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【要旨】
米バンガードは、
①FRBは2022年にFF金利を1.5~2.0%引き上げると予想しています。
②原油価格による米国の経済成長のリスクは緩和されつつあり、通年の米国のGDP成長率は約3.5%になると予想しています。
③米国の失業率は第2Qにパンデミック前の3.5%レベルまで低下し、年末までに更に低下すると予想しています。
【今後10年の年率名目リターン】
緑色になっている部分が「2022年2月28日時点」のもの。
【今後10年の期待リターンは改善か?】
年初から下落を受け、2月28日時点の予測では、米国株の今後10年間の予想リターンがは、12月末時点の「2.0~4.0%」から「2.8~4.8%」に改善。
ドルベースで考えると、S&P500は2月28日時点から5月16日までに約8%下げていますので、現時点での期待リターンは2月末時点より、更に改善されているかもしれません。
とはいえ、過去10年のリターンと比べると、米国株はかなり控えめの予想となっています。
注意)
※株式は±1%、債券は±プラス0.5%の範囲。
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【地域別見通し】
ただし、金利、金融政策、およびそれらの潜在的な成長効果に注意を払っています、
バンガードは、米国のエネルギーと食品を除くコアCPIはピークに近づいたかもしれないが、エネルギー価格の高騰だけでなく、食品価格の加速を反映したインフレの上昇(CPI)は、FRBの政策決定において益々重要な要素になると考えています。
2022年FRBは、FF金利の0.25%引き上げを6〜8回行うと予測しており(0.5%の場合は「2回」換算)、0.5%の利上げも1回または2回行われる可能性があると予想しています。
最終的な利上げ到達地点は3%前後になると見ていますが、インフレ、賃金、労働市場の状況によっては、終値はさらに高くなる可能性があります。
〇ユーロ圏
ユーロ圏の成長環境は、ウクライナ戦争とそれに伴うエネルギー価格の上昇、信頼感の低下、金融情勢のややタイト化によって厳しいものとなっています。
通期の成長率は引き続き2.5%から3%の範囲と見ており、ロシア侵攻前の3.5%前後の成長率見通しを下回っています。
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【実質金利の状況下に強いサブアセットクラス】
現在のように実質金利が上昇する環境下では、特定のサブアセットクラスがアウトパフォーマンスし、また逆にアンダーパフォームする傾向があります。
この点に関しては過去記事により詳しくまとめてありますので、そちらをご覧ください。
過去記事「「米国の実質金利上昇」という環境下でのパフォーマンスについての研究」
「現在の環境は、積極的にリスクを取り、もう少し的を絞ったアプローチをする能力と意欲のある投資家にとっては、チャンスとなるかもしれません」とバンガードはしています。
ほとんどの投資家は、定期的なリバランスを行う以外その答えはないだろう。とも述べています。
それぞれのリスク許容度や投資スタイルに合わせて、参考にしていただければ幸いです。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
2022年5月「バンガードの最新の市場の見通し」が公開されたので紹介します