「リスクコントロール型ファンドはリスクを回避できるか」

投資まとめ

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【フレキシブル・アロケーション型ファンド】

基準となる資産配分を定めず、

時々の相場環境に応じて機動的に資産配分を変更するファンド。

つまり、短・中期的なリスク・リターンを参考に資産配分を決定する、

「フレキシブル・アロケーション型ファンド」の設立が増加しているそうです。

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https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=64534?site=nliより

「フレキシブル・アロケーション型ファンド」という言葉を聞きなれない方もいるかもしれません。

「フレキシブル・アロケーション型ファンド」は「TAA型」と「リスクコントロール型」の二つに大別されるのですが、

かくいう私も「Tactical Asset Allocation タクティカル・アセット・アロケーション型」や「リスクコントロール型」という言葉の方が耳馴染みがあります(笑)。

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【参考・TAA型とリスクコントロール型】

〇TAAとは、現在および将来の市場を考慮して、動的に資産配分を変更する戦略です。

景気変動や市場の変化に応じて、資産配分比率を機動的に変更する運用手法。先行指標などからマーケットの動きを予測するアプローチが一般的である。短期のアセット・アロケーション戦略の一つ。(野村証券より

インデックスファンドを用いて動的なPF戦略(アクティブ運用)をする方もいますね。

〇リスクコントロールとは、PFのリスクをコントロールすることで損失を抑えたり、安定したリターンを狙う戦略です。

ファンドの価格変動リスクの低減を図り、相場環境に応じて投資資産の組入比率を機動的に変更するファンド。高い収益の獲得よりもリスク回避を優先し、安定した投資成果が得られる運用を目指す。(野村証券より

と、野村證券の開設にはあります。

レイダリオ氏のファンドやリスクパリティも「リスクコントロール」に基づく派生型の一つとなります。

実際にはリスク回避のみだけではなく、よりリターンの改善を狙うというやり方もあります。

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Adaptive Markets 適応的市場仮説」より引用

過去の研究によると、将来のリターンよりは将来のリスクの方が予想しやすいとされており、比較的コントロールしやすいとされています。

それぞれの戦略において、よさげな理屈、過去のデータ、根拠、理論などはあります。

私もいくつかの戦略は興味深く思いますし、中には上手くいっているファンドもあります。

その一方で、パンフレットや広告、理論や思惑通りの運用ができず、

コスト控除後のリスクリターンを見ても、オーソドックスなインデックスファンドに投資した方が結局マシだったとなるファンドもたくさんあります。

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「リスクコントロール型ファンドは過剰なリスクを回避できるか」

ニッセイ基礎研究所のレポートに「リスクコントロール型ファンドは過剰なリスクを回避できるか」というものがあります。

リスクコントロール型ファンドについて分析しているのですが、以下の2点は私も同感で、リスクコントロール型ファンドをよく表していると思います。

リスクコントロール型は総じて過剰なリスクテイクを回避できている。

しかし、リスクコントロール型ファンドであるのに、不安感の強さとの相関係数が-1に近いなど、コンセプトと実績が一致していないファンドもある。

そして、代償として、株価が上昇しやすい時に、さほどリターンを獲得できないということでもある。

リスクテイク回避の代償として、不安感が弱い時の高いリターン、特に不安感払拭時の株価反発の恩恵を放棄している

戦略そのものは面白いと思うものの、こういう点が難しく、なかなかそういうファンドに投資したいと思わなかったり、自分自身の運用においても採用に至らない理由となっています。
昔を思い出して、ボラティリティが高い時にたまに遊びたくなったりもしますが、ここ5年は規律ある投資を続けてきましたし、今後も続けていきたいと思っています。

先ほどのレポートやTAA戦略、リスクコントロール戦略については面白いと思いますので、もし興味のある方は学んでみてください。

なんとなくの感覚で「割高だから現金比率高めよう」といった運用をしている方は、TAAについて学ぶとより理論や数字に基づいてそういう判断ができるようになると思います。

ニッセイ基礎研究所のレポートには、

採用にあたって、TAA型とリスクコントロール型の特徴を正しく理解し、いずれが資産運用方針と整合的かを検討する必要がある。

また、ファンド選択に当たっては、コンセプトと実績が一致しているか吟味することをお勧めする。

とあります。

ファンドを通じて投資をする方も、自身の運用に戦略を採用しようという方も、ここら辺をよく考えて判断するといいと思います。

これらの戦略は上手くいくこともあると思います。

ただ投資において私は私自身を信じ切ってはいないといいますか、長期的にコスト控除後のリスクリターンで私自身がパッシブ運用を上回る自信はあまりないので、

いつもどおり、自分らしく一歩ずつ前へ進んでいきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
「リスクコントロール型ファンドはリスクを回避できるか」

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