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【最強ETFの今】
キャシー・ウッド氏率いる旗艦ETFの年初来リターンが-51.76%となり、
ETFの投資先の株式のすべてが年初来マイナスとなったことが話題となっています。
ARKKの投資先の中で、「94億ドル」中「400万」ドルだけ保有している、キャッシュファンドのみが年初来リターン+0.03%とマイナス免れたそうです。
ARKKの過去1年のリターンも₋57.53%。
昨年のピーク時から71%も下落し、株価45.63ドルまで下がりました。
コロナショックの際の市場全体の下落時を除けば、
2018年後半~2019年中盤くらいの水準で戻ったことになります。
【Googleトレンドが表すもの】
さて、ARKKの日本の過去5年のGoogleトレンドを振り返ってみましょう。
するとどうでしょう。株価が上昇をし始めた、コロナショック後の2020年5月でもあまりたいしたとはありません。
2020年の8月、10月、11月くらいに、株価の大きな上昇に合わせて、ちょんちょんちょんと上昇後、2020年12月以降トレンドはピークをつけ、それが2021年の5月くらいまで続きました。
つまり日本の多くの投資家は、ARKKの株価が上昇した「後」にARKKについて興味を持ち、調べ、投資判断をしていたということがわかります。
ただ、Googleトレンドを見るに、恐らく『多くの方』は、2020年8月か10月以降にARKKに興味をもち、高値で圏でARKKを掴み、その後、2021年2月と5月、そして11月以降の下落等に巻き込まれたものと推測できます。
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【ARKKから学ぶ教訓】
私は小型グロース株やARKKが決して悪いとは思いません。
当時全く同じことを書きましたが、市場を上回ることもあれば、下回ることもある、数あるアクティブ戦略の一つ、投資対象の一つだと思っています。
ただ、どんな投資対象でも人気やトレンドのピークで買ってしまえば、あまり儲からないどころか、下落に巻き込まれることがあります。
また、とある環境に特化した投資戦略ほど、環境の変化に脆いものとなります。
人気の投資対象や直近のリターンのよいものに安易に飛びつかないことが需要だと思います。
耳障りのよいストーリーや成長だけではなく、バリュエーション、それに払う対価は適切かもよく考えるようにしましょう。
逆に、今月3日にARKKに「大規模な資金流入」があったと報じられていますが、これは興味深いと思います。
少なくとも、数カ月後に「利上げを控えていた」のに、「割高&小型グロース株特化」だった当時よりは、バリュエーションが改善されてきたため、投資対象として大分マシになったと個人的には思います。
「ARKK 最強」
さて「ARKK 最強」で検索するとこんな記事が出てきました。
2021年03月02日 「人気投資ブログはETFにリターンで勝てるのか⁉最強の投資先がついに判明www」
この記事は元々2020年12月12日の記事を再掲したものらしいのですが、いずれにしてもかなり高値圏で、ARKKのすばらしさを強調しつつ、サクソバンク証券の口座開設を促し、アフリエイト報酬を狙うといったような内容となっています。
いいねも299人ついています。これは普段の私のブログの3倍に値します。流石人気ブロガーぶち込み太郎さんですね。
他にも当時を振り返ってみると、ブログ、NOTE、YOUTUBE、あらゆるところに過去最高値圏内にあるARKKを勧める記事がでてきます。
また、それに絡めてアフリエイト報酬を狙うという様子もうかがえます。
〇【最強ETF】キャシー・ウッド氏率いるARK社のETFをざっくり紹介。
〇[徹底解説]最強ETF「ARKK」についてお話しします
〇【驚異の成長率!】ARKのETFとは?日本の証券会社で買えるのか大調査
また、ARKKの売買銘柄を紹介する投資戦略や、ARKKにイナゴする戦略も同時流行しましたね。
当時、ARKKの投資先の株式「全て」2022年のリターンがマイナスになると予想して、そういう記事を書いていた人はどのくらいいたのでしょうか。私、気になります。
投資は自己責任と言います。その通りです。
でも、日本でARKKの人気に火をつけ、高値圏で投資をするように煽っていた多くの投資インフルエンサーがいたこともまた事実です。
初心者の方や投資家にARKKを紹介、興味を持たせて、投資意欲を煽り、投資可能な両証券会社への口座開設を促し、高いアフリエイト報酬を得る。
こんないい商売ありません。ここでリスクを背負っているのは、不用意にのせられてしまった投資家のみで、アフリエイターはノーリスクで報酬を得る。
その後、株価が上がろうが下がろうが関係ないし、投資は自己責任なのでアフリエイターは悪くない。
サクソバンク証券がその前後に不祥事を起そうと、報酬さえ得られればアフリエイターにとっては関係ない。という寸法、論法です。
大抵は、自身の勧めた投資対象や商品がその後どうなってもそんなの知らん顔で、
また新しい話題の投資対象や、誘導しやすかったり、検索上位をとりやすい投資対象を探しだし、情報発信し続けます。
逆に、素直に爆損をしましたと結果を報告している人の方が100倍良心的に見えます。
インフルエンサーも情報発信力はありますが、投資が上手いかどうかは別問題です。
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【よりよい投資家の未来のために】
別に彼らをどうこう言うつもりはありませんが、こういうことが日常的に行われている、弱肉強食、魑魅魍魎渦巻く世界だという事実をしっかりと認識し、広めていきましょう。
そうした方が、初心者の方やこれから投資を始める方のためになると思います。
個人的には、投資界隈の裾野を広げ、投資家人口を増やすことが特に重要だと思っています。
投資を始めて、かつ続ける人が増えれば(やめられたら意味ない)、環境や法律、税制等が改善されやすくなり、個人投資家にとってよりよい将来となるのではと思います。
もちろん先はとてつもなく長いのですが、ただ何もせずズルズル制度が改悪されていくよりは、多くの人が声をあげるとともに、選挙である程度圧力をかけられる環境となるといいなと思っています。
その為にはこれから投資を始める方を食い物にするのではなく、そういう方々にこそ優しい環境、続けやすい環境にすることが大切だと個人的には思っています。
私も、昔は他人は他人と思っていましたが、実際人一人でできること変えられることには限界がありますし、
「ちゃんと勉強してから投資をしろ」とか「投資は一人でするもの」といった考えはもっともで、私もすごく同意できるというか(私はそっち派なのですが(笑))
『未来の個人投資家の全体の環境改善』のために、
一旦「そういう考え」や「得意の老害ムーブ」はおいておいて、
昭和、平成、令和と時代が進んできたわけですから、知識のない人を食い物にしたり、突き放したりするのではなく、もっと心にゆとりをもって(笑)、
優しく導き、私たちの味方に率いれるようなスタイルがいいんじゃないかなと思っていたりもします。
まあ、その点のみに関して言えば、この際、インデックスでも、高配当でも、バリューでも、グロースでも、日本株でも、短期投資でも(できれば投資家人口を長期的に増やすという意味では長期投資の方がいいとも思うが)もうなんでもいいとも思います。
どの投資界隈でも、どの投資対象や投資戦略を採用するグループや個人であっても、より初心者の方やこれから投資を始める方に、ちょっとだけ優しくしてあげて欲しい。
そんなことを思う今日この頃です。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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