GMO「国際分散投資をせよ」「特に今後10年間で魅力的なのは日本株」

投資まとめ

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【過去10年間米国株式市場は好調だった】

過去10年間、米国株式市場は、

米国以外の株式市場を大きくアウトパフォーマンスしました。

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画像は全て2021年9月30日現在| 出典:MSCI、GMO
ただ、その前の米国株式市場の失われた10年間、

2001年9月~2011年の9月の間は、同インデックスは0.5%しか上昇しませんでした。

GMOはこの違いを理解するのには、

「インデックスのリターン」つまり「企業のファンダメンタルズ的なリターン」と「バリュエーション」の変化を理解する必要があるといいます。

【米国株式市場の好調はバリュエーションの拡大が要因】

 2001年9月~2011年9月
 2011年9月~2021年9月

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GMOは、過去10年とその前の失われた10年のパフォーマンスの違いは、ほぼ全てバリュエーションの変化に起因していると分析しています。

米国株式市場の年率リターン変化の14.1%のうち、13.7%がバリュエーションの変化の影響で、インデックスを構成する企業によって提供されたリターンの変化はわずか0.4%だったとしています。

以前紹介したとおり、数値は若干異なりますが、バンガードも同じような内容の分析をしています。

【米国最強というナラティブ】

個人的に興味深かったのは、

GMOは「低金利だけがバリュエーションの拡大の要因なら、日本や欧州も拡大していいはずだ」とし、

この要因を「おそらく、米国や米国企業は特別で凄いというような信念に帰着する傾向がある」

という感じで、行動経済学や「ナラティブ的」な見解を示していたことで。

米国やS&P500、Nasdaqがすごいというナラティブは、

一部の日本個人投資家にも信じられている物語ですね。

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【米国以外の企業について】

過去10年間、米国企業の「ファンダメンタルズリターン」は「平均並み」でした。

新興国やヨーロッパの国のファンダメンタルズファフォーマンスは「イマイチ」でした。

日本企業の「ファンダメンタルズリターン」は米国を上回りました。

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【でも、あまり上昇していない日本の株価】

GMO「日本株指数の、米国株指数でみられたようなリターンの拡大を見たことがありますか?NO(煽りではない)」

日本企業は過去10年間でクラス最高のファンダメンタルズリターンを提供しているにもかかわらず、今日の日本株式市場は米国市場の約3分の2の評価価格で取引されています(2021年9月末時点)。

【GMO「日本株に投資せよ」】

そして、日本は既に変化しており、日本の「失われた10年」はとっくの昔に終わったとしています。

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GMO「日本の将来の倦怠感を想像するのは、米国の例外主義の物語を思い起こさせるのと同じくらい簡単です」

物語は短期的には重要ですが、長期的にはファンダメンタルズとバリュエーションが重要です。

過去10年、優れたファンダメンタルズパフォーマンスを生み出してきた企業に投資をしたいという投資家にとって、日本と米国の両方がそれに一致します。

そしてファンダメンタルズに支払う価格を気にする投資家にとって、日本は明らかなアドバンテージを提供しているように思います。

とGMOは結論付けています。

【欧州と新興国は割安】
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また、欧州等のEAFE-ex Japan市場や新興国の平均回帰の可能性についても指摘。

ファンダメンタルズ的な勝者になる保証はないが平均回帰の恩恵を受ける準備はできている。

米国市場に対してEAFE-ex Japanは4割、新興国は5割程安で取引されている。としています。

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【GMO「国際分散投資をせよ」】

GMOは大前提として「全世界の株式への分散投資」を勧めています。

更にアクティブにいくのであれば以下のような資産配分を勧めています。

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時価総額加重に対して、

〇米国株の-28.3%アンダーウェイト(及び、クオリティー株や米小型バリュー株への加重(≒グロース株へのアンダーウェイト)

〇先進国株(米除く)への+14.8%の加重。うち特に日本のバリュー株に+3.9%加重

〇新興国に+13.5%の加重。

バリュエーションや現在の時価総額比率を考えるとまあ納得できますね。

アクティブ投資家の方の参考になれば幸いです。

【インデックス投資家であれば】

もし、インデックス投資家の方が、GMOの意見を参考にするのであれば、

素直に全世界の株式に時価総額加重で投資ができる低コストのインデックスファンドを買うのもいいでしょうし、先進国株式インデックスファンドも良いと思います。

過去の「ほったらかし投資」に投資術にあったように、「日本株50%・日本を除く全世界株式50%」や
「40:60」といった割とオーソドックスな戦略を見直してみるのも面白いと思います。

将来の10年が、過去10年と同じではないということを投資家は身をもって知っていると思います。

個人的にはバリュエーションの話はとても同意できますし、GMOのアイディアはとてもおもしろいと思います。

ただ、日本株やその他の地域の株が大きくアウトパフォーマンスするかどうかまではわかりません。

個人的には、追加のコストや手間がかかることなどから、普通に今まで通りのパッシブ運用を続けていきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
GMO「国際分散投資をせよ」「特に今後10年間で魅力的なのは日本株」

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