配当貴族とは
25年以上連続で、1株あたりの配当金を増やし続けている銘柄のことを「配当貴族」言います。
いわゆる「連続増配銘柄」というやつですね。
例えば、ドーバー(63年)、P&G(62年)、コカ・コーラ(56年)などが有名です。
今回は「増配」について話していきたいと思います。
リーマンショック以降、33銘柄が外された。
2008年後半以降、
「S&P500配当貴族指数」から33銘柄が外されました。
しかし、外された銘柄のその後を調べると、
決して「増配が途切れる=死刑宣告」ではないということがわかります。
「補足」 S&P500配当貴族指数とは。
S&P500の構成銘柄のうち、25年間連続して増配している株式を対象とした均等加重型の株価指数です。
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指数から外れた理由に注目。
製薬会社のイーライリリーは、主力のがん治療薬「ジェムザール」の特許切れに備え、資本を確保するために増配を避けたことがあります。
08~14年末まで同額の配当を維持しましたが、
その後は再び増配を続け、株価も上昇しています。
ヘルスケア銘柄で言えば、
ファイザーも2009年に減配し、
配当貴族指数を外された経験があります。
当時、世界9位だった製薬会社ワイスを買収するためです。
2009年末からは増配を再開。株価も上昇しています。
両社とも配当貴族指数からは除外されましたが、
その後も、力強く成長を続けています。
戦略的に、「減配」や「増配を停止」することで、
資本を確保し、より有効に(企業の成長のため)に使ったわけです。
また、指数から外れた銘柄の中には、
買収された事よって除外された銘柄も有ります。
増配が途切れた多くの金融株。
08年の金融危機の後、
増配が途切れた銘柄といえば、
バンクオブアメリカやUSバンクスコープなど、
多数の銀行株があげられます。
除外後のそれぞれの年率リターンは
USバンクスコープ 11.7% (09年に除外)
と、S&P500をやや下回るものの、
低金利の厳しい環境の中でもまずまずのリターンをあげてきました。
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もちろん、ダメになった銘柄も。
配当貴族指数から除外された銘柄の中には、
GEやピツニーボウズのように、
今なお厳しい環境に置かれている銘柄もあります。
なぜ、増配が途切れたか。
財務面や収益面、主力事業や今後の計画などに問題がないかなどを、しっかりと確認することが大切です。
まとめ
連続増配している企業は、
収益性やキャッシュフロー等も良好な、すばらしい企業が多く、
なにより、株主の期待に応えるために、
「意地でも配当を出す」というプライドのようなものも感じます。
その一方で、
「増配が途切た」
「配当貴族指数から除外された」からといって、
騒ぎすぎたり、慌てすぎる必要はありません。
冷静に分析・判断しよう
まずは、いつもどおり冷静に、
その企業について分析することが大切です。
問題があるのか、戦略なのか。
逆に「増配停止」発表直後の株価が割安になっていないかなど、騒ぐ前にやるべきことは山ほどあると思います。
「増配」は株主にとっては嬉しい要素の一つですし、
基本的に好材料だと思いますが、
それが投資の「全て」というわけではありません。
悪評やニュースのインパクトに惑わされることなく、
冷静に分析し、投資判断をすることが大切だと思います。
また、事前に減配に備えて、いろいろ考慮しておく事も大切ですね。
ちなみに私は、
市場より適切に増配企業の分析をする自信がないのて、
バンガード S&P500ETF(VOO)に投資をします。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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