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実は、米国株式市場においては、
将来のリターンより「将来のリスク」の方が、
予想しやすいという研究結果があります。
ある月とその翌月のボラティリティの相関係数は+69%となっています。
過去記事でも紹介した通り、
S&P500指数の動きは完全なランダムではなく、
ボラティリティが高かった翌日はボラティリティが高い傾向がある。
ボラティリティが高い時期と低い時期があり、
ボラティリティが高い時期は続く傾向があり、
また低い時もそれが続く傾向があります。
例えば、市場が大きく下落した日と、大きく上昇した日は近い。
ということもそういった傾向の一つです。
また、別の研究では、“1か月から、1年先までの米国株式市場の短期的なボラティリティは、単純なモデルであってもかなり予測可能である。”
と、セバスチャン・ペイジ等も結論付けています。
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【米国株式市場の二面性】
【リスク資産の条件付きリターン】
市場のボラティリティが高かった月上位10%のリターン(左)と、
その他の90%の月のリターン(右)を比較してみましょう。
「1976年~2015年末」
米国株式 ‐5.5% +13.7%
先進国株式 ‐10.0% +13.1%
新興国株式 ‐43.0% +20.4%
コモディティ ‐12.5% +8.2%
また、混乱期には、平穏期には相関の低い2つの資産の相関が急に高まるなど、
リターンや各資産が本来の特徴とは異なる動きをすることがあります。
【資産配分を考える時に】
私は私自身を含む多くの方が市場の混乱や下落に耐えたり、むしろそれを活かして資産を増やしているのを目にしてきました。
その一方で、市場の混乱や下落に負けて、退場したり、一時的に投資を止めてしまう方も見てきました。
そういう経験から、例えば、30年後のリターンの中央値はこのくらいで、投資元本を下回る確率は・・・といった感じで、投資「終了時点」の結果に拘るだけではなく、
投資をしている「途中」で、経験することになる一時的な損失や市場混乱期の存在を、もっとシビアに考えたうえで、資産配分を決めてもいいのではないかと最近よく思っています。
期間全体の平均20%は、期間全体を通じて常にボラティリティが20%±5%くらいということではなく、15%の時もあれば、40%を超える時期もあるということを意味しています。
長期投資をする際は、期間全体の平均だけではなく、その混乱期のこともよく考えて資産配分や投資計画を練ることが、長く投資を続ける上では大切だと思います。
【投資を長く続けよう】
今年の1月がそうだったように、市場の「混乱期」と呼べる期間がいつ来るかはわかりません。
また、実際にボラティリティの高い期間に突入した後も、この混乱が数日程度のものなのか、長く続くのか、まだ下がるのか、すぐ反発するか、なかなか判断がつきません。
それまで0.0〇%単位でコストを計算し、せっせとポイントを集めて頑張っても、
肝心なところで、大きく判断を間違えたり、底値で株を投げ売りしたり、投資を止めてしまっては元も子もありません。
枝葉や細部ももちろん大事なのですが、それ以上に大切なのは死なないこと、生き残ること。投資を長く続けることだと思います。
株式市場はいい時もあれば、悪い時もあります。むしろ、投資を始めてすぐにそれを学べたことはラッキーとも言えます。
最近投資を始めた方や初心者の方は、この1月の経験を今後の投資に活かしながら、長く投資を続けていきましょう。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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