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【パッシブ投資家は報いを受ける】
米国株市場が見せてきた日々のニュースへの矢継ぎ早な反応にだまされてはいけない。
数年ぶりの本格的な相場停滞が始まったばかりだからだ。
相場の方向は上がるだけと思い込んでいたパッシブ運用の投資家は報いを受けるだろう。
センター・アメリカン・セレクト・エクイティー・ファンド率いる、
ジェームズ・アベート氏の見解です。
【米国株式市場は横ばい】
ブルームバーグのインタビューによれば、
利上げと地政学的混乱で株式の価値は相対的に下がっている。
相場は今後1年以上、乱高下を繰り返しながらも横ばいに終わる可能性があるとし、
この長期に及ぶ相場停滞を「時間軸での調整」と表現したとのこと。
(1年横ばいが「長期」停滞?。またまた御冗談を、過去の米国株式市場や日本株式市場をご存じない?)
というツッコミは心の中にとどめておき、
もしこの予想が本当なら、トレーダーにとってはチャンスなものの、
長期的にレバレッジを掛けた商品で運用している方にとっては厳しい展開となりますね。
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【アベード氏の予想は続く】
「市場はディスインフレと低金利、低リスクプレミアムという環境からの移行に依然として適応しなければならない」←ここはわかる。
「モメンタムトレーダーやパッシブ投資家にとって、最もフラストレーションがたまる期間となるだろう」←確定はしていないけど、そんな時期もあるよね。
「市場全体の適切な株価収益率(PER)を予想するのは難しくなっている」←わかる。
「S&P500種はしばらく横ばいとなり上下10%以内の範囲で推移するとみられるため、1年後に今日と同じ水準であっても驚かない」←わかる
と、まあ、多少ツッコミはあるものの、何となくわかり予想が続きました。
でも、私にはわからないことがあります。
ジェームズ・アベート氏の予想は当たるのかということです。
【過去3年間の実績はよかった】
ちなみにブルームバーグは彼のファンドの過去3年間の成績が同業の97%を上回っているとし、
S&P500が年初来でマイナスなのに対し、運用する「DHAMX」は年初来+15%(現在)としていることを指摘しています。
このパフォーマンスの要因はナスダック100種指数を対象とするプットオプション(売る権利)を通じて昨年末にヘッジのポジションを構築し、一月に利益を確定させたことが一因と言います。
直近では良い成績を残したDHAMX
では「その」3年前の予想はどうだったのでしょう。
【更にその三年前】
ロイターより引用
2016年11月センター・アセット・マネジメントのジェームズ・アベート最高投資責任者は
「経済成長がより均質的になり、裾野も広がっていくようなら、ハイテクなどの高バリュエーションの銘柄から低バリュエーションでより景気循環に連動する企業に物色対象が移行する流れが続くかもしれない」と述べた。
なるほど。ハイテク株から低バリュエーションのへの移行の流れを予測していたわけですか。
今も2016年もハイテク株が逝くという予想をしたわけですが、結果は正反対。
一方では良いパフォーマンスを収め、一方では大外ししたわけです。
結果彼のファンドは最近盛り返したもののS&P500とどっこい。
各種コストを考えるとS&P500でいいかなと個人的には思えるレベルです。
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【まとめと感想】
今回の件から学ぶ事は、
直近の成績のよいファンドやその運用者の予想でも、いつもあたるとは限らないということです。
また、今回の予想でいえば、当たるかもしれないし、外れるかもしれない。
でも、仮に当たったとしても、一年くらいの横ばい(停滞)なんて、
パッシブ運用の長期投資家からすればへでもないし、
積立投資する方にとっては、最高値を更新し続ける昨年のような市場や、高バリュエーションの中投資をするよりは、将来高いリターンを期待できる、逆に良い仕込み時とも言えます。
パッシブ投資家の方であれば、インパクトのあるパワーワードに惑わされることなく、普通に投資を続けることが大切だと思います。
まあ、「相場の方向は上がるだけと思い込んでいた」なんて方は、当ブログの読者の方にはまずいないでしょう(笑)
最後になりましたが、アベートさん、ようやく報われてよかったですね。
私はVOO等に投資を続けていきたいと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
相場の方向は上がるだけと思い込んでいたパッシブ運用の投資家は報いを受けるだろう。