運用利回りが複利に届く確率は半分以下【高リスク高リターンの罠・初心者向け】

投資まとめ

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【長期投資の基本】

先日、イーノ・ジュンイチさんが作成した「長期投資予想/アセットアロケーション分析」を紹介する記事を書きました。

過去記事「http://etfsp500.com/archives/29767330.html

すると、読者の方から「期待リターン(複利)より、下回る確率が高いということに驚きました」というコメントを頂きました。

【期待リターン5%で1000万円運用した場合】

例えば、こんな感じです。

単純な複利計算機で1000万円を年率5%で運用すると、

下の図のように約2079万円になります。

00
https://keisan.casio.jp/exec/system/1248923562

しかし、実際にこのようにいく場合はそう多くはありません。

昨日紹介した「長期投資予想/アセットアロケーション分析」を用いて、

期待リターン、5.00%、元本1000万円を15年間、『リスク・20.0%』で運用した場合のシミュレーション。

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期待リターンの複利では、最初の複利計算機の結果同様2078.9万円となりますが、

最頻値は、932.4万円となっており、半分以上のケースで複利ベースのリターンを下回っていることがわかります。

これはリスク(振れ幅)せいです。

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【4人の投資家の例】

リスクのある金融商品の複利効果がどのように働くのかわかりやすい例を一つ紹介します。

4人の投資家がいて、リターンは1年目±30%、2年目も±30%にそれぞれ動くとします。

1年目、4人中2人が+30%となり、残り2人が₋30%となりました。

2年目、1年目₊30%だった2人のうち1人は更に+30%に、もう1人が₋30%となりました。

もう一方の、1年目-30%だった2人も同様に、1人が+30%、もう1人が₋30%となりました。

図にするとこんな感じです。

IMG_0336

そうするとマイナスの複利効果のため、4人中3人が元本割れする結果となってしまいました。

リスクのある資産を運用する場合、結果は長期になればなるほど結果のばらつき(リスク)が大きくなります。

そして、運用利回りが複利に届く確率は半分以下であり、運用期間が長くなると、複利に届く可能性は減っていきます。

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【高リスク、高リターンの罠】

投資はリターンとリスクの両輪で成り立っています。その両方を考えなくてはいけません。

例えば、「高リスク」の投資対象の「期待リターンが高い」=「高リターンになる確率が高い」とは限りません。

高いリターンを求めて高いリスクを負うと、特に長期ではリスクが積み重なって悲惨な結末になる確率が加速度的に高まったりもします。

【下振れした場合に備えよう】

また、リスクのある金融商品を保有する投資家にとって、複利かそれ以上で増える可能性は半数以下なわけですから、

複利のリターンに届かなかった時のことや。下振れする可能性も十分に考えて、余裕のある資産運用計画や人生計画を建てることが重要だと思います。

例えば、将来の支出、退職計画などは下振れした場合でも大丈夫なくらい余裕を持ってたてたほうがいいし、それに備えてある程度充分な貯蓄や収入源を確保しておくのもよいかと思います。

【余裕のある計画を】

よく米国株式のリターンを過去のリターンを参考に7%となどとして、計算している方もいますが、有限の人生や自身の投資期間において、7%を引いてこれるかはわかりません。

私は、例えば、楽観的な計画を建てて将来「お金が足りません、どうしよう」となるよりは、厳しめの計画を建てて「思ったよりお金があるな。少し贅沢できるかも」となる方がマシだと思います。

「複利〇%リターン」に騙されず余裕のある計画を建てることが重要だと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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