もし、景気後退を当てることができたら、どのくらいリターンが改善するのか?【バンガードの研究】

投資まとめ

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【バンガードの研究】

もし、将来の景気の動向を当てることができたら、リターンはどのくらい改善するのだろう?

投資家であれば、だれもが一度は考えたことのある疑問だと思います。

そんな疑問を解く一つのヒントとして、

今日はバンガードのおもしろい調査を紹介したいと思います。

【予測に合わせて資産配分を動かしてみた】

米バンガードは1992年~2018年8月までの約27年間、

米国株(MSCI USA Index)と米国債券(Bloomberg U.S. Aggregate Bond Index)60:40の伝統的な60/40ポートフォリオをずっと維持した場合と、

経済動向を予測して資産配分を動かした場合のリターンを調査。

非農業部門雇用者数の大きな変化をエコノミックサプライズとして使用し、
経済のポディティブサプライズを予想した場合→株式80%:債券20%。

経済のネガティブサプライズを予想した場合→株式40%:債券60%。

以上のように、それぞれ資産配分を変更した場合のリターンの差を分析しました。

シナリオは5とおり。

①100%的中させた場合。
②75%的中させた場合。
③維持した場合。
④50%で当てた場合。
⑤すべて外した場合。

1992年の開始時点で持っている1000ドルがその後どうなったかで比較しました。

なお、この研究では、トレーディングコストは織り込んでいません。

もし、織り込むのであれば、戦術的にPFを動かした場合のリターンはより低いものとなっただろう。とバンガードは述べています。

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【結論】
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出典 バンガード

どうでしょう?思ったよりあまり変わりませんよね。

実際、最終結果は4,695ドル~5,237ドルの範囲で大きな差はありません。

100%経済サプライズを予想した場合でも、25年間で得られた超過リターンは、60/40ポートフォリオを維持した場合に比べて、ほんの年率+0.2%程度でした。

しかも、実際にはこれにポートフォリオを動かした時のコストがかかります。

また、的中率50%程度だと、ただ黙っていた時に比べて、そもそもアンダーパフォーマンスしていることもわかります。

過去は将来を保証するものではありませんし、

一つの研究結果に過ぎませんが、

普通の個人投資家にとって、経済や景気を予測してポートフォリオを動かす戦略は、

コストや労力も合わせて考えると、あまり割に合うものではないということがわかります。

そもそも、ITバブルやリーマンショックも含む27年間、経済指標のサプライズを100%当て続けられる投資家がどこにいるのでしょう(笑)。

もちろん、動的にポートフォリオを動かす戦略は短期的に上手くいくこともありますし、いろいろな考え方があると思います。

これもあくまで一つの指標に対しての一つの(でもおもしろい)研究に過ぎません。

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ただ、私自身はやはり27年間手間と時間と労力をかけて、

経済を予想して、コストを正当化するほどの超過リターンを得られる自身がまるでないため。、

自身の投資可能期間、リスク許容度、投資目的などに合う資産配分を決め、それを維持するオーソドックスな基本に忠実な王道の戦略を続けていきたいと思います。

むしろ、なぜそれが『基本』とされ、『王道』と言われているのかが伝わってくるようなデータでしたね。

それではまた明日。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
もし、景気後退を当てることができたら、どのくらいリターンが改善するのか?【バンガードの研究】

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