『米国の株と債券が同時に下落している』→『王道の分散投資は無意味なのか』

投資まとめ

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});


00
【株と債券への分散投資】

投資、特にペーパーアセットへの投資の基本として、『株と債券へ分散投資をする』というのがあります。

株式と債券「60:40ポートフォリオ」などが有名ですね。

ただ、最近米国では、株式と債券価格の急落を受け、『株と債券は同時に下落するから分散する意味がない』という意見も多く聞かれるようになりました。

【米国債のリターンはえげつないことに】

実際、米国の債券価格の低下は、相対的にみると株式以上に深刻で、

例えば、年初来からの米10年債のリターンは、史上最も悪い記録となってもおかしくないペースで推移しています。

ポートフォリオ内の債券に、株式との逆相関や、下落時のクッションとしての役割を期待していた投資家は、これにがっかりしたに違いありません。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

【通常のリスク分散が作用しない状況】

2022年の半ば、世界の金融市場、経済、地政学的な情勢はいずれも不安定な状態にあります。

インフレ率は40年ぶりの高水準に達し、FRBは金融政策を大幅に転換し、パンデミックは完全には治まらず、サプライチェーンの問題は継続し、ロシアのウクライナ侵攻によってエネルギーや食品価格は上昇し、またここ数十年で、欧州を最も戦争状態に近い状態にしています。

『当然ながら』このような多くのネガティブな要因は、市場を襲い、多くの資産の価格を不安定なものとしました。

逆にこれだけ問題があって株価が上がり続ける方が怖いまでありますよね(笑)

現在、株式と債券の価格は両方とも下落し、バランス型ポートフォリオにおける通常のリスク分散が損なわれている状態となっています。

ただ、私たちは以前にも何度か同じような経験をしています。

【株式と債券の分散投資の歴史的背景】
1976年2月~2022年4月まで。S&P500とブルームバーグ米国総合債券インデックスのトータルリターン(ドルベース)にて米バンガードが検証したものを参考にすると、

米国株式市場において、株と債券が同時に下落した月はこの検証期間の内の14.8%。平均して7カ月に1度は同時に下落していることとなります。

しかし、検証期間を伸ばすとその頻度は大きく低下します。

過去46年間のうち、3年間以上米国の株式と債券が同時に下落したことはありませんでした。

00

次にグラフ下の米国株式と債券「60:40ポートフォリオ」のリターンも見ていきましょう。

「60:40PF」も全期間の内、一カ月ベースでみると46年間のうち、33.3%の月でマイナスとなっていることがわかります。

株と債券が同時にマイナスとなった月より頻度が高いのは、株式の方がボラティリティが高く、かつPF内のウェイトも大きいためです。

ただ、こちらも検証期間を延ばしていくにつれて、マイナスとなる頻度は下がっていきました。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

【まとめ】

株式と債券が短期的に同時下落することは、実はあまり珍しいことではありません。

ですが、長期的なスパンでみると、同時で下落することは、教科書通りあまりありませんでした。

長期投資家にとって重要なのは、1か月や半年の結果ではないと私は思います。

長期的に債券は、投資家のPFにとって、リスクを抑えたり、インカム源を提供するなど、有効な役割を果たしてきました。

また、株式と債券の相関関係は時間とともに変化します。高い時期もあれば低い時期もあります。

将来どうなるかはわかりません。

直近の下落で同時に下落したからと言って、次も同時に下落するとは限りません。

あまり、一月毎の動きや直近の動きを過大に評価して結論付けたり、投資判断をして、長期的な運用方針をコロコロ変えないように注意しましょう。

長期的に有効だとされる戦略は、長期的にやり続けるから有効なわけです。

それを忘れないようにしましょう。

いつもありがとうございます。

もしよかったら、応援クリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


米国株ランキング

ランキングサイトに参加しているので、

上の応援ボタン2つをクリック頂けると、

ものすごくありがたいです。毎日記事を書く励みになります。

【余談】

現在、日本では低金利の環境が続いたため、株式と現金だけでよいという主張もよく聞かれるようになりました。

私も過去~現在のような環境下では一理あるというか、それも合理的だと思うし、実際、私はペーパーアセットは株式100%債券0%で運用しています。

ですが、もし、日本の実質金利が上がってくればまた債券が魅力的な資産クラスとなることはあり得ますし、将来リタイアする際や投資可能期間が短くなるなどした場合、私はPFに債券を加える可能性が高いと思っています。今のところそういう計画です。

現在だけではなく将来を見据えて、投資するしないに関わらず、国内外の債券について勉強してみるのもいいかと思います。


〇お得なキャンペーン情報

【2500円分のビットコインが必ず貰える】

コインチェック」が「新規口座開設」と「入金」した方全員に2500円分のビットコインをプレゼントするキャンペーンを行っています。

実質10~15分で2500円ゲットできるチャンス。

2022年6月30日(木)まで→「コインチェックのHPへ

【新規口座開設で5万円が当たる?】

PayPay証券に新規口座開設するだけで、

5万円or3千円が抽選で当たるキャンペーン中

詳しくはこちら→「PayPay証券のHPへ


2022年7月31日(日)まで

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
『米国の株と債券が同時に下落している』→『王道の分散投資は無意味なのか』

タイトルとURLをコピーしました