【米国の景気後退が心配な方へ】過去60年間、先進国では108件の景気後退がありましたが株式市場はそれを乗り越えてきました。

投資まとめ

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過去60年間の景気後退について】

米商務省が28日発表した、米国の4~6月期のGDP(季節調整済み)の速報値が、前期比の年率換算で₋0.9%となり、2四半期連続のマイナス成長となったこと。

定義上は、米経済が景気後退入りしたということが話題となりました。

もしかしたら「景気後退」について心配している方もいるかもしれません。

そこで、今回は「景気後退」についてのバンガードの研究を一つ紹介したいと思います。

【バンガードの研究】

下のブラフは、米バンガードが、調査可能な23の先進国市場の、1960年以降の108件の不況を分析したデータです。
ここでいう不況とは「実質GDPの成長率が2四半期連続マイナスだった時」と定義しています

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バンガードのレポートより引用

各□が不況(景気後退)の主な原因を表しています。

〇「インフレ」  インフレ
〇「外圧」    輸出需要の低迷による景気後退
〇「財政的不均衡」持続不可能なエクイティ、信用評価など資本の誤配分。
〇「コモディティー価格の暴落」 
〇「その他」   気象現象、増税、政治的要因など

【近年の不況の要因はさまざま】

1960~89年の間の23の不況のうち、21がインフレに起因するものでした。

1990年代初期以降、中央銀行のインフレターゲティングにより、インフレによる不況は少なくなりました。

しかし、その一方で、1990年以降、多種多様な原因より85もの不況が発生しています。

【注意点】

このグラフでは、インフレ、リーマンショック、欧州危機の影響が印象的なものとなっていますね。

ただ、グラフ上は同じ▢一つですが、不況の深さ、長さ、回復までにかかる期間等は、それぞれ異なるという点には注意が必要です。

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【不況に打ち勝ってきた株式市場】

では、投資家はどうすればよいのでしょう。

一つ、簡単な例を挙げたいと思います。

例)1986年以降の米国株式市場(青)

米国を除く先進国株式市場(赤)

10000ドル投資した場合のリターン

(ドルベース、インフレ調整済み)

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1960年以降、ほとんどの期間、先進国のどこかしらで不況が発生してきました。

しかし、米国株式市場、及び先進国株式市場は、長期的にはインフレや様々な不況に打ち勝ち、力強く成長を続けてきました。

ただ黙って投資を続けることは、それだけでとても強力な戦略となります。

【株式投資を続けよう】

株式市場に、しっかりと資産を配分しているのであれば、

数日、数週間、株価が下落するのはもちろん、

数か月~数年に及ぶ、不況や景気後退時も慌てずに、

それを維持することが大切です。

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【まとめ】

資本主義は、企業の成長・生産性・革新を通じて富をもたらし、

その所有者たる投資家にとってはプラスサムゲームを提供する

ジャック・ボーグル 「マネーと常識」より引用

株式市場は、短期的にはどうなるかわかりません。

しかし、資本主義経済が続く限り、

長期的には(上下を繰り返しながらも)

右肩上がりで成長していくと私は思います。

【株式市場を信じよう】

株価が下落したり、市場が不安定になったり、

大きな調整や景気後退が囁かれ始めると、

冷静さを欠いたり、不安になってしまう方もいるかもしれません。

しかし、株式市場は、

過去、数々の大事件を乗り切ってきたということも忘れてはいけません。

【結論】

株式に資産を配分し、

長期的にそれを維持し続ける事が大切だと私は思います。

もし、不安になった際は、

一呼吸おいて、

過去の長期チャートと不況や出来事について、

思い出してみる事をお勧めします。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【米国の景気後退が心配な方へ】過去60年間、先進国では108件の景気後退がありましたが株式市場はそれを乗り越えてきました。

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