米国が景気後退を回避するための4つの条件とは?バンガード・グローバル・チーフエコノミストの見解

投資まとめ

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【米国が景気後退に陥らないための4つの条件とは?】

バンガード・グループのグローバル・チーフエコノミスト兼、投資戦略部門のグローバルヘッド、ジョー・デイビス氏が、米国が景気後退に陥らないための4つの条件を語っていたので紹介します。

【2022年後半の市場の見通し】

バンガードグループは、2022年半ばの市場のアウトルック(今後の見通し)を公開。

米国が景気後退に陥る確率は今後1年で25%、今後2年で65%と予想し、2年以内に景気後退に陥る可能性が高まっているとの見方を示しました。

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ジョー・デイビス氏は「50%を超えるオッズといえど100%ではない。「不況は当然の結論」ではありません」としつつも、

①多く企業のコスト増や消費者の生活費の上昇に繋がる、食品やエネルギー価格の上昇、その他の製品の価格上昇に繋がる供給的制約。

②労働市場の逼迫による賃上げ圧力。

この2つの力が不況のオッズを高めていると指摘しています。

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【デイビス氏の見解】

では、米国経済やその他の市場が景気後退を回避するにはどうすればよいのでしょうか。

デイビス氏は『私の心の中では、4つあります。これは、金融市場によってまだ十分な価格が設定されていないシナリオです』と述べています

①FRBの適切な利上げ

『FRBについては、失礼ながら、敬意を示しつつ、夏の終わりまでに短期金利を3%に引き上げることを強く求めたい』

デイビス氏は、そうすれば、忍び寄るインフレ期待を抑えることができると言います。

夏の終わりまでにFOMCは2度あり(7月26日 〜と9月20日 〜 )、現在1.75%ですから、0.75%と0.5%で良いと考えるとまあまあ妥当なラインだと思います。

②コモディティ価格の下落。

『ここからコモディティ価格がさらに下落する必要があります』

『例えば、原油が1バレル100ドルを下回るようになれば、ほとんどの消費者にとって過去12か月間も重要であった食料価格の上昇を完全に相殺することができるようになります』

奇しくも、ここ数日原油価格は下落し、WTI原油先物は94.05ドルとなっています。このような状態が続けば、あるいは他のコモディティ価格の値段も更に下がれば、米国の景気後退は遠のくかもしれません。

③在庫の回復

『過去数か月のように在庫が回復するのであれば、それが若干の価格の緩和をもたらす可能性があります』

在庫の回復が8.5%を超えるインフレを下げるために重要とデイビス氏は述べています。

参考「米成長回復、在庫積み増しが追い風

④労働市場

『そして最後に、労働供給が少し回復することが必要です。夏の間に少なくとも100万人の労働力人口が増加することが必要でしょう。そうすれば、旺盛な労働需要と供給不足のバランスがとれるでしょう』

『これらの条件が満たされれば、依然として、賃金上昇率はまだ高いもののおそらく若干低下し、かつ生活費の上昇率を上回ることにことになるでしょう』

『つまり、これらが景気後退を回避するための4つの条件です』

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【ポイント】

不況を避けるための4つの条件は、残念ながら、多肢選択式の試験ではありません。。

景気後退を回避するためには、米国経済や他の市場で4つすべてが満たされる必要があります。

そしてデイビス氏は結論をこうまとめています。

『ソフトランディングは多くの中央銀行が目指すところですが、ソフトランディングは稀であり、景気後退よりも稀です。

米国経済や他の市場が景気後退に陥った場合、それは不幸なことですが、将来の経済成長の終わりを告げるものではありません。

景気回復の道筋は、確かに狭くなっています。しかし、まだ道は閉ざされていません。

今後数カ月で、私たちは経済の展開についてより良い感覚を得ることができるでしょう』

控えめながら、静かに熱いものを感じるメッセージでしたね。

景気後退が起きても、起きなくても、私はいつも通り航路を守り投資を続けていきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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