資をする方で、投資タイミングを正確に測ることは困難だという方であれば、景気後退や不況の終了を待ってから追加投資をするのではなく、
下落中や景気後退の最中でも、いえ、最中だからこそ、いつも通りの資産配分を維持したり、毎月積立している方は定期的な拠出を続けたり、リスク許容できる資産配分内で追加投資をする方が、良いと私は思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
S&P500投資家が、景気後退や不況を抜けるのを待ってから追加投資をしてはいけない理由。