【S&P500‐2.9%・Nasdaq‐3.5%と大幅下落】CPIを受けてどうなる米国市場?景気後退の懸念が増し増し【今後の投資方針は?】

投資まとめ

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【6月10日 米国株式市場】

ダウ    31,392 ‐2.73%   
S&P500     3,900 ₋2.91% 
ナスダック 11,340 ₋3.52% 

米主要株価3指数はそろって下落。

米CPIの発表を受けて、債券利回りなどが上昇。

米株式市場はグロース株を中心に大きく下げました。

ラッセル2000は‐2.73%と小型株も下落。

VXUS(全世界株式除く米)は、‐1.99%と米国株式市場よりは小幅に下げました。

米10年債利回りは3.159%。+0.117と上昇。

VIX指数は27.75。+1.66と上昇しました。

10年債利回りは一時3.17%まで上昇し市場の警戒感を強めました。

【為替・コモディティー】

ドル円  134.40 +0.05%  
NY原油   120.47 ₋0.86%  
NY金     1,869  +1.12%   

ドル円は134円台に。

原油は続落も週間では1.5%上げ、7週連続で上昇。

ビットコインは29,139ドル。‐3.13%と下落しました。

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【S&P500マップ】

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アップルは3.9%、マイクロソフト4.5%、アマゾン5.6%など影響力の大きい大型グロース株の下落が各指数を押し下げました。

ネヌビディアやネットフリックスも5%を超える下げとなっており、アドビ‐7%などシステム関連も売られました。

ダウは30銘柄中ウォルマートを除く29銘柄が下落しています。

【セクター】

生活必需品 ‐0.38%
公益    ‐0.76%
ヘルスケア ‐1.63%
エネルギー ‐1.70%
不動産   ‐2.41%
通信    ‐2.85%
資本財   ‐2.96%
素材    ‐3.05%
金融    ‐3.65%
情報技術  ‐3.89%
一般消費財 ‐4.16%

全11セクターがマイナス。

生活必需品や公益などディフェンシブなセクターが健闘する一方で、

一般消費財や情報技術など、グロース株や景気に左右される株の多いセクターが下落。

金融セクターも‐3.6%と下げました。


【スタイルボックス】


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全てのサイズとスタイルがマイナス。

グロース株、特に大型グロース株が大きく下げました。

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【5月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)】

〇5月消費者物価指数

前年比+8.6%(予想:+8.3%、4月:+8.3%)
前月比+1.0%(予想:+0.7%、4月:+0.3%)

前月比1.0%と4月の0.3%から予想以上に拡大。前年比も8.6%と4月の8.3%から予想外に拡大し1981年12月以降約40年ぶりの記録となりました。

エネルギー価格は前年比34.6%上昇と2005年以来の伸びとなり、ガソリン価格の約49%上昇が同指数を押し上げました。

生活必需品も引き続き2桁の上昇を記録。食品は前年比11.9%上昇で、1979年以来の高い伸び率。電気代は12%上昇と2006年8月以来の大きな伸びとなっています。

〇5月消費者物価コア指数

前年比+6.0%(予想:+5.9%、4月:+6.2%)
前月比+0.6%(予想:+0.5%、4月:+0.6%)

FRBがより重要視するコアCPIは、ピークアウトしたのではないかという予想もある中、

前月比0.6%上昇となり4月と同じ伸び率となりました。

コア指数の押し上げに特に寄与したのは家賃で5.2%上昇し、1987年以来の上昇率となりました。

また、航空運賃は4月の18.6%の大幅上昇に続き、5月も12.6%上昇した。

【9月の0.5%の利上げを織り込む動きが加速】

これを受けて、短期金融市場では、FRBが6月と7月肉買えて、9月のFOMCでも0.5%の利上げを行うことを織り込む動きが見られました。

別の統計によれば、インフレ調整後の実質平均時給は前年同月比3%減と、昨年4月以来の大きな落ち込みとなっており、実質賃金はこれで14カ月連続のマイナスとなっています。

今回のCPIを受けて、インフレを退治するには「強い利上げが必要→景気後退を招くのでは?」という意見が再び強く聞こえるようになりました。

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【米ミシガン大消費者信頼感指数】

6月ミシガン大学消費者信頼感指数

速報値 50.2 予想 58.1 5月 58.4

5月58.4から大幅低下し、過去最低を記録。ガソリン価格の上昇などが消費者心理を圧迫しています。

1年期待インフレ率速報値   5.4%(5月:5.3%)
5-10年期待インフレ率速報値 3.3%(5月:3.0%)

FRBがインフレ期待指数として見ている、1年期待インフレ率の速報値は5.4%と5月5.3%から上昇。1982年来の高水準となりました。

5~10年期待インフレ率速報値は3.3%と、2008年来の高水準となりました。

【感想】

予想より悪いCPIの発表を受けて、株式市場や債券市場は大きく動きました。昨日話したように、これも予想されたシナリオの一つだと思います。

特に慌てることはありません。

インフレや利上げ、景気後退、ウクライナ情勢などの不確実性の問題は、今後数カ月から数年に渡って投資家が付き合っていかなくてはいけない問題となります。

昨日のCPIや6月15~16日のFOMCで、全てが魔法のように解決するわけではありません。

一通過点といいますか、途中経過である、経済指標の発表やFRBメンバーの発言があるたびに、一喜一憂するのではなく、

冷静かつ合理的に投資を続けていくことが大切だと思います。

感情的になっても1円にもなりません。気長に行きましょう。

また、新しい材料がでれば、市場は大きく上下することになるでしょう。

FRB自身が9月のFOMCに対して柔軟性を残しているように、私達投資家も現時点で何かを決めつけたり、思いこんだりしないことが大切です。

経済は水物であり、幅広い可能性が起こりうるということを意識し、今後の市場や投資、為替などと柔軟性をもって向き合うことが大切です。

逆に新しい情報を価格に織り込んでいく、市場の価格調整機能や流動性等はまだ健全だと思います。

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【最後に】

S&P500は週ベースで‐5.1%と今年2番目に悪い週となりました。

S&P500は過去10週間中9週間でマイナスとなっています。

30年債利回りは5年債利回りを下回り、債券市場では、金融引き締めで景気後退や、成長が鈍化するリスクが警戒されています。

年初来ではS&P500が18.2%、ナスダックは‐27.5%ほど下げています。

だから、どうしたという感じですね。

私は今後も規律を守り、いつもどおり投資を継続していきたいと思います。

おそらくよりたくさん買いたいけれども、為替のせいで微妙と悩んでいる方もいるのではないでしょうか(笑)?

もしかしたら、今後景気後退が起こり、株式市場が数カ月から数年停滞するかもしれません。

ですが、シーゲル教授やウォーレン・バフェット氏ではありませんが(笑)

市場がそうなっている時、苦しい、我慢が必要な時期にどう行動するかが投資家にとって重要だと思います。

また、そういう時期は長期的な資産形成を加速させるチャンスともなり得ます。

難しい時、困難な時ほど、基礎基本を見失うことなく

概ね合理的で正しいと思われる行動を続けていきましょう。

今、市場にある問題に対して、個人投資家ができることはそう多くありません。

ですから、まずは自分自身に確実に改善できること(収入増や支出のコントロール)をしっかりと行い、

将来のリスクに備えたり、あるいは将来より多く拠出できるような環境を整えることが重要だと思います。

繰り返しになりますが、今日の出来事も数年後には忘れ去られてしまう、市場の一通過点に過ぎません。

私は騒いだり、特別なことをするわけでもなく、

いつもどおり人生を楽しみながら、いつもどおりの投資を続けていきたいと思います。

いつもありがとうございます。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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