【S&P500は続落】市場は0.75%の利上げ織り込む。FOMCを控えS&P500投資家はどうすれば?【バンガードのアドバイス】

投資まとめ

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【6月14日 米国株式市場】

ダウ    30,364 ‐0.50%   
S&P500     3,735 ‐0.38% 
ナスダック 10,828 ₊0.18% 

ダウは5営業日続落。

FRBを翌日に控え、S&P500も小幅に下落して終えました。

昨日大きく売られたIT・ハイテク株が持ち直したため、ナスダックは小幅なプラスで終えました。

ラッセル2000は₋0.39%と小幅に下落。

VXUS(全世界株式除く米)は‐0.23%と下落しました。

米10年債利回りは3.481%。+0.11と上昇。

VIX指数は32.69。‐1.33と低下しました。

FRBが積極的な利上げを行うとの見通しから、債券利回りが上昇。

2年債も3.435%に上昇し、11年ぶりの水準となりました。

【為替・コモディティー】

ドル円  135.17 ₊0.57% 
NY原油   118.48 ₋2.03%  
NY金   1,805 ₋1.24%   

ドル円は現在135円台中盤まで進んでおり、1998年10月来の24年ぶりの安値をつけています。

原油価格は反落。民主党のワイデン上院議員の『利益率10%を超える石油会社に対する付加税導入を提案する計画』や、

先日のバイデン氏の「エクソンは神より多く稼いだ」発言など、米民主党の動きが嫌気されています。

金はFRBの積極的な利上げ懸念により続落しました。

ビットコインは21,989ドル。‐2.10%と下げました。

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【S&P500マップ】

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オラクルの好調な決算とその後の見通しや、昨日の買戻しからテクノロジー株が上昇。

旅行株は再び下落し、ノルウェージャンクルーズライン、ロイヤルカリビアンは3%以上下落。デルタ航空も2.6%下落しました。

【セクター】

情報技術  +0.62%
エネルギー +0.07%
一般消費財 ‐0.25%
資本財   ‐0.25%
通信    ‐0.28%
素材    ‐0.83%
金融    ‐0.95%
不動産   ‐1.01%
ヘルスケア ‐1.06%
生活必需品 ‐1.29%
公益    ‐2.59%

全11セクター中9セクターがマイナス。

昨日大きく下落した、エネルギーや情報技術はプラスで終えました。

昨日踏みとどまった生活必需品などディフェンシブなセクターが一段売られた形となりました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが下落。

昨日大きく売られたグロース株が比較的踏みとどまり、

逆に昨日比較的下げ幅が小さかった大型バリュー株がやや大きく売られました。

【個別株】

〇オラクル(ORCL) +10.41%

EPS、売上高、ガイダンスともに良い内容の決算を発表しました。

〇フェデックス(FDX)+14.41%

1株0.75ドルから1.15ドルへの53%の増配を発表しました。

〇カイバル・ブランズ(KAVL)+28.90%

フィリップ・モリスと国際ライセンスを契約。フィリップモリス・プロダクツSAが社がKAVL社のニコチン供給電子タバコ (ENDS)などを、米国以外の国際市場で製造、宣伝、販売、流通を行うことで合意したとのこと。

〇プール(POOL)‐5.27%

プール建設業者を対象に行った調査で、回答者の75%が現在の受注残が枯渇すれば、需要は横ばいか減少に転じると予想していることが報じられました。

〇アメリカン航空(AAL)‐2.78%

傘下の国内航空会社のピードモント航空とエンボイ航空が2024年8月末まで、パイロットの給与を50%引き上げると報じられました。

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【5月の卸売物価指数(PPI)】

前月比 0.8%  予想 0.8%   4月 0.4%

前年比 10.8% 予想 10.9% 4月 10.9%

5月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.8%と4月の0.4%から伸びが加速。ガソリン価格の上昇などが影響しました。

変動が大きい食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数は、前月比0.5%上昇、前年比6.8%上昇。4月は前月比0.4%、前年比6.8%でした。

予想とだいたい一致。引き続き米国のインフレが懸念される内容となりました。

【0.75%の利上げを織り込む】

FRBが現在開催している6月のFOMCで、0.75%の大幅利上げを実施するとの見方が、金融市場で拡大しています。

フェドウォッチによると、先週わずか約4%だった0.75%の利上げの確率は、14日に90%以上に上昇。

一方、0.50%利上げの確率は、大きく低下しました。

米短期金融市場では、6月と7月にFRBが前例のない0.75ポイントの利上げを実施し、その後も追加引き締めが続くとの見通しを急速に織り込みました。

その一方で、2年以内に0.75ポイントの利下げがあると織り込む動きも見られます(ブルームバーグ

恐らく、インフレを潰すために「一旦大きな利上げ→景気後退→利下げ」というシナリオを、金融市場は描いているものと思われます。

JPモルガン、ゴールドマンサックス、野村など、多くの機関投資家等も0.75%の利上げがあると予想しているとの報道もありました。

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【まとめ・感想】

前日は、0.75%の利上げを織り込む動きからか、大きく動いた米国株式・債券市場でしたが、今日はFOMCを控えてやや穏やかな動きとなりました。

もし、パウエル議長が反応を見て、以前の予想どおり0.5%の利上げをしたのなら・・・、市場の予想どおり0.75%の利上げなら・・・・などといろいろなことが想定されますが、

FRBがどういう結論を出し、それを市場が判断するのか。また、それが実際にどのような影響を経済や市場に与えるのかは、将来になって振り返ってみないとわかりません。

短期投資家にとってはFOMCは重要なイベントの一つですが、中長期的にみると、良い結果がでても悪い結果がでても、一通過点に過ぎないということを忘れないようにしましょう。

【今後について】

今のFOMCだけではなく、今後のFRBの政策やインフレ、景気、ウクライナ情勢など不確実性が非常に高い市場です。ここに新しい問題でも浮上すれば、ソフトランディングはより困難になるでしょう。

結局未来はどうなるかわからない。だからこそ、自身の許容できる範囲内で適切にリスクを引き受けることが大切だと思います。

特定のシナリオに賭けるという方法も、もちろんあると思いますが、私はどう転んでもいいように、資産配分を維持しつついつも通りの投資を続けていきたいと思います。

最後はバンガードのシニア投資ストラテジスト、ジャン・ヤング氏の言葉で閉めましょう。

「投資家にとって、市場の急激な動きは、上昇であろうと下降であろうと、投資サイクルの一部であり、『行動を促すものではない』ということを覚えておくといいでしょう」

株価や市場が不安定になると何か動きたくなるものですが、「何もしない」「航路を守る」というのも立派な選択の一つだと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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