【Nasdaq+2.7%と大きく反発】S&P500銘柄の85%が上昇。FRBのブレイナード副議長は警告も。市場の方向性は定まらず【明日は雇用統計】

投資まとめ

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【6月2日 米国株式市場】

ダウ    33,248 +1.33%   
S&P500     4,176 +1.84%
ナスダック 12,316 +2.69%

米主要株価3指数は反発。

特にグロース株が大きく反発し、Nasdaqは+2.7%上昇。

S&P500の構成銘柄の85%以上が上昇しました。

ラッセル2000は+2.31%と小型株も上昇。

VXUS(全世界株式除く米)も+1.99%と上昇しました。

米10年債利回りは2.913%。‐0.018と小幅に低下。

VIX指数は24.72。‐0.97と低下しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  129.85 ‐0.2%
NY原油   117.55 +2.0%
NY金      1,867 +1.3%

ドル円は129円台後半。原油は続伸。金は反発。

原油関連の話題では、米エネルギー情報局の週間在庫統計で原油在庫の減少が示され、需給逼迫への懸念が強まったこと。

OPECプラスが石油供給を現行比約50%拡大することで合意したこと(実際に供給増加が実現するかには懐疑論も)などがありました。

ビットコインは30,318ドル。+1.78%と上昇しました。

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【S&P500マップ】

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IT・ハイテク株、特にシステム開発や半導体など、これまで大きく売られてきた銘柄が、大きく買い戻されました。

テスラ+4.7%、エヌビディア+6.9%、アドビ+5.5%、メタ+5.4%などの大型グロース株に買いが入り、急反発して終了しました。

【セクター】

一般消費財 +3.02%
素材    +2.68%
通信    +2.59%
情報技術  +2.44%
資本財   +1.89%
不動産   +1.47%
金融    +1.41%
生活必需品 +1.38%
ヘルスケア +0.78%
公益    +0.60%
エネルギー ‐0.30%

昨日とは逆に、11セクター中エネルギーを除く10セクターが上昇。

一般消費財や素材、通信、情報技術などを中心に幅広い業種が上昇しました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが上昇。

特にグロース株が大きく上昇しました。

【個別株】

〇マイクロソフト(MSFT)+0.76%

4~6月期のガイダンスを公表。EPSおよび売上高の見通しを為替などの影響から下方修正。一時4%ほど下げましたが、株価を戻して終えました。

〇ボーイング(BA)+7.63%

デルタ航空の737Maxへの受注への期待感が高まっています。

〇ゲームストップ(GME)+11.94%

決算発表後に大きく上昇。NFTマーケットプレイスでの取引を可能にするため、ウォレットを拡張したとの発表もありました。

〇オンライン・ペットショップのチューイー(Chewy)は、好決算を発表。+29.18%上昇しています。

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【米新規失業保険申請】

〇新規失業保険申請件数(季節調整済み)(28日週)

結果20.0万件 予想21.0万件 前回21.1万件

予想以上に減少。1969年来の低水準となりました。

FRBが引き締めを開始する中、堅調な労働市場が経済を下支えしています。

一方で、逼迫した労働市場を懸念する声もあります。

〇失業保険継続受給者数(21日週)

結果130.9万件 予想134.0万件 前回134.3万件

失業保険継続受給者数も大きく減少しています。

【米ADP民間雇用】

5月の民間部門雇用者数

結果 12.8万人増 予想 30万人増 4月 20.2万増

求人数は依然として高い水準で推移しているものの、予想、前月を下回りました。

金利上昇や金融環境が引き締まる中、労働需要が減速し始めていることを示唆する結果となりました。

今後も労働力需要の鈍化が予想されており、賃金上昇や労働市場の逼迫など、インフレ懸念の一部緩和につながる可能性があります。


【米製造業新規受注】

4月の製造業新規受注額

前月比+0.3% 予想 +0.7% 3月+1.8%

予想を下回ったものの、モノの需要は引き続き力強く、

工場の活況を維持するのを下支えしています。

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【FRBのブレイナード副議長】

FRBのブレイナード副議長は、

6月と7月に0.5%の利上げが実施されるとの見方が市場では織り込まれているが、これは合理的な道筋だと考えている」と発言。

その後の9月の状況については「現時点では分からない」とし、

「月次ベースのインフレ指標が改善しなければ、あと1回の会合も同様のペースで(0.5%の利上げ)を継続することが適切になる可能性がある」

「現時点で、9月の利上げをいったん停止する理由を見出すのは極めて難しい。インフレ率を目標の2%に引き下げるために、なすべきことは多く残っている」と述べました。

FOMCが6月14~15日に開催されるため、今週が関係者が公の場で発言できる最後の機会となります。

実際にどうなるかわからないため、その後の柔軟性を残しつつ、市場に「0.5%の利上げ2回行く」「9月以降も楽観的になりすぎないように」とメッセージを送った形だと思われます。

個人的にはとても妥当かつ賢明なメッセージだと思います。

FEDウォッチを見ると、現在、金融市場では年末の金利水準が2.75~3%の範囲になる確率を50%以上織り込んでいます。

つまり、年末までに、現在の水準からあと合計2%の利上げが織り込まれつつあるということですね。

利上げの大きさやペースだけではなく、最終到達地点がどのくらいになるかも重要です。

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【まとめと感想】

米国株式市場は今週に入り、

上昇しても持続できない一方で、下値では押し目買いが入るといった展開が続いてます。

投資家の間でも、市場の先行きや方向性について意見が割れていることが伺えます。

先日から、FRBが9月に利上げを一時停止するのではという見方が浮上し、その後は希望を与える弱いデータにすがる動きもありましたが、

今日FRBのブレイナード副議長はそういう動きに釘を刺しました。

市場では、明日の米雇用統計に注目が集まっています。

非農業部門雇用者数は前月比32.5万人増と前回よりは伸びが緩むと予想されています。失業率は3.5%まで低下し、平均時給は前月比0.4%の上昇が見込まれています。

FOMC前に雇用統計の結果にサプライズがあるのか、各市場はどのような反応をみせるのか、ウォール街は注視しています。

結局のところ、インフレ、金利上昇、経済・企業の成長のバランス、そしてウクライナや中国などの不確実性が多くの投資家の判断を迷わせています。

もちろん、今度どうなるかはわかりませんが、今のところは言うほど悪くはなく、困難な状況の中、少しずつ良い方向に進んできていると個人的には思います。

ただ、今市場にある問題が解決するには、今後数カ月~数年かかる可能性があります。また多くのリスクや不確実性がなお残っています。

ですから、毎日や毎月の株価や経済指標の発表、市場の反応に一喜一憂することなく、長期的な視点を維持し、自身の許容できる範囲内で、投資を継続することが大切だと思います。

いろいろな意見があると思いますが、市場はどっちに転ぶかわかりません。FRBメンバーやプロの投資家でも明確な結論を出せずにいます。

どうなるかはわかりません。でも、わからないからこそ、

自身の許容できるリスクの範囲内で、悲観的になりすぎたり、楽観的になりすぎず、ちょうどいいバランスで投資をすることが大切だと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【Nasdaq+2.7%と大きく反発】S&P500銘柄の85%が上昇。FRBのブレイナード副議長は警告も。市場の方向性は定まらず【明日は雇用統計】

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