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【S&P500企業の売上の約4割が米国外】
時期によって多少ばらつきはありますが、
近年では、S&P500企業全体の売上のうち
約4割が米国以外の他の地域からもたらされたものとなっています。
参照)https://www.daiwa-am.co.jp/specialreport/market_letter/20210409_02.pdf
【2020年のデータ】
2020年はコロナによるパンデミックの影響もあり、
S&P500の構成企業の海外の売上比率は28.7%とやや低い数字となりました。
地域別でみると、
アジア・オセアニア 10.8%
欧州 10.5%
南北アメリカ(除く米) 4.9%
アフリカ・中東 2.4%
となっています。
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【セクターごとの比率】
また、以前もお話した通り、
米国外での売上比率は(当然ですが)、
セクターや業種、各企業間において大きなばらつきがあります。
2020年、海外売上高比率が最も高かったのはITセクターで58%。
次点で、素材セクター51%でした。
一方で、公益セクターは3.4%と少なくなっており、
次点は、ヘルスケアセクターの15.3%となっています。
以下、ちょっと補足で小難しい話をします。
めんどくさい方やすでに知っている方は、
まとめまで飛ばしてください。
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【補足、余談】
最近米国株投資を始めた方の中には、
①企業の収益先が分散されていることと
②異なる値動きをする投資対象を組み合わせることで、PF全体のリスクを抑える「分散効果」
を混ぜて考えている方もいます。
でも、①と②は全くの別のものなので分けて考えるのが良いでしょう。
①企業の収益先が分散されている=株価で評価される
企業の収益先が分散されていることは、
基本的には、もちろん強みであり、長所でもあります。
そして、それは株価に反映され、各企業の良さとして評価されます→①
海外売上高比率の高い企業は米国以外にもあるんですけどね(笑)。
一概に海外売上高比率の高い企業がリスク、ボラティリティが低いとも限らないんですけどね(笑)
例「米国企業の多くはグローバル企業で強い」など
でも、これと「分散効果」によってリスクを抑えることとは異なります。
②「分散効果」でリスクを抑える
「分散効果」でリスクを抑える
=異なる値動きの投資対象を組み合わせてPFのリスクを下げる。
①とは別に、異なる相関を持つ、投資対象を組み合わせることによって、
ポートフォリオ全体のリスク低下させるいわゆる「分散効果」というものがあります。
株式なら別々の株価の動きをする企業を組み合わせて、
全体のリスクを抑えるというような感じです。
こちらは収益先の地域云々とは関係なく、
完全に相関や標準偏差という数字の話になってきます。
ポートフォリオ全体のリスクを下げる効果を期待できるのは通常②となります。
S&P500指数も、約500もの米国企業が異なる値動きをすることで、分散効果が発揮さて、組み入れ銘柄のリスクを単純に合計した時よりも、リスクは低くなっておりますし、
異なる相関を持つ米国以外の地域の株式を組み合わせることで、より分散効果が期待でき、リスクを下げることが期待できるとされています。
ウォール街のランダム・ウォーカーより引用
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【まとめと感想】
ここら辺の話はちょっと難しいかもしれませんが、
「分散効果」によりポートフォリオ全体のリスクを抑えるには、
異なる値動きをする投資対象を組み合わせることが大切です。
リスクを抑えるためには②が重要で、
私のようなインデックス投資家等がよく話すのはこちらの方です。
これは、幅広い地域から収益を得ていることとは、
またちょっと違う話なので、
①と②は違うとだけでも覚えておいてもらえればうれしいです。
とはいえ、自国内やお隣のカナダなどに、
優良な市場や消費が大好きな優良な消費者を抱えているだけとどまらず、
世界中で、利益を上げ、成長しようとする米国企業の姿勢は、
米国株投資家にとって心強いものでもありますね。
人類全体の成長や進歩、世界が、時に躓き困難にぶち当たることもあるでしょうが、
最終的にはより方向に進むことを信じて、
これからも気長に、人類の未来には楽観的に、
株式市場に対しては、楽観的でも悲観的でもなく、
現実的な視点を維持しながら、投資を続けていきたいと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【国際分散】S&P500企業はグローバル企業である。売上の約4割は米国外の地域から。