【S&P500・Nasdaq大きく続伸】FRBが利上げを決定【0.25%利上げ22年は7回】

投資まとめ

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【3月16日 米国株式市場】

ダウ    34,063 +1.55%   
S&P500   4,357 +2.24% 
ナスダック 13,436 +3.77% 

FRBが0.25%の利上げを発表。

発表後株価が上下しましたが米主要株価3指数は終値で続伸。

米10年債利回りも上昇しました。

ラッセル2000+3.14%と小型株も上昇。

VXUS(全世界株式除く米)は+4.33%と大きく反発しました。

米10年債利回りは2.185%。+0.025と上昇。

FOMCの結果発表直後、2.4%まで上昇する場面もありました。

VIX指数は‐3.16と低下しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  118.66 +0.34%
NY原油  95.14 -1.35%
NY金   1,908 -1.02% 

原油と金は引き続き下落。

ビットコインは41,271ドル。+5.02%と大きく上昇しました。

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【S&P500マップ】

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昨日に引き続き、幅広い銘柄が上昇しました。

影響力の大きい大型ハイテク株の上昇が各指数を押し上げました。

【セクター】

一般消費財 +3.35%
情報技術  +3.32%
通信    +2.94%
金融    +2.88%
素材    +1.59%
資本財   +1.32%
ヘルスケア +1.22%
不動産   +1.13%
生活必需品 +0.14%
公益    ‐0.17%
エネルギー ‐0.43%

11セクター中9セクターが上昇。原油価格の下落を受けエネルギーが続落。

一般消費財、情報技術、通信が市場を牽引。利上げを受け金融セクターも大きく上昇しています。

生活必需品や公益などディフェンシブなセクターは小幅な動きとなりました。

【スタイルボックス】

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全てのスタイル、サイズが上昇しましたが、

特にグロース株や小型株が上昇しました。

【個別株】

〇アリババ(BABA)+36.68%
〇テンセント(TCEHY)+23.15%
〇バイドゥ(BIDU)+20.40%

中国政府が景気浮揚策や不動産やネット企業への支援を打ち出す期待や、

劉鶴中国副首相が、米国に上場している中国企業を巡る米規制当局との協議に前向きな進展があった。と述べたことから中国株が上昇。

アリババやテンセントは、監督強化に対処するため年内に数万人を削減する方針も発表しています。

〇ロッキード・マーチン(LMT)‐6.07%

ロシアとウクライナの停戦協議への期待感が膨らむ中で、防衛関連株は利益確定売りが見られました。

また、ロッキード社は米国防総省が同社のF-35戦闘機を31機発注する予定との報道がありましたが、当初の計画より3機少ない形となりました。

〇コールズ(KSS)+17.26%

百貨店のコールズは、カナダの百貨店チェーン、ハドソンズ・ベイが買収を検討しているとの報道により上昇しています。

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【FOMCは0.25%の利上げを決定】

FRBは16日のFOMCでFF金利の誘導目標を年0~0.25%から0.25~0.50%に引き上げると決定しました。今回の0.25%の利上げ幅は市場の予測通り。

9人の投票メンバーの賛成多数で決定されましたが、セントルイス連銀のブラード総裁は反対し、利上げ幅0.5%を主張していました。

今後については、0.25%を1回として今回を含めて22年中に7回、23年に3回利上げする想定を示しました。

→今年末の金利見通しの中央値が1.857%(1.75-2.00%)でした。+0.25%ずつであれば、年内の7回全ての会合での利上げとなります。

最終的には金利水準は2.8%まで上げる見通し。景気を冷やしも熱しもしない長期的な水準である2.4%を上回るまで利上げし、インフレを鎮める姿勢を示しました。

割とこの最終到達地点がどこに落ち着くかが、将来重要になると思います。

FOMCの結果の発表直後株価は下げましたがその後大きく反発。3月のFOMCは無事通過となりました。

【その他のポイント】

〇22年10~12月期の米GDPは前年同期比2.8%増えると予測。前回予測4.0%から下方修正。

〇今年のPCE(インフレ)の見通しは前回の2.6%から4.3%に修正。23年以降に2%台に和らぐ。

〇失業率は3%台の低水準で推移し、長期的に4%で均衡するとの見通し。

〇ロシアによるウクライナへの侵攻について

「甚大な人的・経済的被害をもたらしている。米経済への影響は極めて不透明だが、短期的にはさらなる物価上昇圧力を生み、経済活動の重荷となる可能性が高い」

〇QTについて

FRBは利上げ後、コロナ前の2倍の約9兆ドルに膨らんだFRBの保有資産を減らす量的引き締め(QT)に取り組むことになります。

声明では「来る会合で削減を始めることを期待する」とし、パウエル議長は「早ければ次回5月の会合」で計画を決定する可能性を予告しています。

〇パウエル議長の記者会見での発言

「政策金利の誘導目標の継続的な引き上げが適切だと考える」

米景気が後退する可能性→「特に高まっていない」

政策修正は「機敏に進める」「必要があれば引き締めペースを速める」

「ロシアのウクライナ侵攻以前は、今年の最初の3ヶ月以内にインフレが安定すると予想していた」「現在は、今年後半にインフレ率が低下するとの見方を示している」

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【利上げへの感想】

FRBに関しては、エコノミストの間でも「利上げが不況の引き金になるほどではない」という意見と「やがて消費を抑制し、成長に打撃を与えるのではないか」という意見、両方があり見解が割れていました。
利上げは最終的に多くの消費者や企業にとってローン金利の上昇につながります。
高すぎるインフレは企業収益や消費者需要に水を差すし、高すぎる金利は景気後退を引き起こす可能性があるので、引き続きFRBは難しい舵取りを迫られることになります。
ただ、個人的には、今回2年ぶりの0金利の解除に対し、市場で特に大きく混乱が見られなかったことなどから、やはり今のFRBの市場との対話の姿勢は流石だなと思いました。
利上げについて市場に事前に十分ジャブを打ったうえで、利上げに踏み切った事もそうですし、今回今後の方針について具体的な目安を示したことなどもそうですね。
そして、その計画固執するのではなく、臨機応変に対応するとの政策修正の余地も残しています。経済は水物でどうなるか完全には誰にもわかりませんから、それでいいと思います。

誰がやっても難しい中、現在まで多少のミスもありつつ、コロナ以降全体的にはよくやっていると思います。

【まとめ・感想】

米国株式市場はFOMCを予想通りに通過し、昨日に引き続き上昇しました。

中国に加えて、ロシアとウクライナの停戦へ向けた期待により欧州株も上昇しています。

先週までのエネルギーが市場を牽引して、その他セクター、特にグロース株が足を引っ張る展開と真逆の一日となりました。

いろいろな考え方があると思いますが、私は、スタイル間、セクター間などに起こる、市場のサイクルの変化に分散という形で、手間とコストを最小限に対応していきたいと思います。

今日は全体的にリスクオンの一日となりましたが、今後どうなるかわかりません。

特に長期投資家の方は、下落時と同様、上昇時も日々の株価の動きに一喜一憂しないことが大切です。

今日投資をやめる人以外は、米国の金利の上昇やインフレ、企業の業績とは、今後何年も末永く付き合っていくことになります。
市場や一部報道では「一旦材料出尽くしでリスクオン」といった意見もありましたが、どうせすぐ次の材料や懸念がやってくることでしょう。

特に長期的に投資家の方は、昨日今日の反発に一喜一憂することなく、いつも通りの投資を続けることが大切だと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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