【FOMCに向けて】S&P500投資家はどうむきあえばよいか【今後の方針と過去のデータ】

投資まとめ

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【FOMCが心配な方へ】

今日のTwitterのトレンドにFOMCが入っているのを見かけました。

今年はFRBの利上げ開始が見込まれており、その影響が気になる投資家も多いと思われます。

実際に金利は債券や株式に大きな影響を与えます。

ただ、私のように長期的にインデックス投資を続けている方は特に気にする必要はないと思います。

【FF金利は変化してきた】

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現在は0に近いFF金利ですが、過去FF金利は大きく変化してきました。

70年代後半にはインフレをつぶすために、急に大きく利上げしたこともありましたし、

2000年以前は、基本的に今よりも高い水準の金利の下で、

米経済や米国株式市場は回っていました。

金利の変化により、米国株式市場は影響を受け上下することもありましたが、

米国株式市場や世界の株式市場は、これだけ金利が変化する中でも、長期的には投資家に良いリターンを提供してきました。

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【大方の予想が当たるとは限らない】

短期的にどうなるかはわかりませんが、近視眼的になるあまり心配しすぎるもの禁物です。

いくら私達個人投資家が心配しても、

FRBの判断や米国のインフレをどうこうできるわけでもありません。

FRBメンバーや経済学者ですら、経済を正確に予想はできませんしね。

参考)米エコノミストのGDP成長の予測(90%予測区間と結果)

10回中9回、この18年中だと16年程、予測区間内に収まっていれば、

米国のエコノミストの経済予測はあてになるといえるのですが、

実際は18年で6回。1/3以上予測を外していますね。

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シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」より

もし当ててる人がいても、それが誰かを見分けることは困難ですしね。

大方の予想が正しいとは限りません。

だからこそ、アクティブ投資家はそこに儲けるチャンスがあるとも言えます。

予想がすべて正しかったら、アクティブ投資家は利益を得ることはできません。

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【最近の利上げについて】

状況も異なりますし、検証回数が少ないので気休め程度ですが、

1990年以降にFRBが利上げを開始もしくは再開した局面は6回ありました。

その前後、半年間の世界株式のパフォーマンスをみると、

6回中5回は上昇し、2015年12月の利上げ時のみ下落しています。

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https://am.jpmorgan.com/jp/ja/asset-management/per/insights/market-insights/quarterly-perspectives/より

“通常、FRBが利上げに踏み切る局面は米国や世界の景気が堅調であることが多く、これが金融引き締め不安を跳ね返して株価が上昇したのが5回のパターンでした。

一方、2015年12月前後は、中国不安(チャイナ・ショック)や原油価格の急落などで世界景気が“本格的に”減速していた中での利上げ開始となったため、株価は軟調でした”

金利はとても重要な要素の一つですが、それだけが株価を決定づけるわけではありません。

過去を振り返ってみると、結局のところ、

「利上げ」だから「株価は上がる」とも言い切れませんし、

「下がる」と言い切ることもできません。

【適度な金利やバリュエーションは喜ばしいこと】

バリュエーションの改善は、将来の期待リターンを高めますし、

リスクフリーレイトの上昇は、将来の期待利回りを高くしますから、

資産形成期の投資家にとってはよい面もあります。

むしろ、異例の緩和をズルズル続けて、変にバブルを引き起こしたりするよりは全然いいと思います。

いつまでも、高すぎるバリュエーションや財務レバレッジを維持したまま、株価が上昇しつづけるもの、それはそれで健全とは言えません。

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【個人的な感想】

予想よりも、早く、大きな利上げがあれば(そのアナウンスがあれば)

市場は動揺し、混乱し、株価が下落することもあると思いますが、

逆に予想通りの範囲内なら、そんなものかと市場に安心感が広がり、押し目買いが入る可能性もあるかもしれません。

同時に行われている決算の結果と企業のガイダンスも大きな要素の一つとなるでしょう。

今回は過去の利上げ局面と異なり、人類初のパンデミックの後遺症(金融緩和・強いインフレ・サプライチェーン・労働市場など)も残っています。

ただ、わからないという意識を持ち、事前に心構えをすることで、

実際に株価が上下した時冷静さを保つ糧くらいにはなると思います。

そして、私は長期的には、過去世界の株式市場が様々な危機を乗り越えて成長してきたように、

私は今回の利上げやその他の問題もいずれは克服可能だと思っていますし、

市場が健全性と正しい価格形成能力を維持しつづけるのであれば、

きっといつかは株価は回復、上昇すると思います。

前回、前々回の利上げがもう遠い昔のできごとになったように、

どうせ、10年後には今年の利上げ局面も過去の出来事、

ああ、言われてみればそんなこともあったね程度のことになっていると思います。

何十年と続く資産形成においては小事の一つに過ぎないイベントに、あまり右往左往せず、

規律や資産配分、合理的思考を維持しながら、いつもどおり冷静に投資を続けていきましょう。

私はFOMCやその後の株価がどうであれ、いつも通りの投資を続けていきたいと思います。


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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【FOMCに向けて】S&P500投資家はどうむきあえばよいか【今後の方針と過去のデータ】

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