【中所得国の罠】新興国に投資をする時に絶対に覚えておくべき知識【VWO】

投資まとめ

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世界は良い方向へ向かってはいる。
 
名著「ファクトフルネス」の中で

著者のハンズ・ロスリング氏は、

「世界の大半は少しづつだが、良い暮らしを始めている」として、

世界の国々を所得によって分類し、

①世界の人口のほとんど(約50億人)は、現在中所得国に属していること。

②低~中所得国の所得のレベルは、良い方に向かって改善しつつあること。

を示しました。

00
ファクトフルネスより引用

その一方で・・・

その一方で、中所得国にとって、

懸念されている問題の一つに、「中所得国の罠」というものがあります。

注)以下内容は、ファクトフルネスと言葉の「定義」が少し異なるのでに注意。

〇中所得国

「ファクトフルネス」1日の収入2ドルから32ドルの国

「中所得国の罠」1人当たりGDPが3000ドルから1万ドルの国

とはいえ、大雑把に、

日米欧のような先進国と貧困国(低所得国)との間の国とイメージして頂いて構いません。

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中所得国の罠とは

発展途上国が、中所得国にまで経済発展した後、

成長が鈍化し、高所得国と呼ばれる水準まで届かなくなる状態のことです。

例えば、1960年時点で世界には中所得国が101か国ありましたが、

そのうち、2008年までに高所得国に昇格できたのは、わずか13か国だけでした。  

参考 https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=2152800

成長が鈍化して苦戦している国として、

マレーシア、タイ、エジプト、メキシコ、ペルーなどがあります。

より詳しく知りたい方は記事内で紹介した本やリンクを見てみて下さい。

投資家として知っておくべき知識

〇なぜ経済成長するのか?

〇停滞する国としない国の違いは?

〇停滞から抜け出すには?

これらの問いの答えは、はっきりとはわかっていないと。

絶望を希望に変える経済学 」著者、

ノーベル経済学賞受賞者のアビジット・V・バナジー氏は述べています。

まあ、これがわかっていたらどの国も苦労はしませんよね(笑)

ただ、

多くの経済学が「中所得の罠」というものが本当に存在するのではないかと懸念している」

とは述べています。

まとめ

世界は良い方向に向かってはいます。

経済成長という上げ潮は、全ての船を浮かびあがらせるかもしれません。

ただ、全ての船を「同じ高さ」にまで浮上させるとは限りません。
投資家としては、

新興国が先進国入り手前で、ガクッと成長が鈍化する可能性や、

永遠とは言わないまでも、長期的に(私達が投資をしている間は)

新興国が中所得国のままで終わる可能性も考慮する必要があると思います。

参考までに

最後に「中所得国の罠」について、いくつかレポートを紹介します。

より詳しく知りたい方は、これらの結論には諸説あるということに注意しつつ、目を通して頂ければ幸いです。

〇内閣府 2013年経済白書

中所得国の罠の回避に向けて

〇日本総研 中所得国の罠と所得格差の是正

中所得国の罠と所得格差の是正

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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