手元にある現金を何に投資するか。

投資まとめ

先日、長期金利の上昇にかける投資を一旦解消したという話をしました。

>>長期米国債売りのETFを一旦利益確定させました(22年4月21日)

当初の予定ではこの投資が終わった後は米国株かゴールドにするつもりでしたが、ゴールドはまだしも米国株を今から買うのは難しいだろうと思い始めています。

まだ米国株に悲観して撤退する時期ではないと思うのですが、これから本格化する金融引き締めは株価か景気のどちらかが崩れるまで終わらない気がするので、米国株のポジションは持たなくても良い気がしています。

この記事のポイント

  • 国債売りポジションを解消したが、直後に市場の金利引き上げ予想が再び前倒しされる動きが起こった。
  • 1970年代を振り返ると、インフレを退治するには政策金利を消費者物価以上に引き上げなければならなかった。
  • 金利の急な引き上げ時に株価上昇を願うのは勝率が低い。手元の資金は他民具を見て再び国債売り(金融引締め加速のシナリオ)に賭けるのが良いかも知れない

インフレと政策金利


最近は投資家の間で、政策金利の引き上げ予想が前倒しされています。

>>アメリカ政策金利5月0.5%分、6月0.75%分の利上げへ(22年4月22日記事)

2022年末に2.75%-3.00%まで政策金利が上がり、2023年7月には3.50-3.75%に達すると見られます。

しかし、本気でインフレを退治させるなら、こんな規模の政策金利では済まされません。

今と同じように高いインフレ率に見舞われた1970年代では、消費者物価以上に高い政策金利にしなければなりませんでした。

今回もインフレを抑えるために同じような金利の上昇が必要だとたら、今の物価は前年比8%なのでそれ以上に政策金利を引き上げなければならなくなります。

それを考えると、まだ金融引締め(利上げとFRB保有の債権処分)はまだまだ何も始まっていなく、これから金融引き締めが加速すれば株も国債も大きく売られるシナリオは十分ありえます。

見通しの変更


つい2週間前の記事で、以下のような見通しを書いていました。

4月8日時点の見通し(再掲)

  • 米国株:しばらく上下しながら横ばいが続く。20%以上の急落はまだないが、10%程度の調整はいつでも起こり得る。
  • 米国債:今は売り。ただし、景気が減速すれば、2022年に反転して買われて利回り低下するかも知れない。

しかし、それから少しばかり時間がたち、市場がさらなる金融引締めを織り込み始めたことで、もっと状況は悪くなったと思っています。

現時点の見通しは以下のようなものに変えています。

現時点の見通し

  • 米国株:金融引締めのため上昇は限られるが、下落余地は大きい。急落はまだないと思われるがいずれ起こるので、どこかで米国株売りポジションも要検討。
  • 米国債:金融引締めはこれから本格化するので、国債は売り。景気後退はまだ来ない様子なので、景気後退に強い国債買いの動きもまだない。

冒頭で話をしたように、手元にある現金で次に何に投資するかを考えていたのですが、金利引き上げ予想がますます前倒しされている中での米国株を買う投資は勝率が高くなさそうです。

一方で、これから数ヶ月で金融引き締めがさらに加速して、国債売り(金利上昇)が再び起こる動きは十分あり得そうです。

先週、国債売りの勢いは短い休憩に入りそうに見えたので国債売りのポジションを売却しましたが、売られすぎが解消されたらもう一度国債が売られることに賭けようかと思っています。

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Source: YUTAの米国株投資
手元にある現金を何に投資するか。

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