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【S&P500指数の1年毎のリターン】
以前「米国株式市場の過去195年間のリターンを振り返って」と題して、
米国株式市場の指数の1年毎のトータルリターンの分布を紹介しました。
表で表すとこんな感じになります。
米国株式市場の年間のトータルリターンは、
約7割(72.8%)の年で、ー10%~+30%の範囲に収まっていることがわかります。
だた、左端2つを見ると、
約13%年で、年間リターンが‐10%以上下落したことがわかります。
米国株式市場やS&P500と言えど、大きく下落する年があります。
投資をするのであればそれを十分に考慮して投資をしましょう。
※この記事の内容は全てドルベースになるのでご注意ください
【S&P500に10年投資をした時のトータルリターン】
次に、S&P500に10年投資した場合のトータルリターンの分布を見ていきましょう。
以下の図は1880年から2020年までの間の、
10年毎のS&P500(誕生前は米国株式市場)のトータルリターンの分布を表したものです。
参考 Rob Hager氏の画像を元に少し加工しました。
S&P500に10年間投資した場合のトータルリターンは、
だいたい年率+5~15%の間に収まっています(インフレ調整前)。
そして、ゴールドマンサックスは2020年から2030年の10年間のS&P500のリターンを6.1%と予想しているそうです。
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【最近、米国投資を始めた方へ知ってほしい事】
さて、ここで、
最近米国株投資やS&P500投資を始めた方に知っておいて欲しいことが3点あります。
①S&P500に10年投資をしても、配当込のトータルリターンがマイナスになる時が何回かあったということ。(特にリタイア後の方やお金を使う予定のある方は注意)
②過去の平均的なリターンを下回る10年が多々あったということ。(自分の投資期間においてそうなる可能性は十分にある)
③相対的に他の投資対象の方が、数年~数十年に渡り、高いリターンをあげた期間がある事。
③の捕捉。
例)1959年~1984年までの24年間の年率リターン
EAFEとは米国除く先進国(欧州、オーストラリア、東アジア)の株式市場のこと。
【考慮すべきこと】
そして、初心者の方に注意して欲しいことがあります。
例えば、他の資産の価格が上昇し話題となる。話題になった『後』、米国投資を辞めてそっちに切り替える。そして、また米国株がよくなったら戻ってくる。
一見悪くなさそうな戦略ですが、少し間違えると「安値売りの高値買い」を繰り返すことになってしまう可能性があり、
長期的なリターンを押し下げることに繋がる可能性があります。
もちろん、タイミングよく切り替えれれば最高ですが、たいていの場合上手くいきません。
また、コストをより多く発生させてしまう可能性もあります。
タイミングを計って米国株式市場から出入りすると、最初の資産配分を維持した時に比べて1.5%程リターンを押し下げることに繋がった。というバンガードの調査結果もあります。
これらを良く考えたうえで、資産配分や投資計画を決めることが重要だと思います。
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【米国株式(S&P500)100%の投資をするなら】
もし、米国株式(S&P500)100%の投資をするなら
①米国株式市場の下落に耐える
②他の資産の上昇を無視し続ける
この二つの強い意志が必要です。
どれだけ、威勢よくS&P500連動の投信やVOOに投資をしていても、
いろいろな誘惑や不安が、その決意を揺さぶります。
【時に市場はあなたを試してる Because I love voo 】
時に市場はあなたの決意を試します。
きわどい誘惑を振り切らなくてはいけません。
実際、これ以降テスラはものすごく上昇しました。
しかし、今年年初からの下落により、テスラはその上昇分を大きく吐き出し、S&P500並みのリターンへに近づいてきています。
この方が2021年年初の上昇や2022年後半の上昇時に売り抜けていたことを願っています。
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【誘惑に打ち勝つ意思を】
それでも、米国株式(S&P500)100%の投資をするというのなら私は応援しています。
心から幸運を祈っています。
5年ほど米国株式100%(今もほぼそれに近いのですが)を続けた感想としては、案外できます。
悪い方では、ブリグジット、トランプショック(前回の大統領選)、金利上昇、米中問題、コロナショック、北朝鮮のミサイルや中東などいろいろありましたし、
良い方では、仮想通貨、ナスダック(FANGM)、高配当、良い個別銘柄、スマートベータ、SPYD、金、グロ3、レバレッジ、ハイグロ、クリエネ、レバナス他にもいろいろ話題がありましたが、
ごくごく普通の一般人で、ものすごく凡人で素人の私でも、全部無視して投資を続けることができました。
だから、きっとあなたにもできます。
また、コア&サテライトでいく。という考え方もあり、それはそれで良いと思います。
【基本は国際分散だと思います】
ただ、私は親しい友人など、自分以外の人に対しては、昔から全世界株式に分散することを勧めてきました。
このブログでも初期のころから国際分散が基本だと書いてきました。
私はご存知の通り、バンガードの影響を強く受けているので(笑)基本は国際分散だと思っています。
私自身も投資目標や投資可能期間の変化や、リスク調整後リターンの改善などを目指して、最近VXUSへも投資を始めました。
しかし、だからといって手のひら返しで、米国株100%の投資を否定する気にはなりませんし、私にはできません。
また、今でも、米国株式市場未来についてはとても楽観的に思っています。
極論ですが、どんなPFであれ、一部には米国株を加えた方が良いまでと思っています。
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【まとめ】
長期的に良いリターンだった投資対象に投資をして、
その利益を得たいのであれば、長期的に投資をする必要があります。
S&P500や米国株に集中投資をするなら、
始める前に良く事実を知り、覚悟を決めることが大切だと思います。
流行に乗っかって軽い気持ちでやるとどこかでやられます。
長く続きません。
また、皆様の投資期間において、米国株のみと国際分散。
最終的にどちらのリターンが高くなるかは私にはわかりません。
結局は、投資を開始した日と、売却する日の株価に依存すると思います。
ただ、米国株、全世界、新興国、
もしくは株式以外のアセットなど、何にどう資産を配分するにせよ、
みなさんのそれぞれの投資目標が達成されることが重要だと私は思っています。
米国株も株式も、結局人生をより経済的に豊かにするための手段の一つにすぎません(良い手段だと思うけれども)。
S&P500であれ、全世界株式であれ、個別株であれ、
皆様の投資が成功することを、私は八戸から願っています。
※いつも本当にありがとうございます。
Twitterもよろしくお願いします。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【データ】S&P500に10年投資をしたら本当に報われるのか?【VOO・emaxis Slim】