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【6月2日 米国株式市場】
ダウ 33,248 +1.33%
S&P500 4,176 +1.84%
ナスダック 12,316 +2.69%
米主要株価3指数は反発。
特にグロース株が大きく反発し、Nasdaqは+2.7%上昇。
S&P500の構成銘柄の85%以上が上昇しました。
ラッセル2000は+2.31%と小型株も上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+1.99%と上昇しました。
米10年債利回りは2.913%。‐0.018と小幅に低下。
VIX指数は24.72。‐0.97と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 129.85 ‐0.2%
NY原油 117.55 +2.0%
NY金 1,867 +1.3%
ドル円は129円台後半。原油は続伸。金は反発。
原油関連の話題では、米エネルギー情報局の週間在庫統計で原油在庫の減少が示され、需給逼迫への懸念が強まったこと。
OPECプラスが石油供給を現行比約50%拡大することで合意したこと(実際に供給増加が実現するかには懐疑論も)などがありました。
ビットコインは30,318ドル。+1.78%と上昇しました。
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【S&P500マップ】
IT・ハイテク株、特にシステム開発や半導体など、これまで大きく売られてきた銘柄が、大きく買い戻されました。
テスラ+4.7%、エヌビディア+6.9%、アドビ+5.5%、メタ+5.4%などの大型グロース株に買いが入り、急反発して終了しました。
【セクター】
一般消費財 +3.02%
素材 +2.68%
通信 +2.59%
情報技術 +2.44%
資本財 +1.89%
不動産 +1.47%
金融 +1.41%
生活必需品 +1.38%
ヘルスケア +0.78%
公益 +0.60%
エネルギー ‐0.30%
昨日とは逆に、11セクター中エネルギーを除く10セクターが上昇。
一般消費財や素材、通信、情報技術などを中心に幅広い業種が上昇しました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが上昇。
特にグロース株が大きく上昇しました。
【個別株】
〇マイクロソフト(MSFT)+0.76%
4~6月期のガイダンスを公表。EPSおよび売上高の見通しを為替などの影響から下方修正。一時4%ほど下げましたが、株価を戻して終えました。
〇ボーイング(BA)+7.63%
デルタ航空の737Maxへの受注への期待感が高まっています。
〇ゲームストップ(GME)+11.94%
決算発表後に大きく上昇。NFTマーケットプレイスでの取引を可能にするため、ウォレットを拡張したとの発表もありました。
〇オンライン・ペットショップのチューイー(Chewy)は、好決算を発表。+29.18%上昇しています。
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【米新規失業保険申請】
〇新規失業保険申請件数(季節調整済み)(28日週)
結果20.0万件 予想21.0万件 前回21.1万件
予想以上に減少。1969年来の低水準となりました。
FRBが引き締めを開始する中、堅調な労働市場が経済を下支えしています。
一方で、逼迫した労働市場を懸念する声もあります。
〇失業保険継続受給者数(21日週)
結果130.9万件 予想134.0万件 前回134.3万件
失業保険継続受給者数も大きく減少しています。
【米ADP民間雇用】
5月の民間部門雇用者数
結果 12.8万人増 予想 30万人増 4月 20.2万増
求人数は依然として高い水準で推移しているものの、予想、前月を下回りました。
金利上昇や金融環境が引き締まる中、労働需要が減速し始めていることを示唆する結果となりました。
今後も労働力需要の鈍化が予想されており、賃金上昇や労働市場の逼迫など、インフレ懸念の一部緩和につながる可能性があります。
【米製造業新規受注】
前月比+0.3% 予想 +0.7% 3月+1.8%
工場の活況を維持するのを下支えしています。
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【FRBのブレイナード副議長】
FRBのブレイナード副議長は、
「6月と7月に0.5%の利上げが実施されるとの見方が市場では織り込まれているが、これは合理的な道筋だと考えている」と発言。
その後の9月の状況については「現時点では分からない」とし、
「月次ベースのインフレ指標が改善しなければ、あと1回の会合も同様のペースで(0.5%の利上げ)を継続することが適切になる可能性がある」
「現時点で、9月の利上げをいったん停止する理由を見出すのは極めて難しい。インフレ率を目標の2%に引き下げるために、なすべきことは多く残っている」と述べました。
FOMCが6月14~15日に開催されるため、今週が関係者が公の場で発言できる最後の機会となります。
実際にどうなるかわからないため、その後の柔軟性を残しつつ、市場に「0.5%の利上げ2回行く」「9月以降も楽観的になりすぎないように」とメッセージを送った形だと思われます。
個人的にはとても妥当かつ賢明なメッセージだと思います。
FEDウォッチを見ると、現在、金融市場では年末の金利水準が2.75~3%の範囲になる確率を50%以上織り込んでいます。
つまり、年末までに、現在の水準からあと合計2%の利上げが織り込まれつつあるということですね。
利上げの大きさやペースだけではなく、最終到達地点がどのくらいになるかも重要です。
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【まとめと感想】
米国株式市場は今週に入り、
上昇しても持続できない一方で、下値では押し目買いが入るといった展開が続いてます。
投資家の間でも、市場の先行きや方向性について意見が割れていることが伺えます。
先日から、FRBが9月に利上げを一時停止するのではという見方が浮上し、その後は希望を与える弱いデータにすがる動きもありましたが、
今日FRBのブレイナード副議長はそういう動きに釘を刺しました。
市場では、明日の米雇用統計に注目が集まっています。
非農業部門雇用者数は前月比32.5万人増と前回よりは伸びが緩むと予想されています。失業率は3.5%まで低下し、平均時給は前月比0.4%の上昇が見込まれています。
FOMC前に雇用統計の結果にサプライズがあるのか、各市場はどのような反応をみせるのか、ウォール街は注視しています。
もちろん、今度どうなるかはわかりませんが、今のところは言うほど悪くはなく、困難な状況の中、少しずつ良い方向に進んできていると個人的には思います。
ただ、今市場にある問題が解決するには、今後数カ月~数年かかる可能性があります。また多くのリスクや不確実性がなお残っています。
ですから、毎日や毎月の株価や経済指標の発表、市場の反応に一喜一憂することなく、長期的な視点を維持し、自身の許容できる範囲内で、投資を継続することが大切だと思います。
いろいろな意見があると思いますが、市場はどっちに転ぶかわかりません。FRBメンバーやプロの投資家でも明確な結論を出せずにいます。
どうなるかはわかりません。でも、わからないからこそ、
自身の許容できるリスクの範囲内で、悲観的になりすぎたり、楽観的になりすぎず、ちょうどいいバランスで投資をすることが大切だと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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