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「現在の株式市場は投機バブルか?」
ドットコムバブルに向かう1999年4月
「バロンズ誌」はプロのマネージャーを対象として調査を行いました。
そのアンケートにはこんな質問が含まれていました。
「現在の株式市場は投機バブルか?」
〔結果]
「バブルである」 72%
「バブルではない」 28%
この解答結果は、意外に思われる方もいるかもしれません。
この当時のプロのマネージャー達は、バブルと気づかず踊っていたわけではなく
当時の株価チャートや資金流入も合わせて考えると、
「株式市場はバブルである」と考えつつも、
「しばらくはこの流れに乗って儲けたい」と望んでいたと推察することもできます。
ただ、バブルがはじけるその時を予想し、直前に降りられた人がこのうちどのくらいいたのか。残念ながらそのデータはありません。
このアンケート結果は、少なくとも多くの人が知っている、マスコミが後付けで描いた物語とは少々印象が違うかと思います。
みんなバブルと気づかずにバカ騒ぎしていたのではなく、バブルと認識しつつのっかったわけです。
この2つは似ているようで、全く異なります。
間違った印象から間違った結論を学習しても効果はほとんどありません。
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【物語の流布】
人間は時に、有力な裏付けがないにもかかわらずある「物語」を流布してしまうことがあります。
例えば、「1965年のニューヨークの大停電で、市民は外出できなくなりその9か月後、NYの出生率は上昇した」という話を耳にしたことはないでしょうか?
しかし、実際は出生率の急増は見られませんでした。
投資家に関わりの深い事例としては「1929年10月の株価暴落の後、自殺者が急増した」という話があります。
私の好きな、J.K.ガルブレイスも著書「大暴落1929」において同様の記述をしています。
しかし、実際にニューヨークで自殺率が上昇したのは、1929年の株価暴落直後というより、その後、景気が悪化し、失業者が増えた1930年以降(1930年代)の話です。
元々の原因ではありますし、1930年代も株価は下がったので全く関係ないとまでは言えませんが、
「株価の大暴落によって自殺が急増した」というよりは、「景気の悪化と失業率の増加によって自殺者が増えた」という方がより正確で、
そうすると、その後、実際に打つべきだった対策もまた変わると思います。
あくまでもたとえ話ですが、自殺者を減らすには「株価の下支えや株式市場を守る」をするよりは「雇用の創出と失業者への補償など」の方が効果的なわけです。
ネガティブなものであれ、ポジティブなものであれ、
耳障りの言い物語に騙されて、情報の本質的な部分を見失わないようにしましょう。
気になる情報があったら、自分で裏をとり情報が正しいかどうか確かめるようにしましょう。
「風」の噂によるとまた間違った情報を、強い言葉と態度で言い切るインフルエンサーがいるとかいないとか。
情報収集と同じくらい、情報の信憑性の確認や整理・分析も重要です。
また自分が何らかのバイアスにかかっていないかも注意が必要です。
くれぐれも自分の主観や薄い根拠に基づく、都合のいいストーリーや心の中にあるイメージだけを信じて判断せぬよう気を付けながら、この難しい相場を乗り切っていきましょう。
情報の確認等がめんどくさい方・自信のない方などは、S&P500などのインデックス投資をお勧めします。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
印象や物語に騙されるな。その情報本当に正しいですか?