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【均等配分と時価総額加重】
S&P500に均等配分するETFと時価総額加重のETFの
年初来のリターンの比較(ドルベース)を比べてみましょう。
RSP(S&P500 均等配分ETF) ‐13.0%
VOO(S&P500 時価総額加重ETF)‐18.2%
今年の年初来では、『均等配分』の方が、
下落幅を5%も抑えられていたことがわかります。
この数字からは今年のこれまでの、米国株式市場の2つの特徴が伺えます。
決して「均等配分の方が必ずしも優れている」というわけではないので注意。
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【①GAFAM+の影響】
S&P500は2019~21年の3年間に約90%上昇しました。
この上昇に大きく貢献したのはアップル、マイクロソフト、アルファベット、テスラなどのビックテック企業でした。
一時は「SP5」や「GARAM₊テスラ」などと話題となり、「FANG+指数は最高の指数」なんてパワーワードも生まれましたね。
その結果、「GAFAM₊テスラ」のS&P500指数(時価総額加重)に占めるウェイトは25%となり、S&P500指数はこの6社の出来に影響されやすい状態となっていました。
そこに、特にグロース株には逆風となる「高インフレ₊利上げ」へと市場環境がシフトが起こりました。
【S&P500の年初からの下落の約半分はGAFAM+TNNのせい】
5/18時点でのS&P500指数(時価総額加重)の下落のうちの46%は、
「GAFAM₊テスラ」6社に、エヌビディアとネットフリックスを加えた
計8社の影響によるものだということがわかっています。
同期間、ネットフリックスはー70%、メタ・プラットフォームズー43%、エヌビディアー42%安と大きく沈み、残りの5社も23~37%ほど下落しました。
ウェイトの大きいこれら銘柄の下落は指数全体の足を大きく引っ張りました。
Nasdaq100や米グロース株指数などは更にこの傾向が顕著にでした。
もう一つの特徴は、一部のセクターや業種は年初からの下落の中でも割と健闘しているということです。
エネルギー、公益、一部の生活必需品やヘルスケア、航空宇宙、一部の保険会社、たばこ株などは年初からプラスリターンとなっていますね。
奇しくも、エネルギーとヘルスケア(こちらは最近売却しましたが)は、ウォーレン・バフェットがここ数カ月で、特に投資していた分野になります。
11セクターの年初来リターンでみると以下の通りです。
エネルギー +46.41%
公益 ‐0.24%
ヘルスケア ‐8.09%
生活必需品 ‐8.93%
素材 ‐9.21%
資本財 ‐15.39%
金融 ‐15.93%
S&P500 ‐18.2%
不動産 ‐18.46%
情報技術 ‐25.19%
通信 ‐27.55%
一般消費財 ‐31.78%
去年か一昨年くらいにはGAFAMの5社に分散(という名の集中投資)投資をしていれば、それだけで資産形成は大丈夫という意見もよく耳にしましたが、
今年は逆にGAFAM等が足を引っ張り、エネルギーやディフェンシブなセクターが市場を牽引したり、支える展開となりました。
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【まとめと感想】
ここまでの事実を受けて、それぞれの視点や採用している戦略によって、いろいろな考えが浮かぶと思います。
アクティブに投資をしている方や、短中期的にサイクルやタイミングを計って投資をする方は、それぞれの視点で銘柄選択等の参考にして頂ければ幸いです。
個人的には、時価総額加重の悪い所がでたな~と思う反面(メリットもあるから仕方ない(笑))、一部のセクター集中せず幅広く分散投資をしていてよかったなあとも思います。
少し前は、「爆損モービル」「エネルギーセクターはいらない」というパワーワードもありましたが、今年は正にそのエネルギーセクターが市場全体を支えてくれたわけです。
市場の環境やサイクルは変化します。
将来、どのセクターやファクター、投資スタイルが、勝ち組になるか、負け組になるかはわかりません。
また、いつ、どのくらいの期間なるか、上昇/下落幅がどれくらいかもわかりません。
もちろん、スキルのある方は別でしょうが、少なくとも私の能力では、追加のリスクやコストを正当化してまで、自分の予想に賭けることが合理的とは思えません。
長期投資をしていれば、当たり前に起こり得る市場の変化に、
低コストで、おおむね適切に、リスクを抑えながら、自動的に対応できることが、
市場全体に投資をするパッシブ運用のインデックス投資のいい所だと思います。
皆様の投資判断のお役に立てれば幸いです。
私はインデックス投資をこのまま愚直に続けようと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【悲報】年初からのS&P500の下落の46%は、「GAFAM+テスラ、ネトフリ、エヌビディア」のせいだった。健闘しているセクターも!