ネットフリックス会員数減少は予想の半分。ただし、ガイダンスは弱気。【22年4-6月期】

投資まとめ

ネットフリックスの2022年の決算発表がありました。4-6月は予想していたほど会員数が減らなかったことを受けて、株価は上がっています。

一方で、気になったのはガイダンス(今後の業績見通し)です。ガイダンスの中身はボロボロだったので、株価は上がってもまだ買わなくて良いと思っています。

この記事のポイント

  • 一株利益は予想を超え、売上は予想を下回った。ドル高の影響で売上の約4%分が影響を受けた。
  • 会員数の減少が200万人ではなく、97万人で済んだことに投資家は安堵して株価が上昇した。
  • 次の四半期決算の見通しは、あらゆる項目で予想を下回った。

2022年4-6月期業績


ネットフリックスの4-6月期の決算では売上は予想を下回り、一株利益と会員増加数は予想を超えました。

  • 一株利益:$3.20(予想$2.94)、前年比+8%
  • 売上:$7.97B(予想8.04B)、前年比+9%
  • 会員純増加数:+97万人(予想マイナス200万人)

インフレで売上が予想を超える一方で利益が予想を下回る企業が結構見られるのですが、今回のネットフリックスのように逆のパターンは珍しい気がします。

ただ、発表された決算書を読んでみると少し納得しました。今回のネットフリックスの売上はドル高の影響を受けているようです。

為替の影響を取り除くと前年比+13%で伸びていたのに、ドル高で海外の売上が減少したために前年比+9%にとどまったようです。

今回投資家から注目を集めたのは、会員数の減少幅です。

前回の決算では「4-6月期に200万人会員数が減少するだろうと」とネットフリックスから発表されて大きく株価が下がったのですが、会員数の減少は予想の半分の97万人ですみました。

これに安堵した投資家が決算発表直後に、ネットフリックス株を買い戻す動きが見られます。

ただ、株価が上昇したと言っても、2022年になってからの下落幅に比べたら小さな反発にも見えます。

予想を下回るガイダンス


4-6月期の業績では、会員数の減少幅が予想よりも大幅に小さかったなどの良いサプライズがありました。

しかし、次の7-9月期のガイダンス(業績見通し)は難色をしめしたほうが良さそうです。

発表された以下の項目は全て予想を下回りました。

7-9月期の業績見通し

  • 売上:$7.84B(予想$8.1B)
  • 一株利益:$2.14(予想$2.72)
  • 会員純増数:+100万人(予想+180万人)
  • 営業利益率:16%(予想20.1%)

これらを見る限りは、ネットフリックスは不調な時期を脱したようには見えません。今のタイミングではネットフリックス株は買わなくて良いと思っています。

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Source: YUTAの米国株投資
ネットフリックス会員数減少は予想の半分。ただし、ガイダンスは弱気。【22年4-6月期】

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