先日、当ブログにて、
2~5月の間の、米バンガードの投資家の行動に関する分析レポートを紹介しました。
「前回の記事」http://etfsp500.com/archives/24327190.html
バンガードの会長兼CEOであるティム・バックリー氏が、
長期投資家にとって、とても良いアドバイスをしていたので紹介します。
「参照」A snapshot of investor behavior during a downturn
航路を守った米バンガードの投資家
2月下旬から5月にかけて、
米バンガードの83%の投資家は、株式等を保有し続け、急な取引を行いませんでした。
嵐の中でリバランスを行い(株式を購入)
目標としていた資産配分に戻していました。
ティムバックリー氏は、以下のように述べています。
バンガードは長い間、上昇・下降にかかわらず、短期的な市場の動きは、投資戦略を決定するものではない。と公言してきました。今回のデータによると、バンガードの圧倒的多数の投資家はこれに同意しており、ボラティリティの変動の中でも投資を継続していることがわかりました。
リバランスは、リスクを軽減するのに役立つ、
これはバンガードの定番のアドバイスとなっています。
私達、日本の長期投資家も見習うべき姿だと思います。
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現金に逃げた投資家達
自身のポートフォリオを放棄して、
完全に現金に移行した投資家は0.5%未満でした。
ティム・バックリー氏は、下落時に現金に逃げることついて以下のように述べています。
「市場が急落した時に、(株を売って)資本を維持しようとするのは当然の本能ですが、
多くの投資家は、必然的な回復を見逃すことになります」
「極端な例として、
米国株式市場が安値となった3月23日に、
市場への信頼を失い、キャッシュアウトしした投資家を考えてみましょう。
その後、株式市場はその後3ヶ月間で39%以上も反発しましたが、マネーマーケット・ファンドに移行した不幸な投資家は0.14%の利益しか得られませんでした。
当社の分析によると、
現金に逃げた投資家の約85%は、2月18日時点の自分のポートフォリオを保有していた方が利益をあげることができたとわかりました」
分析の詳細は前回の記事をご覧下さい。
短期的なボラティリティに惑わされれず、
長期的な視点を持ち、資産配分を維持することが大切だと私は思います。
また、バランスよく分散されたポートフォリオも、厳しい市場を乗り切るために役立ちます。
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今後についてのアドバイス
ティム・バックリー氏は、
下落時と同様に、
上昇局面でも規律を守る事が重要だと述べています。
投資家は、下降局面の間でも平常心を保つべきであるのと同様に、
市場が急上昇した時の高揚感や、簡単な利益を見逃すことへの恐怖心を無視するべきです。
市場の混乱の副産物の1つとして、個人投資家の間でデイトレードが復活したことがあげられます。
オンライン証券のプラットフォームでは、2020年の前半に新しい口座が急増しました。
これらの投資家の多くは、「ホット」な株式を活用したり、投機的な動きに従事しようとしています。
幸いなことに、バンガードの投資家の大多数は規律を保ち、投機を避けています。
私たちは以前にもこの映画を見たことがあり、
取り残されることを恐れた群衆がどのような結末を迎えるかを知っていますが・・・
これは分散投資についての高価な教訓です。
まとめ・感想
いろいろな考え方があると思いますが、
特に長期投資家、インデックス投資家の方には非常に参考になるメッセージだと思います。
株価が急上昇しているからといって、
平常心を失うのは禁物だと私も思います。
焦って飛びつけば、高値買いとなったり、
自身が許容できる以上のリスクを、知らず知らずのうちに背負い込むことになります。
各々の①投資目標②リスク許容度③投資期間をしっかりと確認し、
適切な資産配分や規律を維持し、
周りに流されることなく、いつも通り投資を続けていきましょう。
※いつも応援ありがとうございます。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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